~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

1の指はどれだ・・・

2008年06月08日 16時16分46秒 | バイオリン
午前中バイオリンのレッスン(・・しつこいようですが、私でなくて子ども二人の)。

今日は主人が都合でいなかったので、電車を使っていったのですが、うちからなんと40分足らずで到着。遠方から何時間もかけてレッスンに通われている方に申し訳ないような近距離。

今日は一人ずつということで、最初に中1の息子をみていただいたのですが、息子に40分くらいかかり、その間待ちつかれた娘は、自分の番の時は集中力なし。
娘を先にやってしまうと「終わった終わった~、帰ろうよ」となりそうなので、そういうことにしたのですが、見事に作戦大失敗。

今日は、ふたりとも左手の構えをやり、息子のほうはさらに、弦の名称と(そうです、エー<E>線とかアー<A>線とかね)、一弦ずつを弓の真ん中あたりで5センチくらいずつ弾く練習、さらに4弦を連続して弾く練習をやりました。
私は、メモをとったり、先生から「こっちからお母さん見てみてください」と言われるままにぐるぐる回って見学&聴講しておりました。
「まず左の1と4の指を置いて、あとで3と2をのせる」と言われるままにメモしておりましたが、ふと気がつきました。
先生が「4」とおっしゃって小指を動かしておられることに・・・。
そうなんですよ、指の番号がずれている(笑)。
そりゃわたしだって、バイオリンの運指は親指抜きで、人差し指から始まり、ここから1・2・3・4と呼ぶことくらいは知っていたのですが、とっさに「2の指」といわれて中指は出ない。
これはどれくらいのギャップかというと「<あ>を<イ>と読みなさい」といわれるに等しいです(泣)。

で、うちの子どもたちもたぶんそのあたりの感覚はズレているだろうと思い、先生に申し上げましたところ
「ああそうか・・ピアノやってたんですよね」とおっしゃって、あらためて「これが1で、これが2で・・」と説明されました。


それと左手を置く時に、「電車のつり革に指先でつかまるみたいに」とおっしゃってまして、「なるべく力をぬいて」と繰り返し指導されていたので、ここで質問。
「全部力を抜いて腕の重みをすべて預けると大変な重さになると思いますが、そのあたりはどういう加減なんでしょうか?ピアノの場合は重力にさからわない姿勢なので、基本的にはすべて鍵盤にあずける気持ちでいけると思うのですが」
するとですね、私の腕に指をのせて「このくらいなんです」とおっしゃりながら、
「もちろん腕の重さすべてというわけではないですよね。ひじで支えなければなりませんから。この指の重さのかけ具合と圧力のかけかたが、これから先、ヴィブラートの上手下手にかかわってきます」

・・・・姿勢は違えども、まさに楽器の奥義は脱力にあり、ですね・・・



昼食を食べながら、子どもたちに「お母さんもバイオリンやりたくなったなあ」と言ってみましたところ、娘に
「やめたほうがいいよ。バイオリンは難しいけ。ほんとに難しいから。
ピアノはこうやってすわって、こうやって弾くだけぇ、そっちのほうが絶対いいよ」
と必死で止められました(爆)。
数日前は、イソルデ楽譜をのぞきこんで
「大人の楽譜って難しいだねえ。すごいんだねえ」と感心してくれたのに、いきなりのピアノ株大暴落(大泣)。
しかも続けて、
「お母さんは、ピアノ一生懸命やってるじゃん。チェンバロも習ってるし、それだけで十分だよ」と(笑)。

・・・・なぜこんなに必死で止めるんでしょう。私だって本気でやろうとしてるわけではないですけど、自分がやるくらい必死で覚えて帰らないと、うちで何も教えられないじゃないですか。


でもこればっかりは「自分でやるほうがマシ」とは思えませんねえ。
せいぜい子どもに頑張ってもらおう(逃)。


(写真は「バイオリンとカービィ」・・娘作)