畑沢生まれの血が騒ぐのでしょうか。2、3年に一度は炭焼きをしたくなります。昔、畑沢では炭焼きが盛んだったと聞いています。そして、背炙り古道を通って楯岡方面へ売りに行っていたそうです。私が物心がついた時には、炭焼きが下火になっていました。それでも、炭焼きは、昔から憧れていましたので、何度も炭焼きに挑戦してきました。初めのうちは、火さえ着きませんでしたし、逆に燃え尽きて灰になってしまったこともあります。
そんな言い方をしますと、本格的に炭焼き窯を作ってやっているように思われるかもしれませんが、実際は窯と呼ぶのも恥かしい程度のものです。畑沢で、畑の地面に方形の穴を掘って中に煙突を立て、上から熱い鉄板をかぶせて土をかけるだけです。当然のことですが、窯の温度は低いので、出来上がった炭は、ほぼ燠(おき)で作った消し炭と同じです。とてもバーベキューなどの調理に使うことはできません。何しろ、炭なのに煙が出ます。私の使い道は、鉢植えのゴロ土、コンポスターの水分調整、庭土の土壌改良材などに使います。そして、もう一つが鍛冶屋の真似事でも使います。 鋼を鍛えて鉈やナイフを造るときに、この手製の炭を使います。ちゃんとした炭と違い、消し炭程度の手製炭は、火持ちが悪くて、ドンドンなくなります。しかし、ドンドン追加できるほどに大量に作ってあります。「下手な鉄砲でも数打ちゃ当たる」とは少し違いますが、なんとなくニュアンスが似ています。何とかなるものです。使えるナイフが少し完成しました。そろそろ、今年も炭を焼きたくなっています。