退職オヤジのひとりごと

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コロナを考える

2020年08月11日 13時15分04秒 | 思いつき

今回のコロナ禍で、度々100年前の『スペイン風邪』が引き合いに出されます。


スペイン風邪は、スペインが発症の地ではなく、第一次大戦下で情報を明らかにしなかった「アメリカ」がその発祥と言われています。

当時スペインは中立の立場であったため、感染が拡大したことをいち早く公表したことが、『スペイン風邪』の呼び名につながったとか。


本来は隠蔽して拡散してしまったアメリカや、対戦国のドイツが非難され命名されるべきなのに、
スペインにとってはいい迷惑でしょう。

<スペイン風邪:Wikipediaから>
1918年1月から1920年12月までに世界中で5億人が感染したとされ、これは当時の世界人口の4分の1程度に相当する。その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の感染症の1つである。アメリカ合衆国ではパンデミックの最初の年に平均寿命が約12歳低下した。


戦時下であるがために情報統制が行われており、そのことが1,700~5,000万人という死者を出した原因ともいえます。

つまり、戦時下であったり国家の思想に偏りがあったりすると、情報の風通しが悪くなり、そのことによってプロパガンダが横行し、社会が間違った方向に動かされていくのです。知らず知らずのうちに。
(もともと戦時下であることが間違った方向とも云えますが)


武漢での感染拡大が世界に広がる前に情報公開がされていれば・・・と思います。




『人類にとって初めてのコロナだから・・・』という言い訳は、歴史を軽視していることの表れではないだろうか。


「忘れっぽい」のか「軽視している」のか、「あえて無視」なのか。


いま日本の取っている対策は、「世界が注目している」などと云っていますが、100年前のそれと大きな違いは無いようです。


感染者数や死亡者数ではなく、どんなビジョンで国家としてどのように対応していくのか・・・。

経済を立ち直らせることと、コロナ対策を放棄することとは違うことでしょう。

100年間の科学(医学)の進歩で、「スペイン風邪」や「ペスト」の時とは違う取り組みを打ち出してほしいと感じます。




スペイン風邪は、その被害の大きさ故「第一次大戦終結」につながったことは皮肉なことです。

 

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