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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

辻達也著「平和のうちの大変動」

2014年10月16日 09時07分46秒 | 書評
辻達也著「平和のうちの大変動」.

 荻生徂来「奢り、世界の常となる」(11p).千歯扱き、後家を失職は、後家倒しの由来(12p).かくて、「消費支出の増加は免れがたい」(13p).

 初期豪商の衰頽を.「長崎貿易の制限」、「国内産業が発達」「商業の主流が国産品に移行」に求める(14p).

 元禄期、伊勢商人・近江商人は「上方に本拠をもち、江戸に進出」、「あるいは江戸を中けちとして関東・奥州へ発展」.その代表は三井越後屋(15p).

 日本文化の特質.「階層、地域における均質化にあるといわれる」とし、「地域的な交流は、参勤交代、商品流通の発達、参詣遊山旅行の発達」で、「往来の頻繁化」にあるとする(28p).

 近世日本の社会階層.儒学が基礎的教養として発達していたからこそ、蘭学も急速に発展できた」(44p).
 (辻達也編『日本の近世 10 近代への胎動』 中央公論社 1993年)
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