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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

「神戸って地震がなくていいよね」と思い込み 「天国へいったノンちゃん」250112

2025年01月23日 10時12分26秒 | 季節
 とっさに同じ布団に寝ていた下の娘をかばうと、「ぎゃ」と、希の声がしました。

 「希 のぞみ」「希」と呼びましたが返事がありません。

 「お父さん、おとうさん、希が、希の上に何か落ちた」。
 主人の上にもなにか落ちてきたようで、立ち上がろうとすると、頭がつかえ、まっすぐ立てる状態ではなかったようです。

 私は動けず、どうにか自由になり手を伸ばして希を探りだしました。
  (略)
 電気が通じていないため、何時間も手で人工呼吸を続けて下さった看護婦さんが、
 「希ちゃん頑張りよ」と言って下さった言葉がどれほど嬉しかったか。
 みなさん、本当にありがとうございました。
 (小西眞希子筆「天国へ行ったのんちゃん」 
       阪神大震災を記録しつづける会編『30年目の手記』 2021年)

30年前、神戸の人たちは「神戸って地震がなくていいよね」と思い込んでいた事。
もしその時地震が来るかもしれないという気持ちを持っていたら失わなくていい命がたくさんあったと思う事。
地震がきたらどうしたらいいのか? 
自分の命を守る為に何をしたらいいのか? 
  そして津波が来るとわかったら迷わず逃げる勇気を持ってほしい事を伝えています。
コメント
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