前回・前々回、同じテーマの 油彩 と パステル を比較してみた。
ここで今回の To See Takes Time クライマックスの1つを迎えたわけ!
当時のアメリカではまだまだヨーロッパ的な絵画が多く産み出されていた中、彼女の作品群はアメリカ純粋培養 という点で画期的だったよう。
ここまで省略せざるえなかった作品群が沢山ある一方、この後展示では、
・NY時代に摩天楼を描いた作品群(1918年 ~)
・花・植物にフォーカスした作品群(1920年代 ~1940年代)
そしてその後オキーフはニューメキシコに魅了され、NYとここを行き来。
毎年の夏だけでなく居を移し(1949年 ~)制作活動に励む。
機会があればこの展示後半部分にも展開していきたいところではあるが、当ブログの都合もあり今回で一旦 PAUSE。
となると触れておかないわけにいかないのが、このシリーズを始めた「きっかけ」
実は当ブログが巡回しているブログの中に、以下の展示会に厳しい指摘をしているブログが、あった。
アーティゾン美術館 : アブストラクション 抽象絵画の覚醒と展開 結論:「アブストラクトをざっとひととおり、観たなあ…(褒め言葉です)」+「実にチャレンジャブルに攻めてる」
そのブログでは最後の現代を生きるアブストラクト作家たちの中に、具象作家が混ざっていると厳しく指摘(汗)
当ブログとしてはこのシリーズのタイトルにもあるように、
~ 抽象(Abstract)と具象 を行き来するのはクリエイターの自由 ~
だと考えるし、そういう点でオキーフは最高のお手本の1つなのだ。
それを実感いただけたかと思う!
そこで締めはあえてMoMAを離れ、シカゴでみたオキーフ作品中 最大 と思われる以下。
(シカゴ美術館 永久保存作品)
作品名: Sky Above Clouds Ⅳ(1965年)
世界を旅する中、飛行機の窓から見た光景を
これも連作で、具象から始まり → この カタチ に至っている!
最後に、彼女のコメントを引っ張り出してフィニッシュとしたい
(他の作品へのコメントだが、フィットしていると考えるため)
「素晴らしいだけじゃなく、剥き出しにただただ、そこに存在している」
(当ブログ意訳)
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