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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

集団就職 その四 230113  集団就職を象徴する「集団就職列車」

2023年01月13日 14時34分18秒 | 時代
 集団就職 その四 230113  集団就職を象徴する「集団就職列車」
Category : 日記
集団就職 その四 230113  集団就職を象徴する「集団就職列車」。
 その第一便は「昭和29=1954年4月5日青森発上野行き」に始まり、「1975年3月24日、盛岡発の集団就職列車が上野駅に到着」して終わると、されている。
その22年間に日本経済は、1)「もはや戦後ではない」=昭和30年、2)炭鉱閉山と農業構造改善事業=昭和36年前後、3)転型期論争が展開した昭和41―48年、4)本邦高度成長経済が終焉し地方が構造不況期に当面する昭和55年。5)そして高校進学者が9割超の時代を迎えた。
それぞれの時期には集団就職も、<金の卵>たる義務教育卒業者にも、それぞれ変化の局面があったはずだ。

4.集団就職の送出地-移住県の差異 さきに集団就職その二で、「TEXTに『岩手は日本のチベット』と記載のあった記憶があります」と、書いた。そこで、この記憶ってなんだった、その思いで調べてみた。
 「ニュース映画の題材【「脚光あびる日本のチベット」岩手県】に使われたのが最初です」。そう、記載するネット情報があった。
 (https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12652965.html  質問者:katsuobox.質問日時:2021/11/02 07:24)
 
 その時代を別なネット記事は「戦後、1950~1960年代には」
 「山あいで交通の便が悪いこと」「主な産業が新日本製鉄の釜石製鉄所位しかなく」
 「所得水準が全国でも低いことから、『日本のチベット』と呼ばれてもいました」
 ( https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q109387295?__ysp=5bKp5omL55yMIOaXpeacrOOBruODgeODmeODg%2BODiA%3D%3D )

 2010年のことながら、広島市東区で農家世帯で育った方の連れ合いさんと話をした。
 (筆者)「広島は移住県といわれて北海道にも、そしてハワイにも多くの移住者を送り出している」。
 (同)「しかし、代々営農を持続してきたことは、とても恵まれていたのではないか」。

 応じてくれた稲作農家の末弟を夫にもつ女性は次のように応じた。
 「家を継ぐ跡継ぎはなんとかなるのです、しかし余剰労働力となる非後継者はたいへんです」
 そこで「跡継ぎ者は農閑期にどのようにして経営をつづけるの?」の問いを、その時はしていなかった。

 末弟にあたる一家は、そこは県内に軍都を間近にもつ<ふりかけ製造業>の工場長職にある家柄。
 実家は長兄がつぐも最後は県内の高校長を務める兼業農家。その娘さんが連れ合いを経て高校教員と兼業している。そう聞いている。
 一時期、30キログラム入りの袋詰め玄米を送っていただき、あわてて精米機を購入したことがある。
 なんでも、実家の姪たちが収穫後贈ってくれるなかから、<お裾わけ>に預かれたものらしい。

 ここでの話題は「集団就職」。
 中国地方の中枢都市たる広島県の県庁所在地。そこの専業農家さんでは、後継者たりとも農閑期の出稼ぎはなかった。
 そこが集団就職対象地にして、1960年代初頭から開始の農業構造改善政策のなかで、7割の農業経営体が残った西日本と半分が離農したとされる東日本の差異ではないか。
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免疫力 深夜目覚めて、再び眠りにつくまで230111

2023年01月12日 11時07分35秒 | 生活
​ 早寝遅起き。昨今の物価の高騰。年金生活者にとって、必須の生活の知恵である、と。
 年金生活者にとって、入院加療もまた避けがたいかも。
 消灯午後9時、朝6時起床。この間の眠れぬ時間をいかに過ごすや。

 ポイントはそのまま、ジーっとねていること。
 免疫力 深夜目覚めて、再び眠りにつくまで。
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集団就職 その四 集団就職の送出地-移住エリアの差異230111

2023年01月11日 09時22分39秒 | 記録
 集団就職 その四 集団就職の送出地-移住エリアの差異230111

 筆者は1956年に小学校、1959年が義務教育卒業です。釧路国内の、しかも小中併置の教育機関で修学しました。56年、59年のいずれもが集団就職の対象期に位置し、その前期部分に該当する。「金の卵」世代の対象者です。

 4.集団就職の送出地-移住エリアの差異 さきに集団就職その二で、「TEXTに『岩手は日本のチベット』と記載のあった記憶があります」と、書いた。そこで、この記憶ってなんだった、その思いで調べてみた。
 「ニュース映画の題材【「脚光あびる日本のチベット」岩手県】に使われたのが最初です」。そう、記載するネット情報があった。
 (https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12652965.html  質問者:katsuobox.質問日時:2021/11/02 07:24)
 
 その時代を別なネット記事は「戦後、1950~1960年代には」
 「山あいで交通の便が悪いこと」「主な産業が新日本製鉄の釜石製鉄所位しかなく」
 「所得水準が全国でも低いことから、『日本のチベット』と呼ばれてもいました」

 ( https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q109387295?__ysp=5bKp5omL55yMIOaXpeacrOOBruODgeODmeODg%2BODiA%3D%3D )

 2010年のことながら、広島市東区で農家世帯で育った方の連れ合いさんと話をした。
 (筆者)「広島は移住県といわれて北海道にも、そしてハワイにも多くの移住者を送り出している」。
 (同)「しかし、代々営農を持続してきたことは、とても恵まれていたのではないか」。

 応じてくれた稲作農家のい末弟を夫にもつ女性は次のように応じた。
 「家を継ぐ跡継ぎはなんとかなるのです、しかし余剰労働力となる非後継者はたいへんです」
 そこで「跡継ぎ者は農閑期にどのようにして経営をつづけるの?」の問いを、その時はしていなかった。

 末弟にあたる一家は、そこは県内に軍都をまじかにもつ<ふりかけ製造業>の工場長職にある家柄。
 実家は長兄がつぐも最後は県内の高校長を務める兼業農家。その娘さんが連れ合いを経て高校教員と兼業している。そう聞いている。
 一時期、30キログラム入りの袋詰め玄米を送っていただき、あわてて精米機を購入したことがある。
 なんでも、実家の姪たちが収穫後贈ってくれるなかから、<お裾わけ>に預かれたものらしい。

 ここでの話題は「集団就職」。
 中国地方の中枢都市たる広島県の県庁所在地。そこの専業農家さんでは、後継者たりとも農閑期の出稼ぎはなかった。
 そこが集団就職対象地にして、1960年代初頭から開始の農業構造改善政策のなかで、7割の農業経営体が残った西日本と半分が離農したとされる東日本の差異ではないか。
 
 次に同じく移住者送出地にして集団就職対象地の専業農家。その農閑期がどうなっていたか。
 1955年前後から、多くの集団就職者=金の卵組を送り出した東北各県では、専業農家の後継ぎが農閑期には首都圏に出稼ぎする。
 <農閑期の出稼ぎ>が、東北各県の農業経営をささえるもう一つの支柱。今、そうした対比を念頭においている。

 本項をむすぶにあたり、1960年代初頭から開始の農業構造改善政策で3割強しか残らなかった北海道東部の余剰労働力はいかに、吸引されたか。
 1970年代。中核都市が<人口ダム池>となって離村の後継者、離郷の漁村漁業従事者を<役場所在地>につなぎとめた。
 その可能性が期待できなくなる時。1985年にバブルがハジケ、1997年には本道を経営拠点とした都市銀行が経営破綻。

 同98年。「試される北海道」のキャッチコピーが北海道内を席捲(せっけん)した。公共投資は圧縮され、生産拠点の海外移転が明瞭となった。
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「見えぬ不都合、見逃して良い、か 価値の揺らぎに-6-」230107 『北海道新聞』。

2023年01月09日 10時37分59秒 | 時代
 「見えぬ不都合、見逃して良い、か 価値の揺らぎに-6-」230107 『北海道新聞』。

 「『便利』という名の地上の都合ばかり考え、地中で起こることには無関心」(53p)。
 後に法政大学総長を務める田中優子氏は記載する。
岩波ジュニア新書『グローバリゼーションの中の江戸』(岩波書店 2012年)にある、一節。

「着物は使い尽くされて土に戻り」(52p)。
「(同)世界を巡りながら地上と地中を循環」(53p).
「陶磁器もまた世界を巡りながら、人から人へ受け渡し、最後はふるさとである土に戻る」(同)。

「漆もまた、すべて木の成分でできていますから、土に戻ります」。
 「プラスチックや原子力では、こうはいきません」

北海道内配布の紙面、年始ならではの「社説」。シリーズもその最終回。
「最終判断はAIに頼れぬ」の主題。
 むすびは、「(AIが存在しない社会は考えにくい)その過程では人間優先の価値観を大原則とすべきだ」。そう結んでいる。

 「期待高まる救いの手」の小見出しで、AIが存在しない社会は考えにくい。そのように時代観を示しているようだ。
 「負の側面無視できぬ」の小見出しから、人間が担うべきこととAIを活用することの仕分けを進め、社会全体でルールや合意の形成を図る努力」を提起しているように、読める。

 田中の論にもどると、AI、その特性。
 目に見える、すなわち<地上の都合ばかり考え>、AIのもたらす懸念される点。
 目に見ようとしない<地中で起こることには無関心>が、<まかり通る>ことにはならぬか。

 ITが発達、しかし長時間労働は解消したか。
 ITの普及、経営は人間に対する投資より、機材に寄せる投資を重視していないか。
 ITの時代、情報・金融・生活様式を一元化しすぎて寡占、独裁、他者の意見を切り捨てるに転じていないか。
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生き物相手に不可欠=女性のパワー 「3年ぶり再開 酪農女性サミット」nhkG221222

2023年01月08日 10時26分52秒 | 放送
  生き物相手に不可欠=女性のパワー 「3年ぶり再開 酪農女性サミット」nhkG221222

 日本放送協会の番組「いいいじゅー」に、珍重すべきや北海道の酪農村が登場。
  どれどれと録画で収録、後日、再生してみて一筆記載。
 27歳、大阪から「地域おこし協力隊」で別海町に移住の女性が中心。

 女性獣医、女性人工授精師、酪農女性経営者と地域おこし協力隊=27歳大阪出身女性。
 その4人が発起人となって、「酪農女性サミット」の企画会議。
 女性獣医師が発言する。もちろん町外からの入居者らしく。

 「酪農って、さ。分娩から始まるのよ」
 「それって、さ。出産経験のある女性でなければ理解できない機微があるって、おもわないかい?」
 酪農はといわず農業自体が、「午前4時から牛舎で働き、乳搾り、エサやり、掃除…生き物相手のハードな仕事だが」と、番組案内のトリセツにもある。

 それだけに、「生き物相手のハードな仕事だが、不可欠なのは女性のパワー」。
 と、そういうことになる。
 別海町民ホールにおいて開催、「べつかい酪農女性プチサミット」のテーマが決まった。
 題して「~ロスを減らそう 時間を作ろう~」。分科会にもわかれて、ワーキンググループ活動(写真)。

 本州で指摘される「農業女子力」。そのシンポで指摘があった。
 「農業は父から息子、男親から男子に継承される」    「そこに連れ合いが入り込んでくるのだが・・・・・」。
 「昔、息子は嫁の言うことなど聴かずに親の言うことを聴く」。
>
 そう言われた、嫁舅の関係がかわった。
 「今は、婿。親の言うことを聴かずに、嫁のいうことを聴く」。
 農業女子力。女性につかいこなせる農業機械の開発も、女性の参加をうながしている。ともいわれているのだが。
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道産品重視、地域ブランド化育てる コンビニ道内大手セコマと文化性230105

2023年01月07日 12時10分02秒 | 地域
 道産品重視、地域ブランド化育てる コンビニ道内大手セコマと文化性230105

 新年5日の道内配布紙。その7面社説「価値の揺らぎに-4-」のなかに、掲載写真の一文を見た。
 「そうだ、<セコマ文化>を愉しんでみるか」。知人が在籍すると聞いた、お店を訪ねてみた。
 コンビニ。出かけるのは主に二点ある。一に正月元旦の東京三紙を買う。
 2)朝のラジオ体操会に出席した後、店先で100円コーヒーを手に、帰路路上で話題の続き。

 しかし、店に入るからには買い物をせねばならない。
 念頭に置いたのは土産品にちょうど良いか、「ハーゲンダッツのアイスクリーム」。
 しかし、そうした品揃いは見当たらない。かわって芽室町で製造の「明治 北海道十勝カマンベール(ちーず)」や「(浦河産いちご)アイス」。

 お店のポリシー、その一。それは実に「北海道産品」への特化、思い入れ、重視。
 確かにチーズには森永や雪印の銘柄もあって、森永・雪印二社の生産工場は首都圏産のようだ。
 でも原材料の加工用生乳は北海道産品による。そういうことかと、受け止めた。

 お店のポリシー、その二。そこには無名の「北海道産品」をブランド化して支援、育成する姿勢。
 アンテナを高く、広く産品をカバーして積極的に生産者と消費者を結節する姿勢、思想、哲学。
 対極には「作るヒトのためでもなく」「買う人のためでもない」、「売るための商品」を作らせる店。

 お店のポリシー、その三。最後は「顔見知りのヒトに支えられる」。
 230105の道内配布紙で引用「多様な働き方模索」の内容は、「お店のポリシー、その二」を言いあてたものか。
 お店を訪問は14時過ぎ、絶え間なく出入りする客人の姿。
 そこでお目当て「100円コーヒーを吞み。知人店員さんと談笑」の心つもりは果たせなかった。

 なにかしら<「売るための商品」を作らせる店>。そうでないことが頼もしくもあった。
 「本州に模倣するモノつくりの北海道」にかわり、「胸はって<北海道のモノつくり>を育てる」。
 店員さんに胸張って、地域の支持が得られるお店。そこをめざしてほしい。かく考えたのだが。
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都合良い統計を並べたその影で 「安さ変調を脱却する時だ 価値の揺らぎにー4-」230105 『北海道新聞』。

2023年01月06日 11時38分49秒 | 時代
 都合良い統計を並べたその影で 「安さ変調を脱却する時だ 価値の揺らぎにー4-」230105 『北海道新聞』。

 安倍政権は終始、政権に都合の良い統計を出し続けた。
 安倍政権は常に、政権に都合の悪い統計を隠し続けた。
 安倍政権は時に、統計の内容にも介入し、実勢を伝えるものではないとの批判を受けることするあった。

 北海道内配布の紙面、その「社説」は記載する。
 「日本が安くなった。先月の日銀の実質利上げで円安進行は収まったが、昨年は年始めから一時1ドル151円と3割も急落した」。
 それだけではなない。「安いのは通貨だけではない.。平均賃金は経済協力開発機構(OECD)35カ国中24位で米国の半額だ」。

 「海外頼みで賃金抑制」の小見出し。
 そこには「道内で働く外国人は約2万5千人と10年前の2.5倍に増えた。うち半数は技能実習生が占める」。
 2020年5月。コロナ禍で国際間の渡航が禁じられ、東南アジアからの技能実習生がゼロとなった。たちまち十勝の農業が悲鳴をあげた。

  「海外実習生入国禁止、営農計画や生産量に影響」。見事に転化したもので。
 江戸時代、本州経済が蝦夷地に現住のアイヌ民族を収奪し、他軌道を植民地経済に組み込んだ本州移住者。
 その移転農業経営が、現地の低廉安価な労働力を「実習生というアイヌ民族に代替する海外技術者で賄う農業」。

 メディアが平気で伝え、地方政権もそれを認める。紙面は重ねて記載する。
 「海外移転できない食産業は同様に実習生が支えた」
 「国は今年制度を見直す方向だが、日本離れで深刻な人材難に陥らぬよう、労働力と認め低賃金を是正すべきだ」。

  結びに近く、「多様な働き方模索を」の小見出しで、次の2項目。
  「(セコマートは)店内調理のフライドポテトに使う道産ジャガイモ比率を8割に上げる。来年は全量をめざす」。
  「手間はかかるが。個々の価値を認め合い、技術や産業をつくり出す。そんな強い経済を目指したい」。

   これまで諾々と「国家統計すら改変する」政権に与してきた政治家。
   それは、傾聴するのみならず、自らのポリシーで自身の政策を鍛えてはいかが。
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「強権が分断を広げた」 「声なき声くみとる政治を 価値の揺らぎにー3ー」230104.

2023年01月05日 10時42分55秒 | 時代
 「強権が分断を広げた」 「声なき声くみとる政治を 価値の揺らぎにー3ー」230104.
 新春、1月4日の道内配布紙は「価値の揺らぎにー3-」で、「声なき声くみとる政治を」と<民主主義の危機>についての第3報を掲載した。
 「新たな民意探る試み」「強権が分断を広げた」「制度見直しも必要だ」と、<小見出し>を付す。

 冒頭には「首相が昨年7月、参院選の応援演説中に銃撃された事件は国内外に衝撃を与えた」に始まる。
 「価値観が多様化し、既存の民主主義の仕組みでは捉え切れない民意が膨らんでいる」と指摘する。
 そのうえで、「声にならない市井の意思をくみ取る丁寧な政治が求められる」と、受けているのだが。

 安倍政権の時期に、国会中継の番組。チャンネルを切り替えたり、テレビのスイッチを切断ことを繰り返した。
 与党の提灯担ぎの質問には、ここぞとばかり得意満面で喜々と応ずる。他方で野党に対しては木で鼻をくくり、ご飯論法をもちだして、まともに答えなかった。
 「声なき声くみとる政治」などという、モノ優しい段階にはなかった。

 参院選といっても3年前の2019年のことだ。札幌で遊説中の首相にヤジを飛ばした。
 北海道警察の警察官がちかづいてきて、「不当に排除されたとして、道に計660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決」。
 結果は北海道警察の全面敗訴となった。当然といえば、当然ながら、これとても「声なき声くみとる政治」であったか、どうか。

 政治家の論理の貧困、ユーモアの欠落よりも前に、お粗末な政治家の仮面が一度ならず、なんども市民の前に明示された。
 そうではなかったか。ヤジを飛ばしてこの訴訟で原告となった一人は、当時、申していた。
 「ボクは安倍的なものにNOをいうような判決かもしれないとおもった」。

 民主主義の危機。国民の信託をうけた政治家の発言に対しても、政権にしがみつく愚かさを見せた本邦の政治。
 いまこそ投票率をあげたい。「投票率が高まらないと、政治家は緊張しない」。
 そうした論がある。傾聴したい。


 (2022年3月25日 『毎日新聞』ネット配信)
 札幌市内で2019年7月、参院選の街頭演説をしていた安倍晋三元首相にヤジを飛ばした札幌市の大杉雅栄さん(34)と桃井希生さん(26)が北海道警の警察官にその場から不当に排除されたとして、道に計660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、札幌地裁であり、広瀬孝裁判長は「政治的表現の自由を侵害した」などとして、道警側に計約90万円の賠償の支払いを命じた。【撮影・貝塚太一】
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「絶望を救うのは日常そのもの」 アレクシービッチ談「誰もが孤独の時代 人間性失わないで」230101

2023年01月04日 10時35分43秒 | 時代
  「絶望を救うのは日常そのもの」 アレクシービッチ談「誰もが孤独の時代 人間性失わないで」230101

 『朝日新聞』。2023年1月1日の第一面を綴ったのはノーベル賞作家 スオエトラーナ・アレクシービッチ氏の言葉。
 「誰もが孤独の時代 人間性失わないで」と述べている。「灯 わたしのよりどころ」特集。
 ウクライナ人の母、ベラルーシ人を父に持つ身。2月24日、ロシアがウクライナに侵攻を始めた日から、その東部や南部で激しい戦闘が続く地に、思いをはせる。

 記者は書く。ウクライナでは、「前線から遠く離れていても、人々は電力不足や毎日のように鳴り響く空襲警報に悩まされる」。
 「どうすれば救われるのか、文学の役割とは何なのか」。

 インタビューの全容を示した、2面の末尾に注目する。
 「近しい人を亡くした人、絶望の淵に立っている人のよりどころとなるのは、まさに日常そのものだけなのです」。
 「たとえば孫の頭をなでること、朝のコーヒー一杯でもよいでしょう、そんな人間らしいことによって、人はすくわれるのです」。

 他方で「文学の役割となんなのか」と聴かれ、次のように応えている。
 「作家は『人の中にできるだけ人の部分があるようにするため』働くのです」。
 諭すように語った、その後にで。

 「私たちが生きているのは孤独の時代」。
 「私たちの誰もが、とても孤独です」。「人間性を失わないための、よりどころを探さなくてはなりません」。滞在先のベルリンで語った。
 
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季節の移ろい、自然の変化 そこに<繊細な愉しみ>方 高輪廿六夜230102

2023年01月03日 08時22分58秒 | 放送
  季節の移ろい、自然の変化 そこに<繊細な愉しみ>方 高輪廿六夜230102

 旧暦8月26日。江戸の秋は残暑の厳しさが残っていた、か。
 廿六夜の月は、まだまだ<細身>であるうえに、江戸の

 季節の移ろい、自然の変化 そこに<繊細な愉しみ>方 高輪廿六夜230102

 旧暦8月26日。江戸の秋は残暑の厳しさが残っていた、か。
 廿六夜の月は、まだまだ<細身>であるうえに、江戸の夜に姿を現す刻限も遅い。
「だんご」「天ぷら」「すし」の屋台を取り囲んで、大勢の人出で品川の浜辺が埋め尽くされる。

 月の出を待ちきれない江戸っ子が、「出てくる前」から饗宴を愉しむのだ。
 「大騒ぎ」というには不謹慎。「豊作に感謝」の大義名分がある、らしい。
 「東都名所高輪廿六夜待極真之図」の讃題が右隅に記載されている。

 夜に姿を現す刻限も遅い。
 「だんご」「天ぷら」「すし」の屋台を取り囲んで、大勢の人出で品川の浜辺が埋め尽くされる。

 月の出を待ちきれない江戸っ子が、「出てくる前」から饗宴を愉しむのだ。
 「大騒ぎ」というには不謹慎。「豊作に感謝」の大義名分がある、らしい。
 「東都名所高輪廿六夜待極真之図」の讃題が右隅に記載されている。

 出演の歌舞伎俳優は一言。
 「(テレビもスマホもなかった時代に)江戸の人びとは実に、季節のうつろい、月の満ち欠けなど自然の変化に、繊細な愉しみ方を知っていた」。
 「(自身で創りだすことのできた)繊細な愉しみ方」の部分に注目をしておきたい。


(例によって、以下、番組案内)
 花よりだんご、月より...広重“高輪廿六夜街遊興之図”回放送日: 2020年9月2日
 大勢の人でにぎわう、品川高輪の海辺。よく見ると、芸者や芸人の姿も。
 この日は、江戸の大人気イベント「二十六夜待ち」の日。
 二十六夜とは、月が欠けて、見えるか見えないかの細~い形の月が出る夜。
 旧暦八月の二十六夜は、とりわけ大フィーバーの一大イベントだった。
 もとは仏教の信仰から始まった行事だったが、江戸っ子たちは、まるで現代のお祭りやイベントのように大騒ぎ!。
 その熱気に便乗しようとする人もいたようで…? 。


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世論が見透かしてもツキ進む政権の感覚 学術会議問題「政府案は独立性損なう」221231.

2023年01月02日 10時13分10秒 | 記録
 世論が見透かしてもツキ進む政権の感覚 学術会議問題「政府案は独立性損なう」221231.

 北海道内配布紙が「社説」で論じている。学術会議問題「政府案は独立性損なう」。

 「首相が実質的な会員の任命権者であることを強調」
 「第三者委の会員選考への関与は、学術会議の独立した政治介入につながる恐れがある」。
 「第三者委員には、政府の意をくむ都合の良い人物を充てる狙いが透けて見える」。

 安倍・菅政権はあまりに露骨であった。誰のための政策、どの階層に応える政策。
 二人が隠しつづけた<玉虫色>が、二発の銃弾でその一端を白日のもとに晒すことになる、とは。
 皮肉なことであった。継承する岸田政権もお粗末。学術会議問題のみならず。

 原子力発電規制や防衛費1%枠を、専門家の見識もまたずに自身で決めていく。
 「天皇も止められなかった戦争」。それが国民主権国家のもとで、まかりとおりはじめている。
 画期は<安保法制>の議論にあったのではないか。

 三権分権下で三権の独立、政治とカルト宗教、学術会議の独立性否定。
 目にみえる形で、<戦争をした者の、深い反省が踏みにじられている>。
 開戦詔書に署名した一人の大臣の娘の孫が、「祖父の念願」と称して戦前・戦中への回帰に舵をきった。そうではないか。
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21世紀もまもなく四半世紀 北海道東部の日出230101

2023年01月01日 11時08分07秒 | 時代
 2023年が明けました。黎明の早い北海道東部では、午前7時が日出の刻限時刻です。

 新しい世紀もすでに四半分に近づいています。
 本邦最後の坑内掘り炭鉱の閉山、地域産針葉樹の資源立地型加工業の典型たる新聞用紙工場の機械停止。
 新世紀は20世紀を彩った原材料の素材加工型産業が撤退する時代の始まりとなってきました。

 多様なモノ、情報、システムがあふれる今、時に<選ばれる>存在でなければ。
 大量生産と大量消費。売れ筋商品とお手頃価格。軽薄・短小。
 もてはやされるも、量より質、無国籍の味より本当のおいしさ、本来のうま味。

 分断がすすむ一方、一元化の枠組み途上にある今、<つなぐ論理>の構築。
 気がつくとネットはgoogleやらappleやら、Amazonなど。
 金融は三菱やら三井の支配力が高く寡占化がすすむも、国民はズタズタ。

 個の質量豊富化、深層・構造・論理的思考の深化。
 立法・行政・司法の三権が独立性を失い、政治と宗教にご都合主義が発生、学術会議に口を挟んで政治が学問を支配。
 主権者を甘くみている哲学不在の政治家を選ぶ国民を、メディア・スポーツ・政治は一体化して誘導していまいか。

 21世紀もまもなく四半世紀 北海道東部の日出230101
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