「サンマーメン」
主な伝承地域 横浜市、神奈川県全域
主な使用食材 もやし、白菜、キクラゲ、豚肉、人参、葉野菜、麺
歴史・由来・関連行事
もやし、白菜、豚肉などを入れた野菜炒めにスープを入れ、とろみをつけてラーメンに乗せた、横浜発祥の麺料理。その名の由来や漢字については諸説あるが、一説によると「生馬麺」と書き、これは「新鮮でシャキシャキした素材を上に乗せた麵」の意味になるという。
戦前から横浜中華街では肉そば(ルースー麺)がよく食べられていたが、高価だったため、まかないとして野菜入りの麺料理「サンマーメン」が作られるようになった。野菜あんをかけることでスープが冷めにくく、ボリュームもあることから人気となり、やがて県内各地の中華料理店がメニューにとり入れていった。今では県内のラーメン店や中華料理店にはサンマーメンを主力とするところも多い。横浜市民、神奈川県民にとって、サンマーメンは日常的によく目にする慣れ親しんだ品となっている。
食習の機会や時季
県内各地の飲食店で、季節に関わらず一年を通して食すことができる。高級店から大衆店までさまざまな店で提供されているが、主には庶民の味として親しまれている。
飲食方法
豚肉を炒め色が変わったら、野菜やキクラゲなどの具材を加えてシャキッと炒める。そこに醤油などの調味料と中華スープを加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。器にラーメンスープとゆでた麺を入れ、野菜あんをかけて完成。
定番の具材はもやし、白菜、豚肉だが、味や具材に明確な定義はない。醤油味だったり塩味だったり、オリジナルな具材を使ったりと、店舗ごとにアレンジされている。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
県内の中華料理店が加盟する神奈川県中華料理業生活衛生同業組合では「かながわサンマー麺の会」を結成し、調理講習会や特設サイトの作成などを通してサンマーメンの普及活動を行っている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_16_kanagawa.html より
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