二艘の船にそれぞれの船頭 加藤登紀子談「男と女の旅路」.
歌手の女子学生と学生運動の闘士が、たちまち恋に落ちた.東女に京男.国立大学の才媛に京都私大の理論家.
「ひとり寝の子守歌」「知床旅情」「百万本のバラ」「檸檬」. 歌手の代表作は、夫婦の節目で発表され、国民的支持をうける.
作品を軸に、話題が展開するというのも、折々の転機が大衆を動かす感動・共感を呼ぶからか.
「仕事を取るか家族を取るかではなく・・・・・」
「(夫が)服役中の愛」
「妻・母・歌手の狭間で」「もういいだろう&没」.
壮絶では、ある.学生運動、投獄、無農薬農業・エコロジスト.
様変わりする夫との波乱のなかで「離婚の危機」も.
たどりつく.「二隻の船に二人の船頭」(60p).<境地>の表白が、ある(『知るを楽しむ 人生の生き方』 日本放送出版協会 2007年6月).