○(京都の近代化遺産のお散歩より・その6)
※新幹線みずほで移動中のたれぱんだとキイロイトリがくつろいでいる(?)

三条通をもう少し西に入ると見える文椿ビルヂング〔大正9年(1920)〕。木造建築のビルだそうで、平成16年(2004)に改装利用が再開され、ショップやギャラリーが入っている。シックな風合いと配色のビルである。


ビルだけでなく町屋建築も時々あったりするし、通りのずっと向こうに中京郵便局がある。それにしても雨がすごいので視界が煙ってますな…

三条通に面しているのが新風館(旧・京都中央電話局)〔大正15年(1926)〕。こちらも複合施設として現役利用されていて、裏側に大きな駐車場があったりする。これも早朝の開店時間前だったので建物だけ撮っているが、実は中に色々なフロアが出来ているようだ。

センスのない田舎の土建屋がとにかく公共事業を欲しがる貧乏な田舎の町では、古いとただ全部壊してさら地にして新しいビルを作るとかばっかりだ(福岡なんかでも駅やビルといい博多湾埋立といい、すぐ土地ころがしだ利権だのと色々問題になる)。何度か書いたことだが、だからどんなに歴史が古くて発掘されたりして頑張っていても、文化的意識のレベルが低いと「古都」の風情にはならないのだろうと思う。一旦解体しておきながら原型に近いものにレプリカ再現するとか、保存する場合は改装しつつ佇まいを残して現役利用するとかいうのは、ずっと手間とお金がかかっているはずだ。しかし、京都や奈良や欧州などの古都は、また文化的な「大人のスポット」を新しく作ってしまえば、それがまたさらに100年か200年は軽く長持ちして使えるという本当の意味での経済効率を知っているのだろう。長期的な歴史を見通せる文化をもつ、都の大人っぽさというか、したたかな強靭さというか。そして、歴史を無視する国は幼稚で子供っぽい。

本日のBGM:
なんか鵺の桜もとい八重の桜では襄がスクールウォーズみたいに泣いてるし(爆)大和ハウスのCMじゃ勉さんも正宗さんも役所さんとカウンターで飲んでてあまちゃんモードだし、土曜日は無頼寿司の梅頭の大将がバイクで帰っていったし…という按配で、すっかり混線状態になってしまった脳内をまとめてBGMで喩えると、これかな。:
・あしたのジョー(JOE) / 電気グルーヴ (「662 BPM BY DG」)
※台風が太平洋側に来ているが、福岡のうちの近所も今朝は突然ピンポイントで集中豪雨が1時間ほど来た。午後一気に晴れたものの、どうも大気が不安定なようだ。雲の走り方が速い。(20130915)