小豆(あずき) 番茶の味17907 茶には和菓子。近所のお菓子屋さんで頒(わ)けていただきます。お邪魔しているお店、小豆の粒あんが出色のつくりぐあいにして、《お見事》の一語。
菓子を指さきでほぐすと、餡の(あん)のなかの小豆が、光沢をはなち、武士が切腹とマユをひそめた、表の皮の切れ目がありません。若大将にそのことを申したところ、「父が思い入れて、つくってくれています」と、答えがありました。
熟練の年季をみたおもいです。地域の和菓子。量産するわけでなく、心こめた至才のワザが、隠されています。(『釧路新聞』 2013年6月17日掲載)
菓子を指さきでほぐすと、餡の(あん)のなかの小豆が、光沢をはなち、武士が切腹とマユをひそめた、表の皮の切れ目がありません。若大将にそのことを申したところ、「父が思い入れて、つくってくれています」と、答えがありました。
熟練の年季をみたおもいです。地域の和菓子。量産するわけでなく、心こめた至才のワザが、隠されています。(『釧路新聞』 2013年6月17日掲載)