花と撮る
和服の女性
吾穿つ
はなととる ha na to to ru
わふくのじょせい wa hu ku no jo se i
われうがつ wa re u ga tsu
「花と撮る」
もちろん、桜の花と写真を撮るという場面である。
「吾」は本当は「我」であろうか?
しかし、ここでは、私は和服を召された女性に穿たれたという意味で、主格である「吾」をあえて使った。
穿(うが)たれた、つまり文字通り穴を開けられてしまった。
魂に。
それほど、この女性の和装は衝撃的で、私の和装に関する認識を根本から変えてしまった。
前回「和服のすすめ」を書いた。
その最後で書いた、新宿御苑で出会った和装の女性について俳句にした。
まるで、雷に打たれたような体験だったからである。
和服の美しさは、言葉にはできない。
もし言葉にして表すと、冒頭の俳句になる。
おそらく、海外から和の国へいらした方が、美しい和服や和装をされた和の国の女性を見られた時の心情も、俳句にするとこうなるのではないか?
あなたは、和の国日本のどこで、私のように美しい和装の和の国の女性に出会うのでしょうか?