「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20081108

2008-11-08 | 閑話休題・本日の効果音

○今週土日も会議とイベントで平日同様出勤。留守録で夜帰ってから見る。
 ・「不幸話を笑い飛ばせ!堂本光一所長プレゼンツ・アンラッキー研究所」(FBS、11/8、13:30~)
「悲惨だけと笑える」ってしょっぱなに言ってしまうとその段階でそれは「生ぬるい」のでは(笑)というツッコミ可(爆)。槇原さん(笑)。森公美子さんに関根勤さんの既視感。なんか10年前の日曜の昼を思い出すなあ。その時と同じようなのんびりした雰囲気だけで見ているのではない自分がいるのはなぜなのか。自分が歳をとったのか、悲惨なニュースばかりの日本全体がこの10年で笑えない程に不幸になっているのか。ただバブル全盛の頃だって別の意味で自分も家族もど不幸だったから、今自分が幸か不幸か一概には言えんがの。でも何か今は何かが違うよな。微温な笑いで不幸を忘却するってことはないな。などという不思議な感慨に。

 本日のBGM:The STONE ROSES 「She Bangs The Drums」(「The STONE ROSES」 、1989)(BVCM-37803(88697-03645-2)、2006.11.)
 井形慶子「イギリス式キッチン」(大和書房)で読んだところによると、イギリスは付加価値税が異様に高くて外食費が想像を絶する程に高い(日本も消費税上がるとそうなるんでしょうかな)らしく、家で作る方が安く、台所の窓先や庭先にハーブのプランターがあり、オーブンが主役で…みたいなことらしい…なんて文献を参考にするとお国柄の事情がよくわかるのであるが、また今週からフーディーズTVで「裸のシェフ」(BBC)の最初のシリーズ再放送が始まった。ジャミロクワイなんか出てくるのは新シリーズの方で、最初のシリーズなど特にBGMに超なつかしい音楽が流れる。突然スタイルカウンシルのイントロ(爆)とか、この「She Bangs The Drums」なんかもこないだ流れて、ちょっと笑った。まさにMTVだが結構レシピもわかってきてしまった(てんぷらの衣のさくっとしたのの作り方は、ちょっと桜井敦子さんゲストの回の「正直しんどい」の剛と桜井さんに教えてやってくれ、つかおまえら日本人なら知っとけよ!イギリス人でも知ってるぞ!(笑)みたいな勢いなのだが、ただ、チリ入り甘酢よりは天つゆで食べたかった・笑)のはともかくとして、雰囲気的にはこういう感じの音楽の気分で料理作ってる(台所も狭くてまだ庶民的^^)。きっと今30代のJamie Oliverが若い頃聞きまくったような80年代末~90年代音楽なんかを選んでるのか。自分もその昔、ちょうど上記のバブリーな時勢下でど貧乏だった頃に聴いていて、磨り減ってる(CDが?)はずの古い輸入盤が、思い出して棚で探したが見つからない。帰りにタワレコによったらセールで最近のリマスター盤なるものがあったから1枚get。やっぱ音はいい。確かに80年代のCDでリッピングなど落としてみると音が随分違うのがある。クリアにして聴くと音がつぶれないから、thousand yard stareもないかしら、などと。最初にCD買って聴いた頃(てか、実際はカセットテープに落としてwalkmanで連続聴取するわけだが、低音などは昔は効いていた印象がある)の感じを思い出す。そうか夏のgrapevineがとても良かった理由もこういう感じだからもしれん。ちょうどこのへんとかで、オアシスよりどっちかつうとブラーかシャーラタンズか、で、それよりもっと前のこのへんの連中が、自分の中では80年代と90年代のつなぎのような気がする。久しぶりに改めて聴くとclassicに基本だ、おさえとけ!みたいでいい。ほんっとにみんなコピーしたりしたんだろうなあ(笑)これ、みたいな。音色が渋く「さよなら悪者」とか「象石」とか「愚か者の黄金」もなかなかお洒落で(歌詞は怖くとも音色は)胃腸に心地よい。(この後の時期にくるゴリゴリグランジかヒップホップみたいなのになってくると、あんまり若頭シェフのレシピには合わない。もっと悪食というか(歌詞も音も)コーラとジャンクフードでがりがりに痩せてるか異様に太ってるかで胃が痛くなってきて死にそー、な音楽って感じになってくるでしょ・笑)

…それにしてもカセットwalkmanでこの盤を聴き倒していた頃は、headphoneで聴きながら仕事しても揺れても歩いても踊っても音が全然ブレないmp3シャッフル君の時代が来るなんて、思ってなかった。これはこれでしみじみと静かな驚きと感慨に打たれるね。(平成10年以降生まれ位の人にはこの種の感慨体験は味わえないのか。さらに遡ってみると、自分は生きてる間にモノラルからステレオへ、LPからCDへ、みたいに何度もびっくりして感動することが多くて、不幸や不便の中でそのつど楽しめてるのかもしれない。)(20081108)
コメント