中国で「信用スコア」という取り組みが行われているようです。
日頃の行いをポイント化して様々なサービスに反映する(優劣をつける)取り組みです。
日本のそれとは少し違うようです。
おかげで個人のマナーがよくなったとか。
隣国の新しい取り組みにケチをつけるわけではありませんが、よく知らないからでしょうか『危ない!』と感じました。
まず、行動の基準が「思いやりや道徳感」「個人の価値観」ではなく第三者がつけた「ポイント」になる心配があるからです。
客観的な行いが反映するとはいえ、そこには「やさしさ」や「おもいやり」ではなく他人の評価が優先されます。
すると個人の思考停止が進む気がするのです。
前述の「マナー」も自発的ではなく「ポイントを獲得したい」ということでは残念です。
『形』から入る「人格形成」もあるでしょうが、それは幼少期の方法かなと思うのです。
さらに、その「算出方法が公表されていない」ということ。
アリババがデータのすべてを管理しているようですが、ポイントのアップダウンに何がどれだけ影響するのか不明確です。
かの国のことです。国家権力が介入すれば、国への忠誠心(都合の良い国民)を図る道具になりかねません。
異見は排除される方向に動き、習近平独裁がさらに進むとも考えられるからです。
権力集中は「政策決定が速い」ということもあるでしょうが、忖度が蔓延り腐敗を生み、国家は弱体化していく(あるいは戦争などの破滅に向かう)ことは歴史が証明しています。
(日本では歴史だけではなく今も証明されている?)
今日見たニュースでの感想ですので、誤解があったらごめんなさい。
NHKのニュースで見たのですが、報道のスタンスは肯定的でした。
いきなり否定的な報道はできないにしても、今後の報道の在り方が注目されます。