「かつ丼」
主な伝承地域 県内全域
主な使用食材 とんかつ、ごはん、キャベツ
歴史・由来・関連行事
山梨で「かつ丼」を注文すると、ご飯の上に千切りのキャベツがのり、その上に揚げたてのとんかつがのった丼が出てくる。この上にソースをたっぷりとかけて食べるのだが、とんかつを箸で切って出てくる肉汁と、ソースがしみたご飯によって、ますます食欲が増す美味しさである。丼にのった「かつ丼」を目の前にするとボリュームを感じるが、さっぱりとシャキシャキした食感の千切りキャベツによって最後まで飽きずに食べられる。県外で一般的な卵でとじる「かつ丼」は、山梨県では「煮かつ丼」と呼ばれていて別の料理とされている。山梨県の「かつ丼」の発祥は明治時代の蕎麦店からといわれている。甲府市で360年以上続く老舗そば店の「奥村本店」の当時の主人が、東京へでかけた際にカツレツを食べ、感動してメニューに取り入れようとした。しかし、当時出前が主流だった蕎麦店では器がひとつで済む丼物が中心だったため、丼にのせる「かつ丼」が誕生したのではないかといわれている。
食習の機会や時季
通年食べられている。
飲食方法
ご飯の上に千切りキャベツをのせ、揚げたかつを切ってのせる。食べる前にソースをかけるが、とんかつソースとウスターソースの2種類から選べる店もある。また、千切りキャベツだけでなく、きゅうりやトマト、ポテトサラダなども一緒に丼にのせて出す店もある。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定されている。県内各地の飲食店で食べられる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/katsudon_yama_nashi.html より
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