アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

小才は縁に逢って縁に気づかず

2024年09月30日 | Weblog
 柳生の草同士でも、お互いが草であることすら知らなかった。草は、捨て駒みたいなものだから、「縁」もヘチマもないのか?

 閑話休題。今日は、「縁(えにし)」がテーマ。柳生家は徳川家の兵法指南役。つまり、武闘派?その柳生家の家訓が…「殺られる前に殺れ!」なら大いに分かるが、「縁」とは…?

「小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」 
 バカ(小才)は、絶好のチャンスに巡り合っても、それと気づかない。
 並の人(中才)は、チャンスに気づいても、活かすことができない。
 しかし、BUT!学力がある人(大才)は、どんなに小さなチャンスでも、それを見逃さず、最大限に活かすことができる。

 柳生の剣は…「殺人剣」ではなく「活人剣」。「不義・不正・迷いなどを切り捨て、人を生かす正しい剣」。この「人を生かす」というところが「縁」とつながるのでしょう。
 一人を殺しても多くの衆生を生かす…そのことから、「一殺多生の剣」ともいわれています。こじつけのようですが、「縁」が見えてきます。

「活人」…と、いうことは、戦う相手との「縁」が問題。
 自分の良さを磨き、煩悩を振り払えるよう研鑽に励む。他人との袖すりあう一刹那の縁を生かし、自分も生き、相手も生かす…。
 これって、現代でも十二分に通用します…というか、現代こそ「刹那の縁」を生かさなければなりません。

「だったら柳生一族は、どうして大五郎の母さんを殺したんだ!?どうして、草に一刀を襲わせたんだ?縁を生かしてないじゃないか」ってかぁ?
 そ、そ、そりゃあ…創作だからぁ…。小池一夫さん(原作者)に聞かなきゃ分からない。

 それからですねぇ、「拝一刀」と「よろずや平四郎」、どっちが強いかという質問にもお答えできません。
「中村錦之助」と「東千代之介」のどちらが強いかもお答えできません。なぬ?その2人を知っている現存する日本人はむしろ貴重じゃないかって?わ、私は、貴重人間です!


YOUの祖先も柳生の「草」かも

2024年09月29日 | Weblog
 山本一力の「峠越え」を読んでいたカミサンが、居間から叫んでおりました。
「小人は縁(えにし)に出合って、縁に気付かず、中人は縁に出合って、縁を活かさず、大人は袖触れ合うた縁をも活かすって、誰の言葉ぁ~っ?」
 さらに、「孟子ぃ?孔子ぃ?」と続けている。

「格言のようなもの=孟子様か孔子様。武者小路実篤か、はたまた、せんだみつおか?」というステレオタイプなんだからぁ。
 おっと、せんだみつおさんは、心情には訴えませんね。あいだみつおさんでした。
 
「縁…」は、孟子でも孔子でもなく、もちろん、せんだみつおでもなく「柳生一族の家訓」。山本一力さんは、分かりやすく「小人、中人、大人」としていますが、柳生家家訓では、「小才、中才、大才」となっています。

 柳生一族…初代藩主は、「宗矩(むねのり)」。「又右衛門」の方が通りがいいでしょうか。
 宗矩の父親は、「石舟斎」で、長男が「十兵衛(三厳)」そんなことは誰でも知ってるって?赤ちゃんは知らんでしょう!(赤ちゃんは、この文章を読まないね)

「子連れ狼」…これもすっかり古くなったか…。我が子を乳母車に乗せて、刺客をしながら旅をするお父さんのお話です。
 このお父さんの名前は、拝一刀(おがみいっとう)、子どもは「大五郎」。一刀の奥さんは、「あざみ」で、柳生一族に殺されました。誰でも知ってるって?そうですね。

 子連れ狼では、一刀が柳生の「草」に襲撃される。
「草(くさ)」は、柳生が全国に放ったスパイのこと。
 なぜ「草」と、呼ばれたか?
 全国に散らばり、ある者は百姓に、ある者は藩士に、はたまたある者は商人に…と、「その土地に根を生やして」親子代々住む。だから、「草」。
 草の使命は、それぞれが在住する藩の様子を事細かに江戸の柳生家へ報告すること。時には、その藩の要人の殺害も行った。

 簡単に言うと土着のスパイ。私の祖先は、「草川家」。柳生の「草」と関係があったら面白いなあと思い、かなり調べました。
 しかし、何も分かりませんでした。それもそのはず、「草」については、徳川家康から、「たとえ、徳川家が滅亡したとしても、秘匿せよ」との厳命があったのです。そのため、時の柳生の総帥以外は誰も知らなかった。草同士でも、お互いが草であることすら知らなかった。

 本日の話題、クライマックスへ行かないうちに、長文になってしまいました。続きは、次回にします。


肩こりではない「こり」?

2024年09月28日 | Weblog
 小1の算数の問題。「…それぞれ のこりは なんこ…」。
 担任の先生が、「はい、みんな声を合わせて読んでください」。
 子ども達が読みました…
「…それぞれの こりは なんこ…」。

 担任の先生、苦笑いし、「もう一度読んでください」。
 子ども達は1度目よりも大きな声で…
「…それぞれの こりは なんこ…」。
 担任の先生が叫びました。怒気すら帯びておりました。
「『こり』ってなにっ!」

 この「こり問題」が、なぜ勃発したか?それは、「算数の問題を学級で声を合わせて読んだ」からです。
 国語であれば、「声を合わせての一斉読み」は、必要な場合があります。
 算数の問題文の場合、短い文章ですから、一斉に読ませると、なにも考えずに、「こりはなんこ」と惰性で読んでしまう。意味がないどころか、式も答えも出やしない。
「答え:こりは5個」…ありえない。

 算数の問題文は、個人に読み取らせなければなりません。
 一斉に声を合わせて読ませるのが、「思考が伴わず、惰性に流されるので意味がないというのであれば、国語だって同じじゃないか?」って?
 おっ、反論が来ましたね。国語とは違います。

 国語の一斉読みは、「学級全体の読み取りを均質に近づける」という大きな意味があるのです。
 35人の児童がいたら、読解力の差が35通りあるわけです。漢字が読めず、個別の読みでは漢字を飛ばして読み進める子でも、一斉に読む場合は、自分が読めない漢字の読みが耳に入ってきます。それが何度か続くうちに、読めるようになります。

 社会や理科はどうなんだって?国語以外の教科は、「一斉読み」は、なじまないです。意味がないから、時間の無駄。
 なんの疑問も持たずに「はい、みんなで声を合わせて読みましょう」という先生、悪気がないのは分かりますがぁ…ね。
 あとさあ、黒板の右端に、「九月二七日 金曜日」と書いてあったりします。「朝の会」で、一斉読みさせる先生が居られるんだよねー。
「さあ、みんなで声を合わせて読みましょう!」「はい、もう一度」「もう一回」
 あ、あのね、認知症の検査じゃないんだから!何度も日付の確認させないでよ!


「電気テレビ」という表現 尊敬と感謝だね

2024年09月27日 | Weblog
 テレビで観たのですが…メキシコの食肉工場の一角の大きめの部屋。豚のもも肉が生ハムを作るように数十本ほどぶら下げてありました。
 そのもも肉に、「サシ」が、びっしりくっついておりました。 食欲旺盛なサシたちは、音を立てて肉を食べ、みるみる太っていきました。太りすぎて体重が重くなったものですから、もも肉につかまっていられなくなり、ポトポトと下へ落ちました。落ちたサシは集められ、生きたまま出荷。

 カフェのようなところで、トルティリャの具となり売られておりました。お客さんは、「生きているサシのトルティーヤ」を美味しそうにほうばっておりました。
「サシ」は、ウジ虫のことです。「ウジ虫」、腐肉に群がるハエの幼虫。食べるにあたって、「ウジ虫」はあんまりなので、美しく「サシ」と呼んでいます。

 更衣室で小耳に挟んだ会話
「釣りへ行ってくるよ。釣れたらお裾分けするよ」
「オ、オレ、死んだ魚を買ってきて食ベるからいらないよ」

 この会話を耳にする数日前、小学校1年生の学級で、担任が、「絵本いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日(内田美智子 講談社)」の読み聞かせをしていたのを聴いていました。
 ですから、この学級の7歳児たちの、「命をいただく観」と、更衣室で釣りの話をしていた40歳代半ばの男性達の、「命をいただく観」…。比較にはならないのでしょうが、7歳児たちの方が位相が高いと思いました。

 おそらく多くの大人たちは、「(生き物の命を)いただきます」と、感謝しておられると思います。
「死んだ魚を食う」…この表現には、「魚の命をいただく感謝」がありません。
「おどり食いの魚や、トルティリャにはさんだ生きたサシ以外」は、すべて死んだ動物のものです。ですから、いちいち、「死んだ魚、死んだ豚、死んだカエル…」などと、言う必要などありません。そういう修飾語をつけるのは、命を提供してくれた動物に失礼というもの。

 知人に、電気製品に「電気テレビ」「電気冷蔵庫」「電気ヘアドライヤー」「電気ラジオ」・・・など、いちいち「電気・・・」を頭にくっつける方がおられました。彼の場合、「ユーモア」で、電気をくっつけます。電気に対する、レスペクトも感謝も感じられます。「死んだ・・・」とおっしゃる方とは違います。

「いただきます」は、レスペクトを表する動作から生まれた言葉ですよね。
 そのレスペクトは、魚、肉はもちろん、野菜や果物も含めて、食材の「命」そのものに向けた言葉のはず。
また、食材を育てた人。収穫した人。流通に携わった人。食事を作った人。皆さんに対する、レスペクトと感謝の気持ちを込めた素晴らしい言葉です。

 我が家の3人の子ども達は、カトリック幼稚園でしたので、幼稚園での食前は…
「主、願わくはわれらを祝し、また主の御恵みによりてわれらの食せんとするこの賜物を祝し給え。われらの主キリストによりて願い奉る。アーメン」
 と、唱えてました。もっとも、我が家の食事では、「いただきます」だけでしたがね。
 今ですか?多分、「いただきます」は、必ず言っていると思います。アーメンは、言っていないね、きっと。それで、なんら問題ないのですがね。


ジェンダーニュートラル 入浴施設は…

2024年09月26日 | Weblog
 テーマがLGBTQのセミナー。講師は、ストレートの弁護士さんとゲイの会社社長さん。ストレートは、身体の性と心の性が一致し、かつ異性を恋愛対象とする人。
 ゲイは、同性愛の人。特に男性の同性愛者を指します。差別用語ではありません。
 女性の同性愛者を指すレズビアンも、差別用語ではありません。しかし、「レズ」は差別用語だと主張される方もおられます。要注意の言葉ですね。同性愛の世界も、なかなか奥が深いです。うかうか、知ったかぶりで論じられませんワ。

 弁護士さんの講演は、LGBTQを理解し、人権を守ろうというものでした。
 ゲイの社長さんの講演は、用語の説明と、LGBTQが抱える困難事例。

 講師先生がた、「セクシャル マイノリティ」という言葉を使っておられた。
 LGBTQは、13人に一人なんですよ。最近いわれているように、血液型AB型の人や、左利きの人たちと同じ割合です。 AB型の人たちを、「ブラッドタイプ マイノリティ(血液型少数派)」と呼びますか?
 左利きの人を、「ドミナントハンド マイノリティ(利き手少数派)」と呼びますか?
 米国の場合など、右利きと左利きは半々ですから、マイノリティもマジョリティもヘチマもない。

 私が、LGBTQの講演を依頼されたら、まず、この「性的少数者とか、セクシャルマイノリテイとかの言葉を捨てて下さい」と、いうところからはじめますねえ。
「多いから受け入れられ、少ないからはじかれる」という問題じゃないから。

 知ったかぶりの権化ですから、頼まれたら、テーマが比較文化学関連ではなく、LGBTQだろうが、SDGs だろうが、ホイホイと講演にうかがいますよ。面白いですよぉー、私の話は!(久々に出ましたね、自画自賛)。
 LGBTQの講演でも、弁護士さんや、ゲイの社長さんより「笑わせられる」自信あり。
 笑わせるようなテーマじゃないだろうって?「講演=笑わせる」これが、アンティークマン流の仕事の流儀。NHKからのオファーは、今のところありませんがね。

 米国では、「ジェンダー ニュートラル」が浸透しはじめています。「性別という意識がない」のです。
 分かりやすい例としましては、「トイレ」。ジェンダー ニュートラルですから、「男子トイレ」「女子トイレ」の区別がない。誰が使ってもいいのです。頭が混乱している人もおられるでしょう。まだ一部ですが、現実にそうなってきています。

 日本の場合、「男湯」「女湯」があります。市町村条例で、「12歳以上の女児は男湯に入ってはならない」と、なっているところもあります。 
 銭湯組合側が現状を分析し、独自に、「9歳以上の女児は男湯に入ってはならない」と決めところもあります。
 確かに、12歳の女児はぁ…発達の差異は有りますがぁ…男湯へ入れてはいけませんよね。
 男児はどうなんだって?ある市の条例に、「女児」とあるので、女児と書きましたが、男児も年齢については同じでしょう。12歳の男児が、女湯に入る…これ…ないよね。

 で、「ジェンダー ニュートラル」…と、いうことは…
「ストレートであろうが、LGBTQであろうが、誰がどの風呂に入っても良い」と、なります。
「男湯」「女湯」の暖簾はどうなるんだって?使い道がなくなりますから、お部屋の装飾にいいんじゃないかなあ。

 ジェンダー ニュートラル!スポーツも、全て混合。パリ五輪で問題になった、女子ボクシングの性別問題も解決。
 ねっ!こういう話の方が、品を保ちながら笑えるでしょ!
 講演料ですかぁ?依頼される気遣いがありませんから、考えていませ~ん。


てげてげでよかっちゃが

2024年09月25日 | Weblog
 鹿児島気質を最もよく表していると思われる言葉が「てげてげ」なのだそう。標準語に直すと「てきとー」ってことのよう。 もちろん、「適当にやればいいんだよ」という投げやりな意味合いではないようです。「完璧を目指して頑張りすぎないでね」と相手を労う優しさのこもった言葉なのだそう。

 私は鹿児島出身ではありませんが、本ブログの底流にあるのは、「てげてげ」です。さて本日も、てげてげを始めま~す。

 鹿児島弁というか、薩隅(さつぐう)方言というか、私的に、衝撃的におもしろいのがありまして。

「灰」は、「へ」。「蝿」は、「へ」。そして、「屁」はもちろん「へ」。なのですよぉ~。「へ~っ!」ですよねえ。
 なぬ?「また、屁で何かを飛ばす話を書くのか?屁が好きなんだからぁ!」って?屁が好きな人が、どこにいますかっ!まあ、なんとでも言ってください。

「へをへで飛ばす」・・・「灰を屁で飛ばす」ってこと。これは鹿児島県人でなくてもできそうですね。

「へでへを気絶させる」・・・「屁で蝿を気絶させる」こ、これは、相当濃度が高いメタンガスを発生させることができる人でなければ無理。薩摩芋を食べていれば、「へでへを気絶させられる」って事ではありませんね。

「へにへとへをかける」・・・「蝿に灰と屁をかける」…かけられる前に「へ」が逃げると思いますがね。

「灰」も「蝿」も「屁」も、発音は、「へ」。鹿児島の人はどうやって聞き分けるか?
「微妙な発音の違いがあるが、なんの問題もなく聞き分けられる」
 とのこと。耳が「へ仕様」になっているらしい。

 薩隅方言は、「語韻の踏み方」や「間の取り方」、「言い回し」などが、他の方言と大きく違うのだそう。
 そこでよく言われるのが、「中央の言葉とは全く異なる言葉を使うことで情報の漏れを防ぎ、幕府の隠密の侵入を難しくするために、薩摩藩が意図的に自国の言葉を作り替えた」という説。いわゆる鹿児島弁人工言語説。

 この説、真偽のほどは現在なお不明なのだそうです。がぁ、幕府の隠密が、「へにへとへをかける」と耳にして、意味がわかるとは思えない。つまり、「隠密対策で作った言葉説」あり得ると思いますがぁ…。

「伊賀の影丸・七つの影法師の巻(横山光輝)」にも、薩摩藩の優れた戦略性、手強さを盛り上げるエピソードとして、鹿児島弁人工言語説が載ってます。
「伊賀の影丸」が記憶にある人って…「へでへを気絶させることができる世代」かなあ。ど、どんな世代じゃ?てげてげ!


雨天の日は 臨時休校

2024年09月24日 | Weblog
 頭では、「ネパールとブータンは全く別の国」なんですが、「ヒマラヤの麓の国」という点で、ともすれば同じように見てしまいます。そして、「ぜんぜん違うじゃないか!」と、我にかえって思うのです。

 全然違う…喫煙ですね。ブータンは、世界初の禁煙国家(2004年12月から)です。タバコの販売も禁止されている。 日本から持ち込んだタバコを、ホテルでこっそり吸ってもいいかって?禁固刑になりたければ、バンバン吸ってください。禁固刑ですから、吸うバカはいない。もっとも、禁固を覚悟でタバコを吸うような人はブータンへは行かないね。

 ところが、ネパールは喫煙天国。一応、喫煙スペースのようなところを設けているところもありますが、屋外であれば吸い放題。鼻の穴から吸っても咎められない。でも、ネパール人がタバコを吸っているところは見ませんでした。

 ネパールは、2016年6月末から基礎教育8年(1~8年)が無償義務教育になっています。それが、国民に浸透していない。現地ガイドですら、「ネパールは義務教育ではない」と、言っていました。私どものミニトレッキングについて来た子どもたちも、10人中9人は「学校へは行っていない」と言ってました。
 ただ一人学校へ通っていた小学校1年生の女の子は…
「雨が降ったら、学校はお休みです。だって、先生たちは雨の日は学校に来ないから」

「ブータンはどうなんだ、全然違うんだろう」って?そうなんです…ブータンは未だ義務教育ではないんです。
 義務ではないが、公立学校は無料。首都ティンプー以外は、「学用品、給食も無料」。学校制定の制服は、ないっ。国民が公式の場へ着ていく「ゴ(男子)」「キラ(女子)」で登下校。
 で、識字率なんですが、ネパールと変わりないんです…50%。この部分は、似かよっていますねぇ?
 
 ブータンと、ネパールの決定的な違い、それは、「物乞いがいるか、いないか?」ですね。ブータンには物乞いはいません。観光客目当ての「物売り」もいない。
 と、ところがネパールでは…怒りをおぼえました。何を見たか…

 8歳ぐらいの女の子が、赤ちゃんを抱いて物乞いをしていました。それを見ただけでも悲しかった。近くで(娘の稼ぎを)監視していた母親(とおぼしき女)を、殴ってやろうかとさえ思いました。
 私は、見ないふりをして女の子の様子を注視しておりました。 誰からも施しをもらえない女の子は、誰も見ていない事を確認し、左手で抱いていた赤ちゃんの頬を、右手で「バシッ!ビシッ」と、数回ビンタしたのです。ビンタの一発目では、「何が起こったか分からなかった赤ちゃん」は、二発三発で、ギャーっと泣き出しました。周囲の観光客は何が起こったか知るよしもない。女の子と赤ちゃんに視線を注ぎました。
 そこで女の子は、「(赤ちゃんは)腹がへって泣いている。食べ物をくれ!」というジェスチャー。

 これは…。私だって、日々の暮らしで怒りをおぼえる事はあります。だけど、赤ちゃんを「叩いて泣かせて憐れみを乞う」。怒りの次元が違う。ネパール旅行で、もっとも衝撃を受けた出来事です。


ペンは剣より強い?マジッスカ?

2024年09月23日 | Weblog
 10年ほど前ですが、3,600円のボールペンを買おうとしました。3,600円のボールペンですから、あまり買う人がいないんじゃないか?と、思ったら「品切れで、入荷の見通しもない」とのこと。
 10年たった今、3,600円のボールペンは、高価な物では8,785円(税込み)になっており、しっかり入荷しております。

 8,785円のボールペンは、Smith & Wesson社製のもの。その名も、「スミス&ウエッソン M&Pタクティカルペン」。
 なぬ?「Smith & Wessonは文房具の会社じゃないだろう」って?いえいえ、間違いなく、あの銃のメーカー、Smith & Wessonです。拳銃の売れ行きが芳しくないので、ボールペンを製造するようになった…。冗談ですがね。

 私は、海外旅行では護身用に伸縮できる合金の棒を持って行っておりました。何しろ、野次馬ですから、危険な路地へも入ります。何度か危ない目に遭遇した経験から、「護身用の武器が必要」と考え、伸縮金属棒を持ち歩くことにしたわけです。
 しかし、これ、飛行機への持ち込みは出来ません。機内で襲撃されたら、武器なしで戦わなければなりません。筋力が衰えてきておりますから、ひ弱なテロリストにもやられてしまいます。しょうがないから、木製の棒(誕生日のお祝いに孫達からいただいた孫の手)を機内持ち込み荷物に忍ばせるようにしました。所詮は木ですから、テロリストにダメージを与えることはぁ…あまり出来ないでしょうけど…。

 機内に持ち込める武器はないものか?悩んでおりました。とうとう見つけたのが、「Smith & Wesson社製のボールペン」。その名も、「タクティカルペン ミリタリー&ポリス」凄い名前でしょう!直訳すると…「軍隊、警察用の戦術的なペン」ですよ!これなら、戦えるかも!

 機能は…
 1 字が書ける(ペンだから当然)
 2 合法的に機内持ち込み可(ペンですから)
 5 テロリストとの戦いに耐えられる。ただし、相手が火器等を持っている場合は、やっつけられてしまうかも。拳銃やナイフで武装している相手に、ボールペンでは勝負にならないかも…。
「ペンは剣より強し」と、いう諺がありますけど、ウソですね。やはり、戦略的なペンでも、ナイフには勝てませんわ。 
 えっ?その諺、そういう意味じゃないって?そ、そうかなあ?

 150円のボールペンでも、そこそこ戦えるだろうって?「タ、タ、タクティカルペン ミリタリー&ポリス」は、硬質アルマイトのボディーですよっ!そこら辺にころがっているボールペンとはわけが違います。そ、それに、ペンをしっかりとグリップ出来るように凹凸がついているのです。全長、15.6cmという長さ!えっ?短いんじゃないかって?そ、そうかなあ…。

 今持っている合金製の伸縮できる護身用の棒を、海外で使ったことがあるかって?それがぁ…使えそうなときに限って、バックパックの中だったりして…未使用です…。
 もっとも、使わなければならない日が「命日」になっていたでしょうねえ。


薄毛は犯罪じゃありませんからっ!

2024年09月22日 | Weblog
 私は、「ハゲ」の部類所属です。一時期、自虐的なユーモアのつもりで、「抜け毛 薄毛 ハゲ」というネタをつかっていました。
 最近は…「ハゲで~す=自虐にはならない」と、気づきました。よって、頭髪ネタで笑いをとるのはやめました。

「ハゲは、悪なのか?」⇒悪じゃないです。私の場合、前科はありません。「ハゲに悪党なし」という諺まで自ら生み出しました。今年の流行語大賞に推挙していただきたいもの。
「ハゲは、バカにしてもいい対象なのか?」⇒いいはずがありません。世の中に光を放っているのですから!
 ハゲだっていいじゃないか、成り行きだもの。

 パリオリンピックの陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手が、練習拠点のチェコで祝福を受けました。
 なぜ、北口選手がチェコ?チェコといえば「薄毛率世界一の国」。北口選手と、「薄毛」、どんな繋がりがあるのか?
 コーチがチェコ人ということで、練習拠点をチェコにした。な~んだ!「薄毛の人が好きなのでチェコを拠点にした」というワケではありませんでした。

    チェコの薄毛率は、42.79%。ちなみに日本は、世界14位の26.78%です。日本人男性の、およそ3人に1人が薄毛に悩んでいるんですねえ。
 アジアでは、ナンバーワン!やりました!ハゲの割合で、中国、韓国、北朝鮮に勝っています!やったぜ、日本!
 ただぁ、アデラン○のハゲ調査隊の皆さんが、平壌の街角で、「ハゲ」の調査をしたのかどうか?スパイ容疑で捕まえられたら、教化刑15年でしょうから、無理だったかもね。つまり、北朝鮮の「薄毛率サンプル」は、ないんじゃないかなあ。

 さて、なぜチェコのハゲは、世界一に君臨しているのか?少なくても、かれこれ20年以上「ハゲ世界一」ですから!

 ヒントは、北口選手のパリ五輪からチェコへの凱旋の挨拶にありました!
「私がチェコへ来て覚えたものは、ビールと勝つことです」
 ハゲの原因は、チェコが世界一の消費量を誇る「ビール」のようです。 
 アルコールを摂取すると、過剰になった糖質が中性脂肪へと変化する。となると皮脂の分泌量が増え、結果的にハゲにつながる。
ストレスを抱えてしまう機会が多く、食生活や生活習慣も乱れ、アルコールを多く飲む人が多いと思われる先進国ほどハゲの割合が高い。イギリス、アメリカ、フランス、ドイツなど軒並み日本よりハゲが多い。

 日本人男性の年代別のハゲ割合
20代  6%
30代 12%
40代 32%
50代 44%
60代 51%
 どうやらハゲるのは、アルコールと加齢ですね。ちょっと違うのは、壮年性脱毛症、いわゆる若ハゲ(20代~30代前半)。
 若ハゲは、毛根が男性ホルモンの影響を受けやすい人になりやすいのだと。体質、つまり遺伝が大きな原因でしょうか。

    ハゲが少ない国は、中国、韓国、台湾、マレーシア、タイ、シンガポール・・・アジアにはハゲが少ない。あまりアルコールを飲まないのかなあ?
 韓国では、ホームレスが朝から街中の公園で車座になり、マッコリを飲んでいましたがね。でも、皆さん、髪はフサフサ。汚れたロングヘアでしたけどね…。


「お前も生きて、あと数年」ってかぁ!

2024年09月21日 | Weblog
 …おそらく、日本全国、じゃんけんといえば、「最初はグー」。私どもの世代(いわゆる「食い逃げ世代」とか「団塊世代」とか)には、「最初はグー」などとは言わなかった。
 なんでも、志村けんさんが、「八時だよ全員集合!」で、手を出すのが揃うように、最初はグーと言ったそうで…。
 そうなると志村けんって、凄い人ですねえ!日本の文化を創ったわけですから。たしかに、「最初はグー」で、みんなで「グー」を出すと、ジャンケンポンが揃う。

 「ジャンケン」は、中国の「拳遊び」の、「石拳(じゃくけん)」とか、「鋏拳(りゃんけん)」から来ていることは間違いないでしょう。

 ジャンケンのかけ声のメジャーどころは、ジャンケンポン、ジャンケンポイ、ジャンケンホイ…「ポン」「ポイ」「ホイ」この違いは、「気合いの入れ方」ってところでしょうか。

 日本全国に数多あるジャンケンのかけ声…「ジャンケンポン」とは全然似ていないもの…これがなかなか多数。
「インジャンホイ」「チッケッタ」「ジャラケツホイ」「ヨイヨイヨイ」「ジャスケスポス」「ナンデモヨシ」「グッチョッパ」・・・かけ声に、「ケツ(尻)」が出てくる地方が、結構あります。
 おおっぴらに「ケツ」と言える場。品を落としても責められない解放された場が、ジャンケンなのでしょうか?

 標準的と思われる、「ジャンケンポン」は、東北、北海道と九州、沖縄に多いです。
「チッケッタ」は、山陽と南東北に多い。
 南と北、地域が離れているのにかけ声が似ている。このことって、不思議というか、おもしろい!

 決して、悪口でも中傷でもありません。青森のじゃんけんのかけ声なのですがね。
 友人のジャンボ氏(元青森県人。ジャンボは、津軽弁で髪を刈るの意味)からの聴取(?)です。
「じゃんけんぽん」…これは、普通ですよね。
「きっきのき」…こ、これは耳慣れない。「殺気の気」なのか?やるなあ、青森!
 そして、極めつきは…
「お前も生きて、あと数年」
 これが、じゃんけんのかけ声ですよ!残酷じゃないか青森!…私に、喧嘩を売っているのかと思いましたよ。喧嘩は買いませんけどね。確かに、私はあと数年の命であることは承知しています。だけど、じゃんけんでそこまで言われるのは!

 やれやれ、気を取り直して…ほかの地方のかけ声は…
「じゃんけんほっからケッツ、馬のクソ。湯気が出た、固まった」
「じゃんけんほっからケッツ、ケツの穴」

「ケツ」とか「クソ」が好きなんだよね~?これって、国民性なのかねえ?そんなことないよね~?