- ホテルのバルコニーから -
前回の最後に、日本とハワイでは時差に気をつけなくてはいけないことを書いた。
しかし、いいこともあると書いた。
今回は、そのいいことを書く。
時差のため、ハワイでは最初のうちは夕方から眠くなって、すぐ眠れてしまう。
旅客機に長時間乗ってくるので、旅の疲れもあって、午後9時頃にはすやすやと眠れてしまう。
だが、早く寝た分早起きしてしまう。
午前3時頃には、目覚めてしまう。
しかし、ホテルの外はまだくらい。
と言ってもロケーションがいいので、海だけでなくハワイのメインストリートも見える。
だが、人影は殆んどない。
他のホテルの明かりが灯り、夜景が綺麗だ。
だが、これだけ見ていても時間は殆んど進まない。
ふと空へ目をやると、冬の星座が空を飾っている。
オリオン座が日本で見るよりかなり、天頂よりに見える。
その時、ハワイでは、日本では見られない南の星も見えることを思い出した。
そうだ、iPadミニにインストールしているアプリ「星座表」で、どんな星座や星々が見えるのか確かめようと思いたった。
この星座表しごく便利。
起動して、見る方向にiPadミニを向けるとその方向の星座や星々の名前が分かるのだ。
おおいぬ座のシリウスや、オリオン座のベテルギウスやリゲルなど冬の星座の明るい星は、星座表を使わなくても、すぐ分かった。
しかし、ホテルの南にある別のホテルの上空にさんさんと輝いている明るい星は何だろう?
と思って、その方へ星座表(iPadミニ)を向けた。
星座表は、カノープスと示していた。
かなり明るい。
ネットを調べると全天で二番目に明るい恒星とあった。
実際の明るさも、太陽を除いて全天で一番明るい恒星シリウスと同じくらいの明るさに見えた。
日本では、地平線すれすれにしか見えないので、よほど観測条件が良くないとなかなか見えない。
(帰国後、「星座表」を使い我が家で確認したところ、カノープスは地平線の下に入ってしまって見えない)
それが、ハワイではホテルのバルコニーに居ながらにして見ることが出来る!
ホテルのWi-Fiにつながったサファリでネットを調べた。
カノープスは中国では「南極老人星」と言われて、この星を観ると長生き出来るとあった。
「ラッキー」と思って、妻に声を掛けたが、妻は星より眠るほうがいいとスヤスヤ。
日本や中国では、南の地平線すれすれにしか、それも大気に邪魔されて、赤い減光された弱々しい光でしか見ることが出来ないから「南極老人星」と名付けられたのだろう。
しかし、本物のカノープスは、シリウスより力強く明るい星に感じられた。
明るいだけでなく、青白い強い光を放っている青年の星に感じられた。
いつまでも、この星のように若々しく生きたいと思った。
日本とは時差があるので、大変なこともあるが、逆に時差をうまく使えば、こんないい経験も出来る。
カノープスを観ると長生き出来ると中国では、言われているとのこと。
私は本当にラッキーだ。
iPadミニ、アプリ星座表、グーグルマップス、ホテルのWi-Fi、旅行会社のドライバーの方たち、空港の案内係さん、日本料理店の女将さん、旅行会社の日本での担当者、等々・・・。
ハワイでも日本でも、本当に素晴らしい方々や物、サービスと出会うことが出来て、神に感謝している。
そして、このブログの読者の皆様、最愛の家族や孫たちや友人・知人、そして妻に出会うことが出来て、本当に神に感謝している。
m(_ _)m
次回は、当ブログの人気記事UBiOについて書く予定である。