田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

インターバル/魔闘学園 麻屋与志夫

2008-09-14 12:22:49 | Weblog
9月14日 日曜日
インターバル/魔闘学園

●鹿沼を検索する必要があった。たまたま御殿山の欄をみた。

●驚いてしまった。魔闘学園から引用されていた。あらあらまあまあ。それから鹿沼の欄をずっとネットサーフィンしていったら……いたるところに、わたしのブログからの文章がはりついていた。

●これはわたしの意思とは全く関係なくなされることで、みなさんに不愉快をあたえてはと心配になった。

●それというのも、わたしの場合ブログにはほとんど小説をのせている。小説だから事実とはまつたく関係ない。それが、文章を断片的に載せられると事実として読まれてしまう恐れがある。

●現在の連載はファンタジー。吸血鬼小説だ。鹿沼がバァンパイアの侵攻を受けているはなしだ。

●御殿山公園の地下に吸血鬼の巣窟がある。そんなこと絶対に信じないでください。

●鹿沼のPRになればと、地名や場所などをよほどのことがないかぎり実名で出してきたが、考えてしまった。わたしは善意でしていることでも、迷惑をかけていることもあるのかもしれない。

●ひさしぶりで戻った鹿沼。駅前の田村旅館は消えていた。

●警察は、これはだいぶ前にクリンセンターのほうに移転した。だから、鹿沼の人にしかわからないことだが、小説の中で武が警察から出てすぐせに公衆便所に入るシーン。あれはむかしの警察の場所です。現実とは少しずらした描写をしました。けっこう気をつかっています。それでも結果的に不愉快な場面、表現があったらごめんなさい。

●鹿沼にはレディスは存在しません。ましてこれほどすさまじい中学生や高校生もいません。念のためここに記しておきます。

●他の土地のお住まいのみなさん。鹿沼の秋祭りは10月11、12日です。

●ぜひおいでください。

●ことしは市になってから60年になります。屋台も勢ぞろいします。

●昨日終った「恋空」にでた千手山公園の観覧車も見てください。

●川上澄生美術館。その前のトマソン橋―わたしの小説に出てくる幸橋。図書館。モロの花木センター。黒川の流れ。訪れてください。将来、鹿沼吸血鬼ツアーが立ちあがるように!!!

●そんなことは起きないだろう。夢が現実となるようにがんばります。


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魔闘学園/吸血鬼浜辺の少女外伝 麻屋与志夫

2008-09-14 04:44:41 | Weblog
逃げながら悲鳴をあげていた。      
ゲートの方角からMPが走ってくる。   
そこで、麻屋の記憶はとだえる。    
 
ほかのものに見えないで。
わたしに見える。 
なぜなんだ。              

しかし、麻屋はいまはそんなことは気にしていられなかった。
二股山、石裂山(おざくさん )、古峰山、そして遥か彼方の日光の山並。
やがて血色の空は闇に閉ざされる。    
闇のなかでは、あいつは力を増す。    
悪意が御殿山公園の隅々から沸き出てきた。 
あいつがあらわれてからでは遅いのだ。  
そのものの完全な形を太陽のもとで見たことはなかった。              
たえず、みじかにその悪意を感じつづけて生きてきた。               
悪意の波動は麻屋が年をとるとともに強くなった。                 
そしていま、麻屋は得体の知れない波動の渦を感じた。           
それは黒々とふしくれだった桜の古木のかげからながれてきた。 

影が現れた。
 
「アサヤのオッチャン。散歩ですか、もうすぐ塾の始まる時間スよ」
「どうしてここにいるんスか」
「よう。三津夫と番場か。おまえらに昨夜約束した説明をするまえに、どうしても確かめておかなければならないことがあったのだ」

「じゃ、武せんぱいも呼びますか」 

おれも年だ。三津夫のはなつ波動には害意はなかった。    
むしろ、公園に満ちた悪の害意に逆らう、拮抗して闘う波動だった。
善と悪。その識別すらおれはつかなくなっているのか。      

「そいつら、が目指していたのが、ここか?」
「ガクランのやつは御殿山を知っていました」 
そうか。
三津夫の話す黒装束の集団の。
残留思念が。
ここに漂っているのだ。      
彼らと遭遇した三津夫と番場にも。
その思念が。
まつわりついて。
いるのだ。        
昨夜Fの屋上で会ったというものたちも。
悪意の牙をもっていたはずだ。     
そう思うと、感覚が鈍ったわけではない。
と麻屋はいくぶん気をとりなおした。
仮想現実と。
われわれが現実であると。
信じている世界とをへだてていた障壁に。
ゆがみが生じている。

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