クリント・イーストウッド監督作。
レオナルド・ディカプリオ主演。
FBI長官を40年近く務め、キング牧師の宿敵。
J・エドガー・フーバー。その実像とは……。
てか、死ぬまで在任ってすごいなw
この執着心。権力に蝕れていく感じ。圧巻。
何よりレオ様の役作り。完璧じゃないでしょうか。
ちょっとグレートギャツビー感も出てますがw
フーバーの青年から老年期まで。
優秀な官僚として、最新のシステムや法律を整え。
やがて、捜査機関FBIを生み出し辣腕を振るう。
しかし、年を取り、おじいちゃんになり時代に取り残され。
麒麟も老いては駑馬に劣る。老害となる。
リアル鷲巣だなw もしかしたらモデルだったりして。
その過程が生々しく。人間の一生がこれでもかと映されてる。
政治ドラマであり、同時に人間ドラマでもある。傑作かつ怪作。
後はクライド・トルソンとヘレン・ガンディ。
フーバーとのトリオ感。盟友感。見てて飽きない。
この2人はフーバーとそれぞれ40年、50年付き従う。
ちょっと常人じゃ理解できない関係。
特にクライドはフーバーとは恋人同士。
でも、これも単純な同性愛じゃないな。ある種、血の繋がり以上。
この強い絆が、何とも妖しく眩い。
イーストウッド監督が描きたかった主眼なのかなとも。
ヘレンの描写が少なくて、ちょっと物足りなかった。
いつか、この人主役の映画あっても面白そうだよね。
パーソナルな部分が「結婚に興味ない」って部分しかなかったから。
何を考えて、どういう思いでフーバーと共にいたのか知りたい。
クライドが寄り添い、ヘレンが幕を閉じる。
フーバーという人格や人間性。どこか神秘的ですらある。
一つに括れない、異色・異形の映画になってると思う。
あんまりイーストウッドらしい硬派さがなくて、それが残念w
まぁ、そういう人は「運び屋」でも見とれって話。
どんなに強い人間も一人では生きられないし、いずれ死ぬ。
端的に、ストレートに伝えてくれる映画。
でも、それ以上に、フーバーの生き方が、羨ましい。
遣り甲斐のある仕事、仲間、愛。彼は全てを手に入れた。
過ちや皮肉もあれど、彼は永遠に枯れない花 になった。
8人の大統領に仕え、恐れられた。
米国史上もっとも有名な官僚の数奇な人生。
お楽しみください。
では、また。
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