「夏明-なつあかり」
■夏明(夏あかり/ナツアカリ)とは?
●「さんさ」×「陽光」 長野県生まれの新品種
夏明(夏あかり)は1995年(平成7年)に長野県長野市において小口吉寿朗氏が「さんさ」に「陽光」を交配し生まれた実生から選抜、育成された早生品種で、2008年に品種登録されました。出願時の名称は「紅晴香」だったそうです。
まだ登場して数年しか経っていない新しい品種で、夏リンゴとして今後生産量が増えてくると思われます。
●夏明(夏あかり/ナツアカリ)の特徴
夏明の果形は円錐形で王冠は無く、180~200gとやや小ぶりのりんごです。果皮の地色は黄緑で、日に当たっていた部分は赤く色付いています。
果肉の色は白く、リンゴらしいシャキットした食感があり、とてもジューシーで、さっぱりとした甘酸っぱい味が楽しめます。このリンゴが出回るのは暑い時期なので、この甘酸っぱさが丁度良く感じるのではないでしょうか。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----
果形は円錐、王冠は無、がくの開閉は開、がくあの深さはやや浅、幅は中、こうあの深さは浅、幅はやや狭、果実の大きさはやや小、
果皮の地色は黄緑、被う色は赤、被う色の濃さ及び色の型は中、さびの量はかなり少、さび状果点は有、果点の大きさは中、密度は低、スカーフスキンは少、果皮のろう質及び粗滑の程度は中である。
果梗の長さは短、太さは太、肉こうの有無は有である。果心の形は円錐、大きさはやや小、
果肉の色は白、果肉の褐変化、硬さ及び肉質は中、蜜の多少は極少、甘味はやや高、酸味はやや強、渋味は極弱、香気は中、果汁の多少は多、種子の形は倒卵、大きさは小である。
発芽期は中生、開花期は中、成熟期はかなり早で育成地においては8月上旬である。
結果の早晩は中、後期落果はやや多、普通貯蔵及び冷蔵貯蔵は中、心かびの発生は極少である。「さんさ」及び「つがる」と比較して、果実が小さいこと、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。
-----』以上、抜粋。
■夏明(夏あかり/ナツアカリ)の主な産地と旬
●主な産地
夏明は長野県で生まれたリンゴで、主な産地は長野県です。
農林水産省がまとめた平成30年産特産果樹生産動態等調査によると夏明(夏あかり/ナツアカリ)の全国の栽培面積は長野県の11.4haのみとなっています。
●夏明(夏あかり/ナツアカリ)の旬
夏明は長野県において8月上旬に成熟するかなり早生の品種となっており、収穫は8月上旬頃から始まり、末頃までとなります。出回るのも8月中旬から下旬にかけての短い間です。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/apple-Natuakari.htm より
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