日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



リーマン・ショックを始めとする世界金融危機の実態を、専門家や政治家へのインタビューなどを交えて暴いていく。
この概要はだいたい把握していたつもりだったが、この映画が最大にメッセージしているのは、以下の言葉に尽きるだろう。

英大手紙フィナンシャル・タイムズの論説委員マーティン・ウルフ氏が言う。
「今回のこの金融危機は、国による『ねずみ講』」


多数の有名経済人へのインタビューを通して、浮かび上がるのは...
この問題を引き起こしたのは、証券会社・投資銀行・格付け会社などだけではなく、「政府」も大幅にかかっていたこと。

政府による「金融自由化」は1980年代から、政府に入り込んだ証券界社出身の人びとたちによって推進され、拡大した。
21世紀に入り、住宅ローンの大幅な緩和が政府主導で実施され、金融工学が導入され、急激にふくれあがる中、儲けに儲けた関係者。
それには危機発覚直前に、アイスランドの金融が「極めて健全」という結論の論文を多額の報酬を受け取り書いた有名大学のお偉方なども含まれる。


今最も観るべきは、猿映画でもモテキでもカーアクション映画でもなく、コレでは?!

というのはアメリカでは現在、ネット発でNYから始まった抗議デモが全米各地に拡大中。
社会現象化しつつある。

また抗議デモに参加しようと言う人は、少なくとも まずこれを観てから行くべきだと思う。
そうすれば、もう少しマシなコメントができ、意図を伝えることができるだろう。
(このブログは、デモを推進しようという意図はないが)


ガツンとくるNHK特集を最近みてない気がするだけに、このDVDは利いた。
今日は体育の日ではあるけど、数百円のレンタルで「脳ミソのトレーニング」も素敵ではないか!

ちなみにこの映画、以下のような評価を多数受けているので列挙して終わりたい。

第83回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞 受賞
全米映画批評家協会賞 ノンフィクション映画賞 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 ドキュメンタリー映画賞 受賞
全米監督協会賞 ドキュメンタリー映画賞 受賞
全米脚本家組合賞 ドキュメンタリー映画脚本賞 受賞

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