「鈴木孝幸」 金-男子 50m平泳ぎ(運動機能障害SB3)、銀-競泳 男子 100m自由形(運動機能障害S4)・銀-男子 50m自由形(運動機能障害S4) 銅-競泳 男子 200m自由形(運動機能障害S4)
*https://www.asahi.com/paralympics/2024/results/profile/?qrkydpg_paris2024_page2=PROFILE-2016650-------------------- より
鈴木 孝幸(すずき たかゆき、1987年1月23日 - )は、静岡県浜松市北区(現・中央区)出身のパラ競泳選手、会社員。聖隷クリストファー高等学校から早稲田大学教育学部に進学し、卒業後、株式会社ゴールドウインのスピード事業部に勤務。
2008年北京パラリンピック、2021年開催の東京パラリンピック及び2024年パリパラリンピック 競泳 金メダリスト。
*Wikipedia より
パリパラ 鈴木孝幸が日本勢初の金メダル 競泳 男子50m平泳ぎ 2024年8月30日 6時27分 NHK NEWS
パリパラリンピック、競泳の男子50メートル平泳ぎ、運動機能障害のクラスで鈴木孝幸選手が金メダルを獲得しました。今大会、日本勢として最初のメダルが金メダルとなりました。
記事後半では自己ベスト更新での金メダル獲得の要因について、担当記者の解説をお伝えしています。
目次
鈴木孝幸が今大会 日本勢メダル第1号の金
鈴木孝幸「21歳の時の自分を超えられてよかった」
鈴木孝幸が今大会 日本勢メダル第1号の金
37歳の鈴木選手は過去5大会で10個のメダルを獲得している競泳界のレジェンドで、今大会、最初のレースとして男子50メートル平泳ぎの運動機能障害のクラスの決勝に出場しました。
鈴木選手はスタートで抜け出して序盤からトップに立ち、その後もスピードに乗ってぐんぐんリードを広げ、48秒04のタイムで1位でフィニッシュし、金メダルを獲得しました。
鈴木選手は2大会連続、通算3個目の金メダル獲得です。
▽銀メダルはイタリアのエフレム・モレッリ選手
▽銅メダルはスペインのミゲル・ルケ選手でした。
鈴木選手はこのあと自由形で3種目に出場する予定で、複数種目でのメダル獲得にも期待が高まります。
鈴木孝幸「21歳の時の自分を超えられてよかった」
鈴木孝幸選手は、16年前の北京大会でマークした自己ベストを更新するタイムでの金メダル獲得となり「自己ベストをずっと更新できなくて諦めそうになったときもあったが、先月、48秒台が出て自己ベストがねらえるなと思っていた。時間はかかったが、21歳の時の自分を超えられてよかった」と充実した表情でした。
鈴木選手はこのあとも自由形で3種目に出場する予定で「日本チーム、そして自分自身としてもすごくいいスタートが切れたと思う。このあとも頑張りたい」と意気込みを話しました。
注目
【解説】“息継ぎなし”の自分超え
日本選手団に今大会初メダル、しかも、最も輝く色のメダル、そして、自己ベスト更新。それらをすべて実現させた大きな要因は「息継ぎなし」にありました。
鈴木選手は、37歳で迎えた今大会「16年前の自分を超える」とみずからに“約束”しました。
16年前にあったのは、今回、金メダルを獲得した種目で、同じく頂点に立った北京大会です。
その“約束”を果たすために、ことし1月から日本パラ水泳連盟の岸本太一コーチとともにカギとしてあげていたのが「息継ぎ」でした。
どのタイミングで、どのくらいの息継ぎを行うことで表彰台の頂点に近づけるのか。岸本コーチとの試行錯誤は、大会直前のおよそ2週間、フランス北部にあるアミアンで行われた事前合宿でも続いていたといいます。
たどりついた結論は「残り5メートルは息継ぎをしないで泳ぎ切る」というプランでした。
迎えたパリの舞台。
好スタートからトップに立ち「残り5メートル」を迎えました。
序盤から飛ばしてきましたが最後の力を振り絞ってプラン通りの「息継ぎなし」。ほかの選手を大きく引き離して圧勝し「自分超え」も実現させました。
鈴木選手のタイムは48秒04で2位に1秒37の差。16年前の北京大会の予選でマークした自己ベストを0秒45更新したのです。
メダルセレモニーを終えて会場に集まった人たちの歓声にいつまでも左腕をあげて応え続けた鈴木選手。自分に課した「約束」を果たしたことについて「21歳の自分を超えて納得のレースができた金メダルは、また違った喜びがある」とかみしめるように語りました。
“年齢に関係なく自分という存在はいつでも超えられる”
6大会連続出場、パラ競泳界のレジェンドが、みずからの泳ぎでそう示してくれた、48秒余りのレースでした。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240830/k10014564761000.html より
パリパラ 校友・鈴木孝幸、50m自で4つ目メダル 通算「14個」レジェンド続く
早稲田大学水泳部出身の鈴木孝幸選手(2009年教育学部卒)が9月6日、パリ2024パラリンピックの競泳男子50m自由形(運動機能障害S4)決勝に出場し、銀メダルを獲得しました。50m平泳ぎ(運動機能障害SB3)、100m自由形(運動機能障害S4)、200m自由形(運動機能障害S4)に続き、今大会の最終種目で4個目となるメダルを獲得し、2004年アテネ大会以来6大会連続出場となったパラリンピック通算メダル獲得数を「14」としました。
自己ベストを0秒62縮めた36秒85のアジア新を記録した鈴木選手。今大会絶好調といえる日本競泳チームのエースは、最終種目でも勢いが衰えませんでした。初日の50m平泳ぎに続いて2種目目の自己ベストを記録し、「レースの前にコーチにも、36秒台を出したいと目標設定をして取り組んできたので、達成できたのはうれしいなと思います。個人としては本当に大満足の大会になりました。最初から最後までいい調子を維持できて、それがタイムにも表れて、結果もついてきて満足です」と喜びました。
今大会4回目の表彰式に臨んだ鈴木選手は「いつ何回やっても最高だなと思います。東京大会に続いて、個人種目では全てでメダルを取れたことはすごく喜ばしいことだと思います。欲をいうと、今日は木村(敬一選手・100mバタで金)が絶対に金メダルを獲ると思っていたので、僕も君が代を流したかったなという気持ちはあったのですが、やれることはやりましたし、タイムはアジア新記録でしたし、これ以上望んだらバチがあたるなという感じなので、銀メダルもとてもうれしいです」と、大会を総括しました。
長年にわたって競技を続けてきてまだ引退は考えていないという鈴木選手は「自分としては、一番に勝負事に勝ちたいという気持ちが強いのですが、多くの方に喜んでもらうことはなかなかできないことなので、それを競技を通じてできることはすごくうれしいです」と語りました。
※インタビュー内容はNHKの放送より
田中愛治 早稲田大学総長コメント
本学の校友である鈴木孝幸選手が、パリ・パラリンピックの競泳男子50m自由形(運動機能障害S4)において銀メダルを獲得されました。
パラリンピック通算で14個目のメダルということで、17歳で出場したアテネ大会から20年の長きにわたり、たゆまぬ努力を続けてきた強靭な精神力に、あらためて敬服します。
メダル無しに終わった2016年リオオリンピックでの挫折を乗り越えての2大会連続でのメダルラッシュ、そして東京では更新できなかった自己ベストを2種目で更新するという快挙に、心から敬意を表します。
2021年の東京パラリンピックでの金メダルを含む、全5種目でのメダル獲得の後、総長室にご挨拶に来てくれたことを思い出しました。
今後も、競技者としてだけでなく、これからのパラスポーツを担っていく存在として、鈴木選手のますますの活躍を期待し、応援を続けたいと思います。
早稲田大学総長 田中愛治
鈴木孝幸 パラリンピックメダルの軌跡
*https://www.waseda.jp/inst/athletic/news/2024/09/10/45308/ より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます