奴隷からのし上がってなんと大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男(フォレスト・ウィテカー)の波乱に満ちた人生。
これを描く監督は、リー・ダニエルズ(「プレシャス」「ペーパーボーイ 真夏の引力」「チョコレート」)
この点で、一定以上の水準が確実にあることは予想がつく。
実在だった黒人執事が仕える7人は、当然そうそうたる面々。
(1953-1957) ドワイト・アイゼンハワー Dwight David Eisenhower
(1961-1963) ジョン・F・ケネディ John Fitzgerald Kennedy
(1963-1965) リンドン・ジョンソン Lyndon Baines Johnson
(1965-1974) リチャード・ニクソン Richard Milhouse Nixon
(1974-1977) ジェラルド・フォード Gerald Rudolph Ford Jr.
(1977-1981) ジミー・カーター James Earl Carter
(1981-1989) ロナルド・レーガン Ronald Wilson Reagan
ふう~
こうやって復習するだけで勉強になるわ(笑)
8年務めているのはニクソンとレーガンだけなのね...
そういう点でオバマも頑張ってるんだな。
おっと映画に戻る。
さすがにこの7人全員が登場するわけではなく、個性たっぷりだった大統領に焦点が合っている。
それが誰で、どの俳優が演じているかをは、観てのお楽しみ。
有名どころをガッチリ揃えていて、次は誰が出てくるのか(大統領 & 俳優)でダブル面白い!
この大統領に仕える主人公に対比して描くのは、息子。
彼は自ら人種差別に突っ込んでいき、黒人解放運動に身を投じて抗議→逮捕を繰り返す。
ブラックパンサーやマーティン・ルーサー・キング、マルコムXまでが登場。
このように、父ーと息子それぞれの立場からみたその時代が強く印象に残る。
というわけで、一言感想をいうと「黒人執事からみた、アメリカ現代史」
とてもいい映画だった。
フォレスト・ウィテカーも、妻役のオプラ・ウィンフリーもいい演技してたがアカデミー賞では無視、はなぜだろう?
「それでも夜は明ける」があまりに強力すぎたのかな...