映画とその原作、どの順番で行くかは迷うところ。
「観てから読む」派?、あるいは「読んでから観る」派?
当ブログはどちらかというと、「観てから読む」派。
なのだけれど…
年末年始にビジネス書も何だなと思っていたら、この本に出会ったので読破。
新しく出たニューヨークのレストランがメディアの評論での星取り⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎に奔走する姿を描く一冊。
著者の処女作にして、すでにスピルバーグのドリームワークス(!)で映画化が決定している。
食ライターを目指す主人公は、大学で申請した希望のコースから外れ、予想外のレストラン勤務に。
ただそのレストランは4ツ星⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎の名門「マジソンパーク・タヴァーン」
ははあ!
これは近いが違う公園のユニオンスクエアの近くにある、「グラマシー・タヴァーン」のことかな?
という具合に「あれのことか?」的にウエストサイド、イーストサイド、ソーホーのレストランが次々登場。
そしてこれらのきらびやかなレストランで繰り広げられる美食の闘い。
メジャー雑誌の評で、星をいくつ獲得できるを巡りシェフは当然、ウエイターからクロークまで総動員でサーブする。
あまり知ることもない、こうした一流レストランの裏側が面白い。
著者のジェシカ・トムは主人公同様のライターでありフードブロガーのため、料理の表現や女性のファッションなど、先のレストラン裏事情だけでなく、参考になった。
そして主人公はいかにもNYらしく、栄光を掴みかけるが一方で手痛い裏切りにあい傷つく。
原題が、Food Whore: A Novel of Dining and Deceit(詐欺) というだけはある(笑)
さてあとは、映画の完成を待ち、「読んでから観た」事をどう感じるかが楽しみ。
主人公も周りのシェフも、適切なキャスティングが最重要のようには思う、が。
過去、家では全く料理しないキャサリン・ゼタ=ジョーンズを何と主人公シェフ役にした悪夢のような映画があった。
(「幸せのレシピ」)
この轍だけは踏まないように是非お願いしたい!(笑)