アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

宮殿…1位はエカテリーナ宮殿かな

2024年10月15日 | Weblog
 ロシアへの渡航は、新型コロナウイルスの感染拡大以前の状態にもどっております。ですから、行こうと思えば行けます。 ただし、日本の外務省は…
<ウクライナとの国境周辺地域>
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告 継続中)
<ウクライナとの国境周辺以外の地域(モスクワ市を含む)>
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告 継続中)
 どうやら今は、行かないのが無難ですね。

 サンクト・ペテルブルクの西およそ30キロの所にペテルゴフあります。そこには、「ピョートル大帝夏の宮殿」と呼ばれる大宮殿があります。その周囲は広大な公園となっていて、数多くの噴水があります。

 ペテルゴフの噴水は、配水管の全長が22キロメートル。取水口からの配管も合わせると51キロメートル。いかにとんでもない噴水かが分かります。
 この噴水、ポンプを全く使っていない。自然の傾斜を利用した噴水です。

 で…、噴水は10月の初旬に終了…。私が訪れた年は15日で終了。つまり、16日にペテルゴフへ行った私は、噴水を見ることが出来ませんでした…。連絡してよ!プーチン!

 ペテルゴフまで出かけて、噴水の出ないピョートル大帝夏の宮殿を眺めて帰ってきた。考えてみると、私の人生、このようなことの連続だったような。「おっ、ツキがあるぞ!」という経験がない。

 おっと、愚痴コーナーではありませんでしたね。…噴水だって、1日早ければ見られたのに。配水管が22キロメートルですから、見渡す限りぜーんぶ噴水。皆さんに自慢できたのに。噴水目当ての人は、10月15日までに行かなければなりません。
 放水をはじめるのは、5月末から。5月中旬に行った場合、運がよければ試運転の放水に出くわすことが出来そう(要確認)。
 夏などいいでしょうねえ!白夜の中の噴水!もっとも、24時間放水しておればの話ですが(これも、要確認)。

「ピョートル大帝夏の宮殿」のすぐ近く(プーシキン市)に、「エカテリーナ宮殿」があります。
 この宮殿、日本にも若干関係があります。シベリアに漂流した大黒屋光太夫が、この宮殿でエカテリーナ2世に謁見し帰国を願い出たのです。この話は、井上靖の「おろしや国酔夢譚」に詳しく書かれています。

 エカテリーナ宮殿は、美しいです。ピョートル大帝夏の宮殿よりも遙かに美しい。もっとも、個人の見方ですがね。
 一番人気は、「琥珀の間」。ドイツ軍は全ての琥珀を剥ぎ取って持ち帰った。そのあと、50年かけて琥珀の間も復活したのですが…。一体、なんトンの琥珀を使っているんだぁ!と、あきれかえるばかり。

 私は、琥珀の間もよかったですが、「ダンスの間」に仰天させられました。これまで、贅を尽くした建築を多数観てきましたが、世界でも上位に入りますね。
「金(きん)」がふんだんに使われている…どこから膨大な金を持ってきたのか?
 1年の半分を雪と氷に閉ざされるロシア。そのロシアに、今後地球人が束になってかかっても建造することができないだろうと思われる宮殿の数々がある。不思議ですが、現実だからしょうがないですね。