日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



あまりにストレートなタイトルにたじろぎながらも(章のタイトルもその傾向あり)、読み進むうちに全く気にならなくなる。
なぜかというと、作者の元オリエンタルランド副社長 上澤 昇さんは、東京ディズニーランドの誕生前から一貫して作業にかかわってきた人物で、実感のこもった東京ディズニーランド史になっているからだ。


まず、つかみのネタでいきなり泣かされた(笑)
TDLには感動の伝説エピソードがかなりあるとは聞いていたが、その一発を見事くらったよう。

かつその感動のもとは、アメリカのマニュアルを超えた「日本人らしさ」を追求した結果生まれていたことを知り、これまたさらに一発くらう。

といった感じで、第1部はサービスの話を中心に、これだけでボコボコに(笑)


第2部は、TDLのベースがどんな考え方・議論の中で生まれてきたの説明。
そしてこの流れから、この本のクライマックス、第3章に突入する。
3章では、TDlの誕生秘話が語られる。

それはざっとこういう感じ。

ディズニー誘致以前のオリエンタルランド内の企画案
その方向性を決定づけた海外視察
東京でのディズニーへのプレゼンテーション
実務に入り、ディズニーとのロイヤルティの交渉での痺れる現場

高橋政郎師、丹澤章治氏、堀貞一郎師などの有名人が次々登場し、おおいに読ませる。
当ブログでアップしている本、2007-06-07読後評:「エンタメの夜明け ディズニーランドが日本に来た!」 企画つまり企てとは何か。にもくわしい部分もあるが、こちらはその当人ならではの迫力がある。
特に交渉での山場での修羅場はスゴい話。

もう少しくわしく詳細に記述してもらえたらという気持ちもあるが、逆にいうと簡潔な文章を通しての表現が、上澤 昇さんの人柄を想像させるところはある。
なんにしても、TDLに少なからず興味のある方には実にお薦めの1冊!

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