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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

波平恵美子著『文化人類学』

2014年05月03日 05時59分36秒 | 書評
 生物としてのヒトにはじまり、人類の文化営為、集団をつくってきた形と意味、転じて個人の生涯を通じた老・病.死の過程で、外部とどう接触しているかを説明している、か.

 全7章.「人間と文化」、「文化人類学と質的研究」「個人・家族・コミュニティ」「人生と通過儀礼」「宗教と世界観」「兼弘・病気・医療」「人間と死」

 世界各地にみられる民俗・文化事象に目配りし.それぞれの差異を否定するのではなく、有意味性を提示する.そのうえで、多様な有り様を理解の上に「他」と円滑に接していくことを考えさせる.

 他方で、「人間と死」では、家族・知人としてではなく、業務として立ち会う「死」といかにむきあうのかも、示しているようにおもえるのだが.

 「系統看護学講座」の一冊.(医学書院 2014年)
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