田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

インターバル/魔闘学園

2008-09-04 16:11:40 | Weblog
9月4日 木曜日
●魔闘学園も佳境に入ってきた。のはいいのだが、けっこうミスをするものだ。とんでもないことをしでかすものだ。

●吸血鬼で検索をした。わたしの作品名がでていたのはうれしかった。プロのかたといっしょにじぶんの作品の題名がのっているのはすごくうれしい。そこで、第一のミスを発見した。魔闘学園。同名の小説が吸血鬼小説の第一人者菊池秀行作品にあった。ごめんなさい。書籍化するような機会がおとずれたさいには、改めます。

●たしかに読んだことがある。潜在意識にインプットされていて、ついこういうことになったのだ。

●菊池作品は「エーリアン怪猫伝」のころからのファンで、ほとんど全作品読んでいる。ということで、しばし、同名の拙い作品を発表しつづけるということをお許しのほど。

●本棚三段にびっしり並んでいる菊池作品の前で手を合わせ頭を下げた。

●謝る意味もあるが、この端の方にわたしの本が一冊でもいいから並びますようにという願いもこめられている。悲しいではありませんか。

●季節は一応春のはずなのに、夏らしい雰囲気の描写がところどころ出てくる。そのため、整合性があいまいなところがある。ごめんなさい。

●描写といえば、性描写とまではいかないが、少しは出てきます。これも見苦しかったらごめんなさい。

●さて、がらりと話題をかえます。

●鹿沼女性ドライバ―水没死事件で集まってきていたプレス陣が去っていった。鹿沼はもとの鹿沼。なんのかわりもない。時あたかも秋祭りの季節。お囃子の音が雨模様の空に響いている。

●あの事件のテレビを見ていて思ったことがあった。百円ショップで売っているようなハンマーでいいのです。といって、先の尖った小さなハンマーで窓ガラスを割って見せていた。見事にガラスが割れた。小さな傷のほうが割れやすいのだ、といっていた。

●因循姑息な町は今も秋雨の下。プレスの人たちが帰った。また町の人間だけになった。
なにも新しい風は吹きこまなかった。

●わたしは、長いことこの町とかかわってきている。小説を書いていても気骨が折れる。とくに、教育にかんする描写をするときには肩がはる。

●地縁血縁がおおいからだ。魔闘学園は小説です。モデルを探さないでください。

●あまりいろいろなことを気にしていると、唯でさえ非力なのに原稿が遅延してしまう。と困りますものね。

●ささやかな小説ですが、あいかわらず鹿沼が舞台で進んでいきます。

●願わくば、わが小説がブログが、古風なこの町に小さな穴をあけ、もっと風通しがよくなるような役割をはたしてくれればいいな。窓ガラスを割るようなインパクトはないでしょうが。

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魔闘学園/吸血鬼浜辺の少女外伝 麻屋与志夫

2008-09-04 11:41:40 | Weblog
 ブジでいてくれますように。
 麻屋はこの土地の氏神様。
 今宮神社に祈った。

 この街のどこかにきっといるはずてす。
 どうかケイコを守ってやってください。
 吸血鬼の餌食になど。
 なりませんように。
 おねがいします。

「鹿沼にだけ、なぜ妖気がふきだすのさ」 

「九尾の狐をほろぼし、封印した土地だからだ。
 犬飼一族が玉藻の前、追討にくわわって、この地が戦場となった。
 玉藻を擁して中国からわたってきた幻術を使う九つの部族。
 九つの牙。
 九牙を=この船底形盆地の西の久我の地に封じこめてあるからだ。
 久我の奥にはだから石裂山(おざく さん)があり玉藻が九尾の狐が千年にわたり 封印されているのだ。
 封印するまでには、双方に多くの死者がでた。
 それで、タタラレテいるのだ」
 
 玉藻は吸血鬼の女大将軍なのだ、といおうとして、やめた。
 焼き肉屋のチャンスンみたいだ。

「それって、焼き肉屋の看板のこと」
 とタカコにからかわれそうだ。
 
 石裂山は尾を裂く山。
 九尾の狐の尾が埋葬されているのだ。
 といおうとして、やめた。
「コミックの読み過ぎよ。ゲームのやり過ぎ」
 
 とからかわれそうだ。

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魔闘学園/吸血鬼浜辺の少女外伝 麻屋与志夫

2008-09-04 07:32:05 | Weblog
「わたしの存在はこの街にとって最後のガーデイアンのようなものだ。
 むかしは、大麻を売買する仲買人がこの鹿沼には大勢いた。
 農家を毎日まわって歩いて麻を買いながら妖気の発現点をさぐっていた。
 妖気のもれだしている箇所があれば。
 それがどんな僻地でも。
 辺鄙な村の片隅の小さな点のような場所でも。
 コーテングでもするように封印しなおしたものだ。
 仲買人の手に負えないほど強い妖気が。
 ふきあがっていれば。
 すぐ問屋であるわたしの家に。
 緊急出動を請う連絡がはいった。
 まだ健在だった父が、バイクで出掛けていった。
「空海」直伝といわれる呪文で封印しなおしたものだ。
 そうしたことは、千年もつづいてきた。
 仲買人には、行き倒れになった。
 行方不明になるものが。
 昔からおおかった。
 それはあまりにも強い妖気に負けて。
 精気をうばわれたり、やつらにのみこまれてしまったのだ。
 そして、いま合成繊維におされて、農家で栽培していた麻は絶滅してしまった。
 みわたすかぎりの麻畑はもうどこにもない。
 落雷の危険があれば、麻畑に逃げ込め。
 麻の蚊帳をつれ。
 そうした麻を黒き神をさける、魔よけとかんがえる因習もなくなってしまった。
 麻はまた寺院や神社の鰐口や鈴をならす。
 鰐口紐(鈴緒)としてつかわれてきた。
 その綱には、境内を浄化するホースがあった。
 注連縄としてもつかわれ、日本全土を守ってきた。
 それがいまは妖気をミソグ力のないマニラ麻にとって変わられている。
 中国産の麻がつかわれている。
 妖気が噴出し、いつかこういう日がくることはわかっていたのだ。
 わたしは最後の、たったひとりの麻屋となった時から覚悟はできていた。
 だから、わたしは死んでもみんなを守らなくてはならないのだ。
 街を防衛しなければならないのだよ」

 アサヤノオッチャン。なにものなのと乱闘のあとで聞かれたことへの解説だった。

「なんだか、英語よりむずかしくて、ワカンナイ」
「それでいい、知らないほうがいいこともある」
「ようするに、アサヤのオッチャンはエスパーなんだ」
「エスをとったらただのパー、ワタシはオジンのパーセンセイだ」
「冴えないの。そんなギヤグトバシテテイイノカヨ」
 タカコが真剣な顔でいう。
 ニコッともしない。
 二荒タカコには見えているのかもしれない。
 タカコの二荒の家系には吸血鬼を視認できるDNAが受け継がれているのかも知れない。   
 ケイコの蒸発は吸血鬼がらみだ。

 いまどこにいるのだろうか。

 元気でいるのだろうか。

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