アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「利他」あってのボランティア

2016年05月08日 | Weblog
 「教訓」ってモノは、すぐに忘れられるモノなんですねえ。今度は、何の教訓のことかって?被災地のボランティアなんですがね。

 その前に、被災地窃盗団なんですが。消防の制服のようなものを着て被災地に入り、住民が避難して無人になっている家に入って盗みをはたらく。こういう輩、是非逮捕してほしいです。人の弱みにつけ込む、実刑にしてやりたいです。個人経営の泥棒も悪いですが、集団で被災地をねらう…災害のたびに「泥棒がグレードアップ」してきている。

 被災地ボランティア、これは、被災地窃盗団の対極にあるもの。ところが、熊本地震のボランティアの中には、次のような問題を起こす人たちがいるという。
 1 「(被災者に対し)助けてやってんだぞ、感謝しろ」といった態度をとる。
 2 商店の食料品を(ボランティアが)買いあさるので被災者が買う物が不足。
 3 ボランティアたちの親睦会で、連夜騒ぐので被災者が迷惑する。

 これらの、ボランティアが起こす問題って、阪神淡路大震災のときも東日本大震災と時もありました。教訓になっていない。誰が名付けたか、「モンスターボランティア」。
 ボランティア活動の三原則は、「自発性」「無償性」「利他性」。「先駆性」を加えて、四原則とする場合もある。少なくても、三原則に、モンスター性が入り込む余地など無い。ボランティアを希望する人は、まずこの三原則を破らないと誓ってから被災地へ行っていただきたい。

 ただ、モンスターボランティアは、ほんの一握りの人たち。多数の人は、「自発性」「無償性」「利他性」を重んじてのボランティア。
 熊本市のボランティアセンター。受け付け開始の何時間も前から整然と並んで待つボランティア希望の人たち。希望者が多くて、あぶれた人は、せっかく来たのに、とがっくり…。こういう光景を見ると、「日本人、いいじゃないか!」と、嬉しくなります。

 「災害対策マニュアル大国日本」の様相を呈しております。その中に入れていただきたい項目…それは、「ボランティアの受け入れ」です。被災者がボランティアに振り回されることを最小限にするために。

 熊本県警によると、震災に関連した窃盗(未遂も含む)や建造物侵入の被害届を、5月7日午前6時までに42件受理したという。被災地窃盗団対策は、マニュアルに入れなくてもいいのかって?名案があれば、入れた方がいい。
 立ち入り禁止にしても、入ってくる窃盗団ですから…自警団を組織しなければ…被災地にそんな余裕などあるはずないかぁ。警察が窃盗団対策に人手をかけられるかどうか。

 窃盗団と、モンスターボランティアを一緒にしてはならないが、人の弱みにつけ込むのは卑怯。被災地窃盗は通常の窃盗の3倍の刑に。モンスターボランティアは、書類送検に。ウーン!毎日血圧が上がることばかり。今朝など上が186。血圧の薬を3倍にしなければならないかな。血圧計、壊れちゃったかなあ…。