「海の衆」に微笑む「メガミ」ご神体=船魂祭 地域コミュニティ放送FMくしろ101118
船魂祭は、漁業をいとなむ人々や、船を建造し、船をあやつって海のうえで生業をいとなむ方にとっては、たいせつな祭事(まつりごと)のひとつ、重要な年間行事のひとつです。
本来は、船舶関係者のお祭りで、船を建造する船大工さんの熱い信仰をあつめています。転じて、漁業に関係する方々が、一年間の海上安全や大漁豊漁を祈願する祭事となっています。
「ふなだま」と呼んで、「船魂(ふね・たましい)」と書きますが、歴史事典では「船霊(ふなだま)」と表記し、「船玉とも(書く)」ことがあると、説明されています。「船霊(ふなだま)」のはたらきは、「船と航海の安全のための守護霊・守護神」にあるというわけです(永原慶二監修『岩波 日本史辞典』1999年)。
「フナガミ」「オフナサマ」「オオダマサマ」の名で信仰をあつめ、「女神」であるとの言い伝えが多いとされています。荒くれだった「海の衆」に、にこやかに微笑む「メガミ」という設定です。
ご神体は、「男女の人形一対」「一文銭十二枚(閏年に建造した場合は13枚)」「柳製の賽(サイコロ)二(個)」「五穀《米・麦・豆・粟・黍=キビ、もしくは稗=ヒエ》」「化粧道具」「女性の髪」と、「神社の分霊」をあてます。
祭事は、正月2日とされています。新年のお祭りです。ただ、マチ場では正月11日に行われることが多く、現に港に停泊する船が航海や漁をやすみ祭事をする姿をみるのは、釧路地方でも1月11日です。
1月11日を祭事の日とすることについて、いくつかの指摘があります。そのひとつは、「(1月11日が)一年365日の潮の初め(潮口)にあたり、白髭社の初祭典にもあたります。船主は自分の持ち船へ行き、洗米と御酒、なます、くしがきなどのほか12個の角餅を供え、船魂さんに一年間の海上安全を祈り」というわけです。(「釧路歴史探訪 144話」佐藤宥紹)
船魂祭は、漁業をいとなむ人々や、船を建造し、船をあやつって海のうえで生業をいとなむ方にとっては、たいせつな祭事(まつりごと)のひとつ、重要な年間行事のひとつです。
本来は、船舶関係者のお祭りで、船を建造する船大工さんの熱い信仰をあつめています。転じて、漁業に関係する方々が、一年間の海上安全や大漁豊漁を祈願する祭事となっています。
「ふなだま」と呼んで、「船魂(ふね・たましい)」と書きますが、歴史事典では「船霊(ふなだま)」と表記し、「船玉とも(書く)」ことがあると、説明されています。「船霊(ふなだま)」のはたらきは、「船と航海の安全のための守護霊・守護神」にあるというわけです(永原慶二監修『岩波 日本史辞典』1999年)。
「フナガミ」「オフナサマ」「オオダマサマ」の名で信仰をあつめ、「女神」であるとの言い伝えが多いとされています。荒くれだった「海の衆」に、にこやかに微笑む「メガミ」という設定です。
ご神体は、「男女の人形一対」「一文銭十二枚(閏年に建造した場合は13枚)」「柳製の賽(サイコロ)二(個)」「五穀《米・麦・豆・粟・黍=キビ、もしくは稗=ヒエ》」「化粧道具」「女性の髪」と、「神社の分霊」をあてます。
祭事は、正月2日とされています。新年のお祭りです。ただ、マチ場では正月11日に行われることが多く、現に港に停泊する船が航海や漁をやすみ祭事をする姿をみるのは、釧路地方でも1月11日です。
1月11日を祭事の日とすることについて、いくつかの指摘があります。そのひとつは、「(1月11日が)一年365日の潮の初め(潮口)にあたり、白髭社の初祭典にもあたります。船主は自分の持ち船へ行き、洗米と御酒、なます、くしがきなどのほか12個の角餅を供え、船魂さんに一年間の海上安全を祈り」というわけです。(「釧路歴史探訪 144話」佐藤宥紹)