「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20130416

2013-04-16 | 矮小布団圧縮袋

○先日の映画「ヒッチコック」でジェームズ・ダーシーのアンソニー・パーキンスそっくりさんの話でふと偶然書いたばかりだった西沢利明さんが、なんと亡くなられていたという。突然ネットで知って、正直驚く。コム長官の時はさすがに毎回見てはいないが、むしろ「刑事コロンボ」の悪役の声とか、土日のテレビ洋画劇場とか洋物のドラマなどの吹替でたくさんお世話になっているはず(だからアメリカ人の大人の男優は、西沢さんみたいな声の日本語でしゃべっているんだ、と子供の頃から思い込んでいるのだ)。ただ見目の美しい人、というのではなくて、かっこいい声で演技派の話し方語り方に説得力があって、その上に登場すれば特徴的な美形でもあるのに、しかも時代劇なんかだとえらい悪代官な上に(アランドロンもまっつぁおな)華麗にグレイトな御最期を毎回ラストでお遂げになる(へんな敬語ww)となれば、昔から、逆に親しみすら覚えるほど心に残ってしまっているのも無理はない。その「悪いやつ」がなんか却って楽しそうな感じなのが、さすが役者なのだろう。
 色や金の欲まみれで見るからにぎらぎら脂ぎっている感じの悪役とは真逆の、かといって麿などとは気軽に呼びにくい位の、教授とか博士とか風のリアルにノーブルな品格+姿勢の崩れない、すらっとスマートなスタイル+かっこいい声、って条件が揃っているのに、これがまた凄く憎ったらしいくらい悪いエリート知能犯とか、という感じの悪役だった気がする。三浦涼介くんを褒めてたのを数年前にも読んだことがある、その氏のブログも文学的かつ演劇的な趣味の香りに満ちてたんだが。
 「江戸の牙」で同僚の同心の西田健と京本政樹を非情にも暗殺し、配下の奉行所同心数十名でもって荒野で待ち構えて天知茂たち牙4人を迎え撃つ大殺陣、という有名な回「見習同心・純 暁に死す」の、あの冷酷非道な首領格が西沢氏でしたからね。怪奇大作戦の「氷の死刑台」の時も悪かったなあw。…ということで、また一人、立て続けに名優とその「声」が去るのが惜しまれる。

本日のBGM:
 宇宙刑事ギャバン /串田アキラ
 (作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 )
 若さ、若さってなんだ。昨年のコム長官の「THE MOVIE」あたりが最後の映画ご出演になるのか。かつこの歌って宙明&馬飼野だったのね。そういえば堂本光一が十八番?らしくてKinKiのコンサートで歌ってたこともあったっけ。

※写真:警固公園の新緑
 今朝からボストンマラソンの爆破事件や、イラン東部の地震や、愛知の刃物男事件やら、今日は一日中ニュース速報が騒然としている。何が起こっているのか。(20130416)


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