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日本の初のオリンピック参加の経緯からはじまり、2020年に至る。
タイトルにつく1940年は、開催予定だったが 幻 に終わった東京オリンピック。
ざっと本の構成をみていくと、
プロローグ―3つの東京オリンピック
第1章 オリンピック招致運動前史―西洋のスポーツ・イベントと日本
第2章 「東洋」初のオリンピック開催へ
第3章 “東京オリンピック”の残像
第4章 戦後の国際社会への復帰とスポーツ
第5章 “幻の東京オリンピック”の実現―「世界の祭典」を開く日本
エピローグ―1964年から2020年へ
こうしてみると、始まったばかりのNHK「いだてん」の時期ともろに連動していることがわかる!
(1940年は幻なので省略されるだろうが)
本では実際に派遣された ではなく、ロンドン1908の頃に初めて日本人がかかわったとする。
実はこの大会で初めて各国オリンピック委員会を通じ、全てのエントリーが行われた大会という。
この大会を数人の日本人が見学した(ドラマでも登場し、ネガな発言をする永井 道明 を含む)
その翌年の1909年、加納 治五郎 がフランス大使からの要請を受けIOC委員に就任(ここからドラマ部分!)
一方で演出で盛り上げているドラマと違い、こちらは非常にクール(笑)
日本のメディアのオリンピック熱は低く、初めて参加したストックホルム1912でさえ、内容・量とも貧弱だったとする。
「歴史的事件」という扱いは皆無だったよう…
唯一の例外は、大阪毎日新聞社で、特派員派遣し、20回にわたり大会を報道したことだそう。
このようにこの本では、メディア報道を重視しており、オリンピックと日本のメディア報道を対比しつつ東京オリンピックに至る。
いよいよ来年に本番を迎える東京オリンピック2020を前に、1964の準備段階バナシは中々に読ませる。
世界からの選手、人々を迎えるための準備は周到なものから、とってつけたようなものまで...
周到な方でいうと、選手村・食事・ボランティア・ホテルなど。
当ブログでは以下のようなアップも前にあった。
拙速系でいうと、スモッグ対策・河川の匂い対策 etc...
ということで結論。
結論:ドラマタイズされた NHK「いだてん」と対比し、FACTチェック として面白く読める一冊。