
日本経済新聞の「私の履歴書」で谷口吉生さんが登場した時、このネタがいつ登場するか期待して待っていた。
そして遂にそのタイミングが!
金曜と昨日、NY近代美術館 MoMA の設計コンペ話が2回シリーズで。
これが素晴らしい内容!
凄い仕事をやり遂げた者だけが語れる「迫力」に痺れまくり...
<設計前にMoMAの歴史やコレクションに対する哲学を調べ上げていた
<1929年に開館した同館は近現代美術が専門
<当時、同時代の前衛美術を収集するという方針は画期的なことだった
<絵画・彫刻に建築、デザイン、写真などの部門を加えた美術館は、今の現代美術館の原型だ
<このような歴史を物語る既存の建築を尊重しつつ、新しい美術館要望に率直に応えた提案が勝因
<MoMAは自分たちのコレクションに自信と誇りを持つ
<目新しい建築は不要だ
<MoMAは歴史中で増築を重ね、様式が異なる3つの建築で構成されていた
<建築部門を持つMoMAだからこそ、これらを展示物として残して歴史を継承すべきだと考えた
<同館の活動の2本柱である「収集・展示」と「教育・普及」をそれぞれ担う新しい建築「展示棟」
<と「研究棟」彫刻庭園を両端に象徴的に置く
実は先日行った際、更に?リニューアルを開始していて、通常の入場口(53 st.口、54 st.口 写真)は閉鎖され(!)入場は教育棟から。
という新しい体験をしたところなので、この構造がしっかり頭に残ってる。
このため、しっかり腑に落ちた。
<2004年11月。新生MoMAの開館は9・11後の久々の明るい話題となる
<美術館に入った私はロビーで開館を待つ数千人の来館者拍手に迎えられた。
<その時の感激は今忘れない
<MoMAで働く人々の評価も心にしみた
<この建築の中にいると色々な新しい発見がある
この前行ったばかりなのに、もう行きたくなってしまった!(笑)
【補足】
当ブログの他のMoMA関連アップは例えば、以下のようになります
・読後評:アルフレッド・バーとニューヨーク近代美術館の誕生 MoMAのポリシーを決定づけた人物とは。
・MOMA ピカソ彫刻 RETROSPECTIVE展示 時代時代のピカソの「飛び方」に感嘆 その(2)末期1954-1964
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