田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

魔闘学園  麻屋与志夫

2008-09-18 00:07:36 | Weblog
麻屋と愛弟子。
三津夫とケイコは狭い空間で。
背中合せにかまえた。
「だめだ。
電波がとどかない」
番場が携帯を耳に当てたまま。
おろおろしている。
「外に出よう」
有蹄類のような。
がっがっという足音。
吸血鬼は動きまわっている。
そのひびきは人をおどす。        
耳にひびく。              
恐怖が。
吸血鬼から放射されている。            
すずめばちの大群におそわれるような唸り。
周囲のものを威嚇する音。         
吸血鬼が唸っている。         
頭には山羊のような角が生えていた。   
尖った耳。              
悪魔。                
吸血鬼の影が立ちゆらいでいる。

「ここれは……」

おどろきの声をあげたのは三津夫だった。
ふいに‼
狼狩りするボルゾイのような。
鼻面のせりでた。
猛犬がわいてでた。

「ケイコが覚醒したのだ。
三津夫おまえは忘れてしまったのか‼
あらぶる二荒神である遠い記憶を呼びよこせ」





 応援のクリックありがとうございます
     にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説