本日は、江畑氏の書評の予定を急遽変更し、政府の緊急節電呼びかけについて述べることとします。
NHKのNEWSWEB、の報道をそのまま紹介します。
「東京・東北電力管内に電力需給ひっ迫警報 節電呼びかけ 政府」
「政府は22日の電力需給が極めて厳しい状況だとして、東京電力の管内に加えて東北電力の管内にも初めてとなる〈 電力需給ひっ迫警報 〉を出しました。」「家庭や企業に、できるかぎりの節電に協力するよう呼びかけています。」
「関東地方では22日、低気圧と寒気の影響で気温が下がり、暖房などの電力需要が増えています。」
「一方、今月16日の地震の影響で、東京電力管内に電力を送る、福島県にある
▽広野火力発電所6号機
▽相馬共同火力発電の新地火力発電所の1号機は
今も運転停止の状態が続いています。」
「このため政府は21日夜、電力供給の余力が低く、供給力を確保できなければ、大規模な停電につながるおそれもあるとして、」「初めて〈 電力需給ひっ迫警報 〉を出しました。」
テレビのニュースでは、家庭での更なる節電を呼びかけ、トイレの便座の電気、テレビ画面の明るさ、暖房温度の20度設定などを、協力要請しました。しかもこの要請は本日一日だけのものらしく、天候が回復し暖かくなれば危機が去ると言います。協力しないと北海道で発生したブラックアウトが懸念されるので、計画的停電を実施することになるという説明でした。
政府の緊急要請ですから、国民として協力するにやぶさかでありません。もともと無駄な電気を使う生活をしていませんが、それでも工夫し、節約に心がけています。
〈ブラックアウト〉とは、大手電力会社の管轄する地域のすべてで、停電が起こる現象(全域停電)のことだそうで、平成30年9月に北海道で起きています。
当時の状況を説明している「資源エネルギー庁」の資料がありますので、紹介します。
「地震発生の直後、当時北海道で動いていた、もっとも大きな発電所である〈 苫東厚真火力発電所 〉が停止したことは、大きなニュースになりました。」
「では、苫東厚真火力発電所が停止したから、ブラックアウトになったのかというと、それだけではありません。」「実は、この17分の間に、水力発電所や、風力発電所も大量に停止してしまっているのです。」
「大まかに言うと、以下のような順番で発電所が停止してしまいました。」
- ① 苫東厚真火力発電所(2号機・4号機)の停止(116万kW)
- ② 風力発電所の停止(17万kW)
- ③ 水力発電所の停止(43万kW)
- ④ 苫東厚真火力発電所(1号機)の停止(30万kW)
- ⑤ ブラックアウトの発生
「このように、供給力がだんだん失われていき、最後にはブラックアウトが起きてしまったのです。」
今回の政府の説明を、NHKが次報道していますが、え、ホントなの? という驚きがあります。地震の頻発する日本で、たったこれだけの理由で、しかも4年前に北海道のブラックアウトを経験しているのに、首都圏で初めてと言われる〈 電力需給ひっ迫警報 〉が、なぜ突然出されるのでしょうか。ニュースの肝心な部分を、もう一度転記します。
「一方、今月16日の地震の影響で、東京電力管内に電力を送る、福島県にある
▽広野火力発電所6号機
▽相馬共同火力発電の新地火力発電所の1号機は
今も運転停止の状態が続いています。」
ちょうど江畑氏の著作で、民族問題について危機意識ゼロの日本を教えられています。いわば電力問題も国の安全保障問題ですから、政府の発表に注意を払わずにおれません。
同じ疑問を抱かれた方がおられましたら、次回の「ねこ庭」へ足を運ばれ、一緒に考えて頂ければと思います。