「鰧 おこぜ」
鰧
おこぜ/虎魚・鰧
硬骨魚綱スズキ目に属するオコゼ類の総称であるが、一般にオコゼとよばれているのはオニオコゼのことである。オコゼ類の頭は一般に凹凸が激しく、顔つきがよくないので、名は「醜い」という古語に由来するといわれている。オコゼ類はメバル類やカサゴ類と近縁で、背びれが頭部の直後から始まる群と、目の上から始まる群に大別される。前群はさらに、体に鱗(うろこ)がないオニオコゼ、ダルマオコゼ、ヒメオコゼ、オニダルマオコゼなどを含むオニオコゼ科と、体が細かい多数の棘(とげ)で覆われているダンゴオコゼ、ワタゲダンゴオコゼなどを含むフサカサゴ科に分けられる。後群は、体に多数の細かい棘をもつイボオコゼ、アブオコゼ、カゴシマオコゼなどが属するイボオコゼ科と、体に棘がないハオコゼ、ハチオコゼ、ヤマヒメなどが属するハオコゼ科に分けられる。
大部分は本州中部以南に分布し、砂地、岩礁、藻場(もば)、サンゴ礁などに生息するが、なかには北海道南部でもまれに見られるものもある。体は側扁(そくへん)して細長いもの、高い卵形のもの、やや縦扁したものまで変化に富む。一般にこの類は背びれの棘が強大で、付け根に毒腺(どくせん)をもつものが多く、刺されると激しい痛みに襲われる。オニオコゼを除いて、食用とされているものはほとんどないが、姿が奇異なので水族館では人気がありよく飼育されている。
[尼岡邦夫]
*https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=1489 より
口は上向きにつく。体表は他のカサゴ類と同様にいぼ状・房状の突起が発達し、皮膚が剥がれているようにも見える。この異形の風貌により「おこ=醜い・ぜ=魚名語尾」で「オコゼ」の由来となっている。体長は20cm程度であることが多いが、最大では全長29cmに達する。
*Wikipedia より
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