アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

男子トイレドアを壊そうとした女性も

2024年10月31日 | Weblog
「馬上(ばじょう)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)」…なんの話かって?「古人の言葉」ですがね。外山滋比古さんの、「思考の整理学」にも出てきます。
 文章を作るときに知恵が出てくるのは、「馬の上」「寝床」「便所にいるとき」なんだと。

 古人の言葉に逆らいませんが、私個人としましては、「厠上(便所にいるとき)は、文章の知恵など出るはずがない」と、思っております。手術のあと、特にその思いを強くしましたねえ。

「厠上」…鍵をかけた個室。だれにも邪魔されない時間と空間がある…はず。
 但しそれは、自宅トイレの話であって、公衆トイレじゃ、思考できません。いつドアをノックされるか、そればかりが気掛かり。
 ドアを壊して入ってくる女性の恐怖も!
 なぬ?「女性は、男子トイレのドアを壊して侵入しないでしょう」って?
 スペイン旅行の時に実際にあったんですがね。鉄道駅などのの女子トイレが混んでいると、オバサマ達は男子トイレに侵入してくるのです。中から鍵をかけているのに、「ドンドンドンドン、ガチャガチャ」古いドアが多く、蝶番が緩んで破壊寸前でしたよ。ドアを壊そうとしていた女性の顔が見えました!まったく、傍若無人です。日本人女性ではなかったです。

 手術の時、尿道に管を挿入して膀胱まで入れました。意識が戻り、ICUに移されたのですが…膀胱へ管を入れているのですから膀胱には尿は溜まらない。つまり、尿意を感じるはずがない。それなのに、尿意を感じたのです。
 
 漏らしちゃいけないと堪える。もうだめだぁ!看護師を呼んで訴えました。
 反応は「???」。看護師は、「導尿しているのに、尿意があるというのは、この患者(私なんですけどね)は、変な人」と、思い込んでいた!しかも、固い決意での思い込み!

私:「(ベッドに寝たまま)お、おしっこしちゃっていいの?」
 看護師の反応は…
看護師:「オムツを貸しますから…(オムツ装着完了)。おしっこ、どうぞ…」。
私:「(ベッド上で放尿後)少し漏れたね!」
看護師:「??? い、いえ、漏れてない…ですよ」
 あくまで、私を「膀胱に管を入れて導尿しているのに、尿意を訴える変な患者」と、思っている。濡れているのに、濡れていないと言い張る。
 
 ICUを出た日の夜・・・。
 おしりから気体(メタンガス)が出るのが「オナラ」。これは人類誰しもがぁ出る!
 ところが、私の場合、おしっこからも…空気砲がっ!?
 膀胱に突っ込んだ管の不具合で、膀胱に空気が入ってしまったのか?それとも、ほかの理由なのか?
 それが、放尿の度に「シュッパ、シュッパ」と、空気砲となって排出されたぁ…!
 空気砲は1晩で終わりましたがね。誰も経験できないような経験をさせていただきましたよ。

 放尿の度に「シュッパ、シュッパ」だもの、厠上で文章を作る知恵など出るはずがないです。

 日本の研究グループ(東京医科歯科大学の武部貴則教授ら)が、「多くの哺乳類が肛門で呼吸ができる」ことを発見して「2024年のイグ・ノーベル生理学賞」を受賞しました。
 私にも、「放尿時シュッパ空気砲銃協会」から、「奇人生理学賞」でもいただけないものでしょうかねえ?


畳が落ち窪んだ部屋なので「落窪物語」

2024年10月30日 | Weblog
 「いじめ列島」…笑うところではないのですが、思わず笑ってしまいました。いじめ関連本のタイトルなのです。「火山列島」とか「地震列島」は、しょうがないなあと思うのですが、「いじめ列島」は、ないよね。もっとも、そのまんまと言えばそのまんまなのですがね。

 「いじめ」は、ヒト属の本能か?本能とは思いたくないのですが、どうやら本能みたいです。根拠?そんなのあるはずがないでしょ。言えることは…

「ヒトが集団の中で、サルのように順位を明確に維持していた限りでは、特定の個体に攻撃が集中するいじめは起こらなかった。ヒトとして進化した過程で、社会的な知恵を発達させたが故にヒト特有のいじめが生まれた」
…これは、不名誉なトラブルがあったのでお名前は控えますが、高名な学者さんのお説。

 では、それはいつ頃か?
 ヒト属による単発的な火の使用の開始は、170万年から20万年前までの広い範囲。
 象狩りは、2万年前…旧石器時代。170万年前から2万年前までにいじめが始まった…。気が遠くなる時間の幅。
 火などの文明を使いこなせるようになって、ほかの動物を敵とする必要がなくなった。
 と、なると、攻撃は内部(ヒト同士)へ向けられる。

「攻撃は、同じ種の仲間に対する闘争の衝動。ヒトは、ヒトを攻撃する(ローレンツ:刷り込み『imprinting』の研究者でもある)」。
 いじめはヒトの本能…と、言ってしまっていいかなぁ?

 記録にあるいじめとして・・・日本最古の書「古事記(712年、およそ1300年前)」に、大国主命が兄神たち(八十神:やそがみ)からいじめられたことが記されています。
 旅の荷運びを押しつけられたり、二度も殺されたり(二度とも生き返ったところが、神様の真骨頂!)。神様の世界でもいじめがあるらしい。お~い、神様ぁ!しっかりして下さ~い。

 大国主命と言えば、「因幡の白兎」。よく質問されるのが、「因幡の白兎に出てくるのは、ワニなのかサメなのか?鳥取県にワニやサメがいたのか?」ということ。
 本居宣長は、「古事記伝」で、「ワニ」だと書いています。因幡の白兎は、明らかに南方から伝播した説話が大国主命の話に入ったものです。インドネシアには「鼠鹿(ねずみじか:原始的な鹿のなかま)と鰐」の話があり「因幡の白兎」の伝説と全く同じです。どうやって、インドネシアから日本へ来たんでしょうねえ。泳いでは来なかった…。

 日本書紀(720年)には、「武烈天皇」の異常な行為が書かれています。これは…いじめではなく、虐殺というべきでしょうか。
 落窪物語(1000年頃)…継子いじめ。
 源氏物語(1001年)…桐壺(光源氏の母親)が嫉妬から他の奥さんからいじめを受けた。

「落窪物語」は、とりわけおもしろいというか興味深いです。 どこがおもしろいか?主人公の美しい容貌を持つ薄倖な姫君が継母からいじめられ、「畳の落ち窪んだ部屋(早い話が、床が抜けた部屋)に住まわさた」。
 畳が「落窪!」おもしろいですよ!そのネーミングでいきますと、我が家などは、「あばらや物語」になってしまう。

 おもしろいのはそれだけじゃないんです。お気づきのように、ストーリーが、「シンデレラ」とそっくり。ただ、シンデレラそっくりのお話しは、落窪物語だけじゃなく世界中にあります。

 元々の話は、紀元前1世紀。落窪物語を書いた人(作者不詳。表現に品がないので、下級貴族らしい)は、創作ではなく、パクリだと思います。
 遣隋使か遣唐使が伝えたものを、日本流にアレンジして書いたのでしょう。「日本」という呼び名も遣唐使の頃から使われはじめました。

 継子いじめで、いじめられた「落窪の姫」は、後に継母に復讐する…。当時の日本人は、因果応報が好きだったから…。
 現代のいじめ…いじめる側が、「因果応報」を信じ怖れると、いじめは減るのですがねえ。


堀江謙一さん 今更ながら凄いです

2024年10月29日 | Weblog
 次の話、信じますか?
 東日本大震災の津波で岩手県から小型漁船が流出。およそ2年後、同漁船が米西海岸に漂着。船から生きたイシダイ5匹が見つかったぁ!

 船が「漂流するがれきの状態」となってからも、船内に常に新鮮な海水が流れ込んでいたのでしょう。さらにイシダイの餌となる生物が船内に付着していたため、生き延びることができたようです。それにしてもイシダイの生命力はすごいものです。

 なぬ?クイズにしなくても、誰でも知っているエピソードだって?そ、そうですね。本当にあったお話しです。
 と、いうわけで、イシダイが、自分たちで泳がずに太平洋を横断した。私にとりましては、驚愕の出来事でした。

 高校3年生の時(こ、これは、古いです。でも、古い話を書く事が恥ずかしいとは思いませんもので。古くたっていいじゃないか人間だもの)。
「太平洋ひとりぼっち」の堀江謙一さんが来校して講演してくださいました。当時は、「講演」を聞くのが嫌でした。なぜかって?体育館に座らされて、おもしろくもない話をじっと聴かなければならなかったから。しかし、堀江謙一さんの講演は違いました。私の人生で、「一本の指に入る」ほど、おもしろかったです。

 ヨット、「マーメイド号」で、西宮を出港し、94日間かけてサンフランシスコに到着。単独太平洋横断に成功したのです。

 サンフランシスコでは一躍人気者となったぁ!
 密入国じゃないのかって?ノーパスポートですから、確かに密入国。しかし、そこは米国。単独太平洋横断の英雄に対して、密入国の罪などなーんも関係なかった。
 このときの堀江謙一さん「ノーパスポート、ノーイングリッシュ、ノーマネー」。この、至極普通の日本の若者ぶり…素晴らしい。

 堀江さんは、単独太平洋横断のあと、ヨット「マーメイドⅢ号」で単独世界一周(西回り)に成功。275日13時間10分!
 さらに5年かけて、縦回り地球世界一周航海を達成。
 その後も冒険は続きました。

 おもしろいのは、「ソーラーパワーボートで、ハワイ~父島間航海」。
 さらにおもしろいのは、足漕ぎ(ヒューマンパワー)ボートで、ハワイ~沖縄間航海。嵐の時もあったでしょうが、足漕ぎボートで頑張っちゃった…!

「進ぬ!電波少年」の企画で、「スワンボートで、インド→インドネシアへ行った」番組がありましたが…堀江謙一さんの足漕ぎボートにヒントを得た企画ですねきっと

 その番組では、誰がスワンボートを漕いだのかって?
「Rまにあ(ろっこつまにあ)」というお笑いコンビなのですがね…すでに芸人をやめています。知らないでしょうねえ。知らなくても、なんら問題ありません。話しが古いもんね。

 堀江さん、アルミ缶リサイクルのソーラパワーボートで「エクアドル~東京間を単独無寄港太平洋横断」という偉業も達成。エクアドルからですから、寄港するところもなかったね。

 偉業と言えば、業務用生ビール樽を利用した「リサイクルヨット」で、サンフランシスコまで4ケ月間にわたる太平洋単独横断の航海もやってしまいました。

 さ、さらに、83歳にして、思い出深いサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジ下から、2ケ月と8日をかけて和歌山県の日ノ御埼沖(紀伊水道)に到着。世界最高齢での単独無寄港太平洋横断を達成しました。

 堀江さんは、おっしゃられていました。
「冒険は、今、日本人が試されている課題だ!」
 この言葉の意味、今でも私はよく解りません。今の日本人にも通用する重い言葉だということは分かりますが…。


 叡智を結集した結果、マンちゃん絶滅かぁ…

2024年10月28日 | Weblog
  夕方のゴルフ場…キツネがうろうろしていました。しばらくして、そのキツネが、コースを堂々と誇らしげに歩いてきました。プレー中の私どもから、5mの所を王者のごとく行進…。 口には捕まえたばかりのネズミが咥えられておりました。
「どうだオッサン達、私はネズミを獲ったぞ!凄いだろう」
 た、確かに!オッサンは、ゴルフクラブを持っていても、ネズミ一匹捕まえられません。

 このキツネには、我が家周辺に住んでいただきたかった。なぜかって?ネズミと私の熾烈な戦いが続いていたものですから。
 我が家周辺のネズミどもは、字が読めるらしいのです。殺鼠剤に、「食べられません」と書いてあるものですから、食べないのです。

 およそ100年前の沖縄は、サトウキビはネズミにやられるし、住民はハブにやられる…大変困っておりました。
 ネズミ退治の毒餌を撒く案も出たそうですが…住民が間違って口にしては大変。
 注意喚起のために、「食べられません」と、書こうものなら、ネズミは食べません。なぜなら、字が読めるから(←ここ、笑う場面ですから。ここで笑っておかなければ、あとは、笑う場面がありません)。

 本当のところ毒餌案は、「ヤンバルクイナが誤食したら、全滅してしまうべ!」ってことで、採用されなかったようです。ヤンバルクイナは字が読めませんから。

 そんな中、諸外国では毒蛇やネズミの駆除のためにマングースを利用している情報を得た。
 実際にハブと戦わせたところ、マングースが勝った。「マングースなら、ハブもネズミもやっつけてくれるかも」住民は、狂喜乱舞はしませんでしたが、期待しました。
「20頭弱を奄美大島に放獣」45年前のことでした。

 と、ところが、マングースはハブとは戦わない…。マングースは昼行性、ハブは夜行性…接点がないから、戦う場面がない。
 えっ?「そんなことはないだろう!沖縄へ行ったときに、ハブとマングースの戦いの見せ物を見たぞ!」だって?それは、人間がわざとに戦わせているもの。自然界では、よほどの偶然がない限り戦いません。
 なお、現在、「マングースVSハブ」を、戦わせることはしていません。動物愛護の法律改正により、動物同士の血を流す戦いが禁止されていますから。

 さて、ハブを捕らないマングースは、一転、「害獣」となってしまいました。マングースには、なんの落ち度もないのに。人間様の都合により、バングラデシュ(ガンジス川河口付近)から奄美大島へ鳴り物入りで連れてこられた救世主の扱いだったのに害獣に格下げに。
 マングースにとっては、「いい加減にしてくださいよ!」ってところでしょう。
 なぜ害獣にされてしまったかって?狂犬病を媒介したり、家禽を食害するから。なによりも、国の特別天然記念物である「アマミノクロウサギ」や「ヤンバルクイナ」を、捕食してしまう…!
 環境省と沖縄県は駆除に乗り出しまして…
 この度、とうとう奄美大島のマングースは絶滅しました。

 私など、マングースを自分に置き換えてしまいます。
 ・・・期待のポープとして社会デビュー。ところがあまりいい働きをしない。無駄飯を食べて食い逃げ(世代が食い逃げ世代)。高齢になり駆除しようとする機運が高まり・・・。
 そりゃないよね。
 マングースがあまりにも可哀想。人間の都合に振り回され、根絶させられた。やりきれない気持ちです。ではどうすれば良かったかって?人間の叡智を結集した結果ですから…しょうがないですね。


犬も歩けば食べられる

2024年10月27日 | Weblog
「犬も歩けば棒に当たる」のかとおもいきや、「食べられる」というのですから、しばらく笑わせていただきました。
 これ、エッセーのタイトル。著者は、牛坊貞夫という人。「犬」の本の著者が「牛坊」、これもなかなか。

「犬も歩けば食べられる」…中国…犬を見かけることが少ないです。野良犬大国「タイ」の対極にあります。ウマイなあ。
 中国に犬が少ない理由は、もちろん食べられてしまうから。 桂林の近くの田舎では(桂林に限らないのでしょうが、私が見たのは桂林)、市場に犬が並べられていました。買った人が自転車の荷台に犬を縛り付けていました。野良犬なのか、養殖された犬なのか、兎に角「犬」が中国で生きていくのは大変なようです。

 平壌の観光ガイドブックには、「朝鮮甘肉店」が出ています。甘肉は、犬肉のこと。ただぁ、「北朝鮮には、もう犬がいないのではないか」という見方もあります。
 国民が餓死しそうな状況ですから、犬を見つけようものなら奪い合いでしょう。その前に、犬のエサがあるなら、人が食べてしまうでしょうね。

    余談ですが、この10月15日に開催された、サッカー北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、北朝鮮代表はキルギスと対戦。0-1で敗れました。試合を終えた北朝鮮代表は、エコノミークラスの航空便で、トランジットの中国へ。母国へ帰る前に、空港の中でカップラーメンを食べるために、お湯の出る蛇口に並んだ…。甘肉とは関係ないエピソードですが、貧しいんですねえ。貧しいのは先刻存じておりましたが、国を代表するチームに、空港でカップラーメンを食べさせなければならないと!
 ロシア軍に入れば、一日三食、食べられるかなあ?
 北朝鮮兵には、トイレットぺーパーの支給は、1か月50m。石けんは、1か月300g。ロシアも相当貧しいのですねえ。

「ポシンタン(補身湯、犬鍋)」に代表されるように、韓国でも、犬はよく食べられています。犬料理は、滋養強壮、精力増強、美容に良いのだそうです。ホントカヨ?と、思います。
 特に黒犬が健康にいいのだそうで…。毛の色が、肉の栄養と関係があるのかなあ?あるはずないと思いますがね。金正恩宅には、おねだりして貢がせた黒犬が沢山いる?それはないでしょうが…。

 あと、台湾ですが、犬肉を「香肉」と呼んでいました。今は、動物保護法で、販売自体が禁止されていますがね。
 ヤコペッティ監督の「世界残酷物語」で、犬屋さんが出ていました。檻に入った犬を物色し、食べたい犬を選んで料理してもらって食べる…。あのシーンの舞台は、台湾でした。あまりにも古すぎたかな…。

 犬食文化は、世界各地にありますが、特に、中国や朝鮮半島、日本を含めた東アジアに色濃いものだと思います。
 記録によると、日本でも犬を食べていました。
 現在の食犬にかかわる法的な規制は、せいぜい「動物の愛護及び管理に関する法律」ぐらいでしょう。

○ 何人も動物を合理的な理由なく殺し、又は残忍に殺し、又は他人に嫌悪感を与える方法で殺してはならない。(第6条第1項)
○ 何人も動物に対して合理的な理由なく苦痛を与え、又は傷害を負わせてはならない。(第6条第2項)

 この法律において愛護動物とは…
「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」
 このように、「犬を食べてはならない」という条項はありません。日本は、毎年10トン以上の犬肉を輸入しています。東京、大阪など大都市にある専門レストランで食べることが出来ます。猫肉は、輸入していないようです。

 日本人の場合、「牛、馬、豚、めん羊・・・は平気で食べる人が多いです。しかし、犬、猫を食べる人は少数」。
 その少数に配慮してもいいんじゃないかなあ。つまり、「犬、猫を食べてはならない」を法制化する。
 なぬ?「そんな法律が出来たら、馬、豚などを愛玩している人の感情を害して、騒動が起こる」って?
 差別は良くないかあ?困ったなあ・・・。


オバマさん VS  アンティークマン

2024年10月26日 | Weblog
 アメリカのトランプ前大統領は、今回の大統領選挙で勝利した場合、「政府効率化委員会」を立ち上げ、そのトップに実業家のイーロン・マスク氏を起用するという。
 トランプさん、風貌はアメリカンジョークの塊のようですが、ユーモアのない方ですねえ!がっかり。
 マスク氏の起用で、がっかりするのがよく分からないって? マスク氏を起用するなら、「コロナ予防庁長官」でしょ!「マスク」ですから!

 ハリスさんの応援で、脚光を浴びている「オバマ元大統領」。オバマさんは、ユーモアがありました。

 大統領に就任したオバマさんは、「食品医薬品局局長」にマーガレット・ハンバーグを起用しました!アメリカだけに、「食の安全」を担うポストは、「ハンバーグ」。適材適所?!

 国連大使は、御存知ライスさん。米国だけに、ライスは欠かせません。「ハンバーグ ライス」なんちゃって。ね、オバマさんユーモアたっぷりだったでしょ!

 住宅都市開発長官は、ドノバンですよ。私にとってのドノバンは、「メロー・イエロー」ですねえ!清涼飲料水のメローイエローではなく歌なのですがね。
 飲み物のメロー・イエローは、3年前に販売終了。今年5月に、ローソン限定で「ファンタ シトラス&メローイエローとしてファンタブランドで期間限定発売」された。おっと、ドノバンも清涼飲料水もオバマさんの適材適所とは無関係でしたね。ドノバンからの音韻連想でした。

 オバマ政権の労働長官は、ソリスさんでした。「1人でやるのか?」って?そ、それはソリスト!
 退役軍人長官は、シンセキ。冗談だろうって?ホントに本当!「エリック・シンセキさん」元陸軍参謀総長。おじいさんが、広島県からハワイへ移住したのだそう。シンセキは漢字で書くと、「新関」。「親戚」ではありませんでした。
 前運輸長官のミネタさん(漢字は、峰田)も日系人でした。やっぱり、日系人は優秀です。なお、ミネタさんは、お酒は飲まない人のようでした。ファーストネイムが「ノーマン(飲ーまん)」ですから。

 国家経済会議委員長は、サマーズさん。日本にも「さまーず」がおります。2人組なんですけど…。
 教育長官は、ダンカンさん。タケシ軍団を辞めて米国の教育長官に?ないない。

 経済回復顧問委員会委員長は、ボルカーさん。経済回復だけに、「ボルかー?ボラれるかー?」。
「ボル」は、実は日本語です。語源は、「(暴利を)むさぼる」の、うしろ2つをとって、「ボル」。これも本当ですから!

 国土安全保障長官は、食品医薬品局局長でも良かったかも知れません。ハンバーグに対抗できる人です。その名も、「ナポリターノさん」!

 アメリカの大統領は、このぐらいのユーモアがほしいね。
 なぬ?オバマさんのユーモアではなく、アンティークマンの「おもしろがり文章」だろうって?ま、まあ、そんなことは気にしない気にしない。


人類の友「トマト」、手を使って生きる

2024年10月25日 | Weblog
「トマトは野菜」に分類されています。その理由は、「デザートにならない」からだそう。ところが、この秋に頂戴したトマトは、糖度が14%を超えるそれはそれは甘いもの!デザートのスイーツとして十分通用するものでした。

 昔の話ですが、アメリカは、「輸入果物は、関税なし」。「野菜には関税」をかけていました。
 米国のトマト輸入業者は、税金がかからないように「トマトは果物」と主張。税関は、「野菜だから税金払え」と主張。
 そしてなんと、最高裁判所の判決を仰ぐことになりました。野菜か果物かで最高裁まで!

 判決は「トマトは、野菜」。判決理由は、「トマトは野菜畑で作られるから野菜である。デザートにはならないので、果物ではないし」と…。苦労して判決文を作成したようです。
「甘いトマト」の出現で、裁判をやり直していただかなければなりません。もっとも、野菜だろうが果物だろうが庶民の暮らしになんら影響がありませんがね。

 野菜と果物の定義は、「生産現場」や「生産現場に近い学問である園芸学と流通関係」「消費者の生活感覚」をもとにした分類とで異なっています。「木に成るものは果物」「苗を植えてから1年以内に収穫するのが野菜」「食後のデザートとして食べるのは果物」「副食は野菜」・・・。トマトはいずれにしても野菜ですね。

 トマトの「生きる力」を、2つ発見しました!
その1 20cmほどの側枝を植えておいたところへ、ブドウが覆い被さってきました。そうしたら、なんと、その貧弱なトマトが、
「ブドウのために日当たりが悪くなり光合成できない!ブドウより高く伸びなきゃ!」
 と、叫び、どんどん伸び、ブドウ棚より高い2mほどの身長になったのです。生きる力が、半端じゃない。でも、これは新発見じゃないですね。赤ちゃん以外は誰でも知っていること。

その2 トマトの葉をイメージできますか?側枝を植えっ放しにして、手芝(添え木)をやっていなかった数本が…なんと、「上へ伸びたいのに、支える手芝がない。逆境にめげず、自分たちで智慧を出し合い協力して伸びよう」
 と、叫びました。
 …お互いの葉をキュウリや朝顔のツルのようにして絡ませ合って、角錐状態にしてしっかり立ち、上へ伸びていたのです。生きるために、葉をツルにしてしまう。トマトの葉が、人間の手のように、他の葉や幹を握っているのです!感心させられました。

 トマト学者さん、トマトの葉が「人間の手」のようであること知ってるかなあ?よく観察した!偉いぞアンティークマン!…褒める人がいないので、自分で褒める。

「ココナッツは野菜」という記述を見て、「エッ?」と、思いました。ココナッツは野菜でも果物でも良いんですが、優れた「医薬品」という概念があるものですから。
 今でも、疲労回復に、ココナッツジュースの点滴(もちろん医師の処方で)をする人がおります。
 第二次世界大戦の時、南方で負傷した兵士は、生理食塩水もリンゲルもあるわけがないので、ココナッツジュースの点滴を受けました。
 あ!その分類でいくと、トマトも医薬品でした!「トマトが赤くなると、医者が青くなる(病人が減るので収入が減るから青くなる)」という諺さえありますね。


あぶく銭は、不道徳なもの

2024年10月24日 | Weblog
   大阪府市が大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を、令和12年秋に開業するという。
 日本では現在、カジノは違法。競馬、競艇、競輪のギャンブルは、認められています。パチンコは合法なのかって?そ、それがぁ、法的地位は曖昧です。だけど、裏側で上手くやって、容認されているようです。

 私は、ギャンブルは、やりません。パチンコも、賭け麻雀も、宝くじも…うまくいけばお金が儲かるというものは一切しません。
 学生時代は、競馬(アパートが、東京競馬場まで徒歩15分のところ)、競輪、オートバイ、競艇(これも、多摩川競艇場まで徒歩10分)など一通りやりました。
 しかし、何をやっても連戦連敗。それらに使ったお金は、両親からの仕送りではなく、アルバイトで得たものです。仕送りはもったいなくて、遣えませんでした。

 カジノは、「大小(だいしょう)」しかやりません。大小は、3個のサイコロを用いて、その出目の合計数などを予想する賭博です。ルールが単純。少ない掛け金で、結構遊べます。まれに儲かってしまうこともあります。香港へ行くと、マカオまで足を伸ばし(水中翼船で!)、大小をやりました。

「よくもまあ、ギャンブルをきっぱり止められたな?」って?
「大数(たいすう)の法則」に基づいて止めました。
「大数の法則」は、作家であり数学者である藤原正彦さんのエッセイから知りました。
 どんな法則か?簡単に言ってしまうと、「ギャンブルにおいて、客は必ず負ける」という法則。
 で、藤原正彦さんのエッセイによりますと、「大数の法則」を熟知している藤原さんご自身が・・・ラスベガスのカジノで30時間ギャンブルをし続け、目的地への航空運賃と、当面必要と思われる50ドルを残し、全ての現金とトラベラーズチェックを使い果たしたという…。長くやればやるほど、胴元が儲かります。数学とは無縁の私でも、解かります。

 藤原さんは、IR(=カジノ解禁)について語っているのですが…
1 治安の悪化・・・これは心配ないという。なぜなら、治安が悪ければ人が 集まらないから。

2 ギャンブル依存症・・・これはあり得る。日本はパチンコ依存症が500 万人もいるから。で、ヨーロッパのカジノは、「身分証の提示」「男性は黒ス ーツ、つまり気楽に入れないから依存症が少ない。日本のカジノの場合、「金儲け目当て」なので、敷居を高くするかどうか疑わしい。

3 品格ある国家の毀損・・・出ました、品格!ここなんですよ、私が今日こ の題材で書き始めた理由は!日本は、「お金は、汗水たらして得るもの」な のです。「あぶく銭は、不道徳なもの」なのです。ああ、気分がいいなあ!

 IRのカジノは、「賭博は不道徳」という日本の伝統を捨てることになりはしないか。

「反対!」の看板は掲げませんが、賛成ではない。煮え切らないなあって?大数の法則がある限り、あぶく銭を得る人はおりません。ですから、不道徳は生まれません。


私の大罪は、「怠惰」だけ…

2024年10月23日 | Weblog
 そんなところへ何しに行ったの?と、何度か問われました。カンタベリーへ行ったときのことですがね。
 ロンドンの南、ガトウィック空港で車を借りました。
 ロンドン市内の運転は、道が細いのに加えて、網の目のようになっていますからなかなかきつい。緊張してしまうので、薄毛に拍車がかかります。

 ロンドンからカンタベリーまでは87km。高速道路などあるはずもなく3時間かかりました。
 何しに行ったか?もちろん、単なる野次馬です。カンタベリー物語の舞台は、どんな街なのか?
 カンタベリーは、中世が今に生きているといったたたずまい。実に落ち着いた町。どの建物も荘厳で奥ゆきが深い。  

 カンタベリー物語の著者は、チョーサー。長嶋さんでも、いかりやさんでもありません。←このボケ、今は通じませんよね。

 物語は・・・カンタベリー大聖堂への巡礼の途中、同宿した様々の身分・職業の人たちが、自分の知っている物語を順に語っていく。面白いのです。
 いちばん最後に牧師さんの話があり、そこに七つの大罪が出てきます。
 一般的な「七つの大罪」…
暴食・・・私は、むしろ小食。大罪の一つ目クリア。
色欲・・・私には、はじめからなかった。これもクリア。
強欲・・・私が欲を持っても、どうしようもない。クリア。
憤怒・・・これも、いつの間にか私から消えたね。クリア。
怠惰・・・で、出ました!怠惰の塊です!自慢してどーする!
嫉妬・・・これも、ないです。
傲慢・・・私が傲慢だとしても、被害を受ける人は皆無
 結局、私の大罪は、「怠惰」だけ!

 ダンテの叙事詩、「神曲」は、中世のキリスト教の世界観が最もよく表されています。七つの大罪については、「死者がこの罪を清める」などが書かれています。ダンテさんありがとう。私の怠惰、ご先祖様が清めて下さるようで。

「七つの美徳」がなかなかやっかい。「キリスト教神学」の考え方、「七元徳」、「七主徳」などなどあるそうな。それぞれが七つの主張をもっているわけでしょ。ダブリをカットしても美徳は20以上になりそう。キリスト教は奥が深いです。仏教も深いって?そうですね!神道も深い?はい、深そう。アッラーもかなり深いって?ハイハイ、みーんな深いよー。宗教法人世界平和統一家庭連合はどうなんだって?祖、そこは、深さの計測は不能ですかね。

 なぬ?アンティークマンブログの「七つの大罪」は…「誹謗中傷」「独断偏見」「悪口雑言」「針小棒大」「優柔不断」「責任皆無」「欺瞞満々」だって?
 …な、七つも挙げなくても…。十分反省しま~す。懲りることなくまた書きますがね。
 なお、「欺瞞満々」という四文字熟語ってぇ…あるの?これが欺瞞だなぁ!


箱根駅伝予選会を「生で」観戦

2024年10月22日 | Weblog
「一昨昨日(さきおととい)の土曜日(2024,Oct.19)」、今月2度目の外出をさせてもらいました。1度目は、東京薬科大学の薬用植物園へ連れて行ってもらいました。
 
 一昨昨日は、どこへ行ったかって?国営昭和記念公園(東京都の立川市と昭島市にまたがる)です。来年1月2・3日に行われる「箱根駅伝」の「予選会」が行われましたので、応援に行きました。ゴールが、昭和記念公園の「みんなの原っぱ」。
 もちろん、「古稀を過ぎ、体重37kg」のカミサンに、片道3時間をかけて連れて行ってもらったのですがね。「車椅子+私の体重=66kg」なんですがね。老老介護の一典型?

 このたびの箱根駅伝予選会には、43大学が出場。1チーム12人しか出場できません。距離は、ハーフマラソン(21.0975km)。応援の観客数は、概算で10万人程度でしょうか。私の人生で、一度にこれほど多くの人を見たことはありませんでした。

 スタートは、陸上自衛隊立川駐屯地の滑走路。単純計算で、516人の大学生ランナーが一斉にスタートするわけで…それはそれは、凄いと思います。ただ、滑走路への立ち入りは、私のような野次馬はできません。よって、スタートを見ることはできませんでした。
 応援の場所として、ゴールの手前500mのところに陣取りました。最後の上り坂になっているところでした。

 来ました!1位と2位が競って上ってきました。
 1位は、シャドラック キップケメイ選手。日本大学2年生。昨年の優勝者でもあります。2位は、山梨学院大学2年生の、ブライアン キピエゴ選手。その差は、1m!
 上り坂だというのに、ものすごいスピード!私は、シャドラックが、トップで来ると思って、愛称が「シャディー」であることを調べていました。
「シャディー!」
 と、叫ぶ予定でした。ところが、「シャ」までは声が出たのですが、あとは、かすれ声で…。シャディーに聞こえるはずもなく。でも、ケニアからやってきて、日本で必死に走っている姿が見られてよかったです。こういうことにも感激してしまう?性格なのか?加齢のせいか?
 シャディーとブライアンは、ゴールまで競り合い、1位は、シャディー。1時間00分59秒。2位は、ブライアン。1時間01分02秒。なんと、3秒差でした。

 もうそろそろ最下位の選手が来るかな?と思ったころ、右へフラフラ、左へフラフラ。今にも倒れそうな選手が上ってきました。胸に大きな「N」、日大の選手でした。
「この選手、もう無理だな。棄権しちゃうな」
 各チーム上位10人の合計タイムで、順位が決まります。10位までが、箱根駅伝位に出場できるのです。ですから、12人出走したとして、棄権する選手が3人になった場合、箱根駅伝出場は絶望的。日大の、フラフラになってしまった選手がチーム内で何番手なのか?
 結果的に日大は、7位になり、来春の箱根駅伝に出場できることになりました。

 東海大学3年のロホマン・シュモン選手。国籍は非公開。生まれた時からずっと日本にいるらしい。名前がカタカナなので留学生かと思いましたが、生粋の日本人かも。
 ロホマンは、ゴール前10mで意識を失って、棄権に。「ロマホン選手がゴールインしておれば8位になっていた」ということを書いている新聞(Web版)もありました。新聞が、タラレバを書いてどーすんの? 東海大学は11位となり、新春の箱根駅伝には出られないことになりました。

 ユニフォームのロゴマークが、大きな「B」の大学がありました。「どこの大学なのか?」Bは「ブドウ」のB?ブドウといえば山梨県!山梨学院大学(3位)か?違いました。「国際武道大学」でした。「ブドウ」じゃなくて「武道」ね。国際武道大学は、34位でした。山梨学院大学は3位で、お正月に出場できます。

 東京大学(36位)、東京大学大学院(37位)、東京科学大学(38位)、一橋大学(40位)、千葉大学(41位)、埼玉大学(43位 12時間53分33秒。埼玉大学と1位の立教大学とのタイム差は、2時間1分7秒。最下位でしたが、よくやりました)。
 このように日本の頭脳のような大学が、頑張っておりました。文武両道が頼もしい限りでした。生きる「気」をいただきました。1年後、また応援に行き「気」をいただきたいです。来年まで生きるぞぉーっ!だけど、10万人もの人出、「要介護5」で応援に行ったのは、たぶん私だけでしょうですね。介護認定を取り消されるかな。