「死」にまつわるストーリー展開は、基本パスな私。
なのだけれど、監督がガス・ヴァン・サントなので。
他人の葬式に勝手に参加する少年。
これにからむ女性、そして幽霊(なんと特攻隊員!)
この関係性が少しずつ動き出す。
最初は嫌々(笑)観ていた。
のだが、徐々に物語に取り込まれた...
何たって、音楽の使い方が秀逸。
このシーンで、このタイミングで「音楽」かよ!って思う瞬間がしばしば。
だが毎度、その疑念は数十秒で消える。
そして締めはNICOの退廃的な歌声でコンプリート(余韻...)
あとでクレジットを確認すると、BGMのような曲にもガス・ヴァン・サントの手がそこかしこに。
そこで、彼の今作への気合いの入れようが、十二分に理解できた。
アカデミー賞にからむとしたら、まずはこの「音楽」だろうな!、と。