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名画「荒野の七人」(1960年)のリメイク。
そもそもは日本映画「七人の侍」(1954年)がそのルーツ。
という超「名門」な血筋(笑)
そこで考えるに、再映画化のポイントは以下の3つに尽きると思う。
①如何に魅力的なメンバーを集めるか
②そして彼らをどう輝かせるか
③あの名曲を、どこでどう使うか
その視点でみると、
①如何に魅力的なメンバーを集めるか
まず問題は、ユルブリンナーにあたるはずの、デンゼル。
キザっていきまいているだけで、全く魅力的でない!(笑)
ここだけで、かなりのマイナス...
そして彼が中心となってメンバー集めが始まるが、台本的な工夫をあまり感じない。
結果、なんとなく集まって、なんとなく大義のために命を捨てるヒトたち(何だ!それは)
クリス・プラット、イーサン・ホークとか、結構〜 旬の俳優混ざっているんだけど勿体無い感じ。
特に違和感があったのは、韓国人俳優イ・ビョンホン。
えっ西部劇に韓国人?!?(本人に罪はない)
というわけで、②そして彼らをどう輝かせるか もクリアできてない…
唯一輝いていたのは「ガール・オン・ザ・トレイン」でも好演だったヘイリー・ベネット(写真:左)
長い赤髪、スッピンで闘いに参加、夫をワルに殺されてしまった未亡人役として奮闘。
いっそ「ジェーン」みたいに、いっそ彼女主人公にしたら、良かったんじゃーないか?(オイオイ!)
そして最後の ③あの名曲を、どこでどう使うか
雄大な景色をバックにかかるあの名曲を聴くだけで胸がスカッとしそうだが…
かかったのは最後の最後で、エンドロール。
スカッと感皆無(涙)
結論:ちょっと悩ましい出来の、超「名門」な血筋作品のリメイク。