西洋の四元素アレゴリーに因んで日本の五行に絡めた錦絵の紹介。
五行・木火土金水はさまざまな内容となって表されるのでその一部を示す。
木 火 土 金 水
色彩 青(緑) 赤 黄 白 玄(黒)
季節 春 夏 土用 秋 冬
青春 朱夏 白秋 玄冬
※ 土用は各季節の境目で本来四回あるが現今では夏の土用のみ知られている。
方角 東 南 中央 西 北
感覚 視覚 触覚 味覚 嗅覚 聴覚
五獣 青竜 朱雀 黄麟 白虎 玄武
金属 錫 あおがね 銅 あかがね 金 こがね 銀 しろがね 鉄 くろがね
◎ 歌川広重「江戸名所五性」
隅田堤の桜の木 両国の花火 飛鳥山の土
上野の時の鐘 亀井戸の水
◎ 歌川豊国「擬五行尽」 五行に関連させた芝居内容を十人の役者絵で描いたもののうち女性だけを掲載。
小町姫と桜の木 清玄尼の煩悩の火 傾城梅が枝の無間の金
◎ 歌川豊国「五衣色染分」 五色の着物の色で示した美人画
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