今年は、真珠湾攻撃から80年が経つ節目の年だということで、NHKが特集番組を作っています。
12月8日と12月11日(本日)、偶然NHKの番組を見て、それが分かりました。最初は、どうして何度もNHKが、戦争の記録を取り上げるのかと不思議でしたが、今は理解しています。
12月8日に見たのは、 「しぶ5時」という番組の中で、「太平洋戦争開戦80年」が扱われていました。
12月11日(本日)見たのは、「あの日あの時あの番組」「太平洋戦争80年 日本人はなぜ戦争へと向かったのか。」というドキュメントでした。調べてみますとNHKは、関連する番組を4本作っていました。
1. NHKスペシャル 新・ドキュメント太平洋戦争
「1941 第1回 開戦(前編)」
【放送予定】12月4日(土)[総合]後9:00~9:49
2. NHKスペシャル 新・ドキュメント太平洋戦争
「1941 第1回 開戦(後編)」
【放送予定】12月5日(日)[総合]後9:00~9:49
3. 歴史探偵「写真で迫る真珠湾攻撃のリアル 若者たちは何を感じたのか?」
【放送予定】12月8日(水)[総合]後10:30~11:15
【放送予定】12月11日(土)[総合]後3:05~4:15
私が見たのは、青字で表示した2本でした。わざわざブログで取り上げるのには、理由があります。現在書評をしている『近代戦争シリーズ』と、中身が重なるからです。
しかもこの書評のブログに関し、GOO氏事務局のスタッフから、
「一部の表現内容が不適切な表現に繋がる恐れがあるため、文章の一部を加工しています」、という警告までもらっています。
GOO事務局が、なぜ私のブログに警告を出したのか、NHKの特集番組を見ながら、自分なりに納得しました。今回はその内容を、息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々にお伝えしようと思います。
それこそ、「ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言」と、聞き流していただければ結構です。
まず最初に、青字で表示した2本の番組に関するNHKの説明を紹介します。
〈 1. 3の説明 〉
「パイロットとして出撃する直前に撮られた宴会写真。満面の笑みの裏には、どんな思いがあったのか?」「仲間で撮った集合写真。なぜ、1人だけ白く塗りつぶされてしまったのか?」「さらに、日本人捕虜第1号として、絶望のどん底に落ちた若者を救った、ハワイの謎の老人とは?」
〈 2. 4の説明 〉
「勝ち目がないことを知りつつ、重大案件を先送りし、」「 “ 決意なき開戦 ” に追い込まれていった、リーダーたちの姿をとおし、」「21世紀の日本に生きる私たちにもつながる、教訓について考える。」
番組の中では、一般国民の声が伝えられています。
「映像を見ることで、戦争や平和について考えてほしいと訴えます。」
「戦争がどれだけ悲惨かを、わかってほしい。映像を見て考えていただきたい」
いつもの報道ではないかと、ほとんどの人が気にかけないのでしょうが、しかしもう一度、〈 2. 4の説明 〉を読んでください。この文章は、私たち日本人が乗り越えなくてならない「東京裁判史観」が、そのまま生かされています。
戦死した山本五十六長官の遺族にあたる老婦人が、インタビューを受け、「私たちは、もう一度あの時のことを反省しなければなりません。」と答えられています。日本人にだけ反省を強いているという風はなく、上品で温和な老婦人の話ですから、大抵の人は素直に聞きます。
NHKの報道の仕方は、いつもこのように、さりげなく、客観的であるかのように、視聴者に訴えます。しかしここには、亡くなられた方々への哀悼の念がありません。「軍国主義の政府と強権支配の軍によって、戦場へ送られ、大切な命を失った気の毒な人」という、見方だけが強調されています。亡くなられた多くの方の「尊い犠牲」の上に、今の私たちの平和な暮らしがあるという、感謝の気持ちは決して語られません。
大東亜戦争の事実が判明している現在になっても、「軍や政府に騙された。」「二度と同じ過ちを繰り返さないよう、反省しなければならない。」と、NHKは戦後70余年間発信した主張を、懲りることなく繰り返しています。
「NHKの報道特集取材班には、日本人がいないのだろうか。」
このようなドキュメンタリー番組を見る時、私はいつも疑問に思います。公共放送にふさわしい素晴らしい番組を、たくさん制作し、多くの国民の役に立っていながら、政治絡みのドキュメンタリー番組だけは、常に「日本が悪い国」となり、「過去を反省すべき国」として描かれます。
だから私は、NHKの中にいる、こうした番組を制作するスタッフを、「反日左翼」と呼びます。スタッフが役員なのか、幹部なのか知りませんが、こうした役員クラスのスタッフを、「報道の自由」の理屈で擁護するのが、反日左翼の学者です。
裕福なNHKには、お抱えの学者や教授が結構な報酬で雇われています。だから私は、こうした学者たちを、「駆除すべき害虫」と呼びます。
さてそこで、いよいよ、「ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言」です。