昨晩夫が「ねぇ、ベンジンある?」と聞いてきた。
貼ってあったシールがうまく剥がせず、きれいにふき取りたいたいそうだ。
「ベンジン!?」あまりに懐かしい言葉の響きに爆笑してしまった。
こういう単語がすんなり出てくる時に、お互い生きてきた年月の長さを感じる。
昔は多くの家庭に、あったのではないかと思う。
薄暗い電灯の下、日焼けした畳の部屋に母親が正座し、広げられた着物の襟を膝に乗せ、
一心にベンジンを含ませた脱脂綿でふいている。
ザ・昭和の風景が浮かんで来る。
夫も私も、そこに伴う感情はあまりに様々なので深くは話さない。
話の結末としては、私は化粧用コットンと除光液を渡した。
貼ってあったシールがうまく剥がせず、きれいにふき取りたいたいそうだ。
「ベンジン!?」あまりに懐かしい言葉の響きに爆笑してしまった。
こういう単語がすんなり出てくる時に、お互い生きてきた年月の長さを感じる。
昔は多くの家庭に、あったのではないかと思う。
薄暗い電灯の下、日焼けした畳の部屋に母親が正座し、広げられた着物の襟を膝に乗せ、
一心にベンジンを含ませた脱脂綿でふいている。
ザ・昭和の風景が浮かんで来る。
夫も私も、そこに伴う感情はあまりに様々なので深くは話さない。
話の結末としては、私は化粧用コットンと除光液を渡した。