新年早々「反省」を求められる読書?になるかと思いつつ読み出したが、実は 真逆!
「悪態」がいかに人類にとって重要な意味をもつのかを、貴重な実験・研究結果から解き明かそうとする(笑)
(神経科学、言語学、行動心理学 etc...)
著者のエマ・バーンさんは、AIの開発に携わりBBCラジオで番組のキャスター。
日本生活経験もある彼女が、イギリスに戻り男性社会で生き抜くテクとして「悪態」を身につけた(汗)
そこから仮説が生まれ、この本が誕生!
確かに第6章は「女には向かない言葉―ジェンダーと罵倒語」と女性視点。
そして仕上げは…
第7章で次々と登場するのは、さまざまな言語の汚い言葉や罵倒語の集大成(汗)
と少々揶揄させていただきつつ、面白い表記は多い。
当ブログのテーマのひとつとも考えている「右脳」「左脳」理論が展開され、最も刺さった。
「右脳」あるいは「左脳」を事故などで失った方々が示した感情は…
「右脳」を失うとー無気力。「悪態」はつかない
「左脳」を失うとー「悪態」は継続。ただしコントロールがきかない場合あり
そこから導かれる結論は、
「右脳」ー感情
「左脳」ー言葉
そして「右脳」と「左脳」協調し最終的な判断に至る。
また人が向き合った時に、
右目は相手の左側の顔
左目は相手の右側の顔
をみていることになる。
顔の写真を撮影し、右側だけ、左側だけ、をコピーして擬似の顔を作ると、
「左側だけ」がより感情を汲み取りやすい?!?
その他にも、興味深い実験が次々と登場。
・「悪態」をつくことで、ストレス・恐怖・不安などにもっと耐えられる
・「悪態」をつきあえる職場の方が、双方のコミニュケーションがとれている→業績アップ?
・「悪態」のひとつである排泄のタブーは強力。
「きたない」のチカラ!というキーワードにまで(笑)
これで「うんちくん」ドリル人気の秘密の一端を知ったような…
結論:人類にとっての「悪態」の意味を探求、は著者のユニークな視点が利いている点で興味深い。