映画の立ち上がりとともに、音楽はずっとロケンロール!
まだ3才のトーニャがスケートスクールに弟子入りするところから始まる。
母親(アリソン・ジャニー)はコーチの承認もなくトーニャに滑らせ、リンクでたばこを吸うわ酒をあおるわ、やりたい放題(笑)
この母親、切れた性格で周囲に毒づきまくっていちいち笑わせる。
ついに父親は愛想をつかし家を出るわ、トーニャの幼少期からの劣悪な環境を見せつける展開!
そして成長したトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー:写真)
スケート大会での演技で彼女が選択した音楽は何と ZZトップ!(笑)
周りがクラシック音楽の中、ここだけでも既に 凄いインパクト!!!
いまいちな彼氏そしていまいちな彼のダチたちも加わり、トーニャの生活はますます荒んでいく。
母親とのトラブルが極まり彼氏と家出するものの、今度は彼氏がDV化し、最低の人生?
こんな中でも自分で衣装を縫い練習に励むトーニャの姿は実に痛ましい...
そしてその努力が実る時がやってくる。
伊藤みどり以外の女性で初めてトリプルアクセルを決めるという快挙!
こうしてアルベール・オリンピック1992の大舞台に立つ。
だが本番では一度もトリプルアクセルを決めれず、失意のうちにウエイトレス生活に…
ここで奇跡が起こる。
このタイミングで、オリンピックの開催年に変更が!
それまでは冬季オリンピックは夏季オリンピックと同じ年に実施されていた。
トーニャにこの4年後はあまりに遠い。
だが2年後の開催変更(リレハンメル・オリンピック1994)で 2度目のチャンスが訪れたのだ!
練習再開し、代表の座を勝ち取ったところまでは良かったが…
この先どうなるかはあまりに有名。
この騒動がどう発生し報道され、一躍時の人になっていく…
ここで交わされる会話がいちいち笑えて秀逸。
もっとも冒頭からずっと笑っぱなしなのだが!
マーゴット・ロビーはもちろん、母親を演じたアリソン・ジャニーの怪演ぶり に拍手。
2人ともアカデミーノミニーになり、特に凄みがあったアリソン・ジャニーは助演女優賞を獲得。
結論:スケート界最大の事件を描き切った今作は、今年前半を代表するブラック・コメディ!