「つゆ煮しめ」
主な伝承地域 南会津町
主な使用食材 みがきにしん、つと豆腐、里芋、にんじん、昆布
歴史・由来・関連行事
つゆ煮しめはだし汁に野菜やにしん、豆腐などを入れて煮込み、醤油や砂糖で味付けしたもの。地域によっては「つゆじ」「ことじ」などとも呼ばれている、南会津周辺の郷土料理の一つである。
大きな特徴としては、「つと豆腐」という豆腐を使うことが挙げられる。つと豆腐とはわらで包んだ豆腐を指し、もともとは冷蔵庫のない時代に長く保存できるようにと作られたもの。「つと」とは、「わらで包んだもの」という意味で、豆腐を持ち運ぶときにつとで包んで持ち運んでいたが、あるときつとに包んだまま豆腐を煮込んだことをきっかけに、「つと豆腐」ができあがったと言われている。南会津では現在も、つと豆腐が販売されている。
食習の機会や時季
冠婚葬祭やお祭りの際に供され、酒の肴として楽しまれている。南会津町のご馳走として知られ、現在もお祭りやイベントで振る舞われている。
飲食方法
だし汁につと豆腐、みがきにしん、にんじん、里芋、昆布を入れて煮込み、砂糖、醤油、酒で味を調える。つと豆腐を使わないときは、木綿豆腐を四等分し、巻きすを巻いてから塩水で煮込んでおくと良い。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
給食のメニューとして提供されているほか、町内のイベントで振る舞われることも。南会津周辺では郷土料理教室や郷土料理体験を開催し、つゆ煮しめの保存・継承活動に取り組んでいる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_11_fukushima.html より
「つと豆腐」
つと豆腐(つとどうふ)は、福島県、茨城県の郷土料理。豆腐を納豆と同様に藁苞(わらづと)で包み、塩ゆでしたもの。群馬県高崎市の宮元町、高砂町では雑煮に入れて食される。
概要
豆腐はタンパク質を摂取できる大切な食材であったが、日持ちしないことが難点だった。そこで持ち寄った藁に豆腐をつめて大鍋で塩ゆでしてつくるようになったのが発祥だと言われている。
加熱されることで、豆腐は硬くなり、鬆(ス)が入った状態になる。そのスに煮汁を含ませることで味を良くする。また、豆腐の表面には藁の模様がつくが、この模様も調味料がからむことになり、味をよくするのに一役かっている。
福島県
つと豆腐は、福島県会津地方の郷土料理。豆腐を藁やすだれで巻いて茹でたもの[4]。藁やすだれの跡が鳴門巻きのような外観となる。
会津地方では祝事、仏事に各家庭で作られ、こつゆと呼ばれる具沢山の汁物にも用いられる。
また、苞とうふ(つととうふ)と呼ばれる豆腐に甘酒をすり混ぜて棒状にして、藁や竹簀で巻いて蒸し、小口切りにした豆腐料理もある。
*Wikipedia より
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