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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

川北隆雄著『日本銀行』

2015年04月10日 08時27分52秒 | 書評
 川北隆雄著『日本銀行』.
 「何が問われているのか」の副題をもつ.ジャーナリストの、多分、ながい取材に端を発する日銀観、日銀論ということか.

 1995年に出版.
 前半の主題は、なんといっても政府からの「独立性」「中立性」ということ.
 1997年に昭和17年、戦時に施行された日銀法の根幹部分が改正される.
 そこに至る、大蔵省との「表向き対等」、実は「総裁を内閣が国会にはかる人事」に示された、大蔵省の介入、監督を欧州並みに、位置づけるかにあった.



 日銀概説.
 最初の章は、ある意味、「奥の院の、のぞきみ」的なところがあって、「誰に読んでほしいの?」の感がある.
 そこを「独立性」「中立生」の「当時」を論ずることで、本邦金融制度の「護船団方式」形成の背景が読み取れる、気がする、

 これから、3章、4章の「セントラルバンク論」を読むことにしている.昭和・平成のバブルからほぼ10年.金融にどんな期待があったのか、歴史経過としても関心がわく.(岩波新書 1995年).
コメント (1)
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