◎ 不運なアクタイオンの最期。
ダイアナ達に追い払われ急いで逃げたアクタイオンは自分の足の速さに驚いた。しかし水に映った自分の姿に愕然とした。
そのうち鹿の姿を見つけた猟犬どもが吠えたて襲ってきた。「自分の飼い犬の名前を呼び主人であることを示そうとしても声が出ない。
犬の騒ぎに友人達が駆け付け、好い獲物とばかり犬達をけしかけたので、とうとう彼は自分の飼い犬に噛み殺されてしまったのである。
Giovanni Battista Pittoni 犬に襲われているアクタイオン
※ 水浴目撃場面と殺される場面が一つの絵になっているもので、時空の異なる複数の場面を同一画面内に描く手法はこれまでにも何度か登場している。
右もダイアナとアクタイオンが一緒に狩りをしていたわけではない。
Paul De Vos アクタイオンの絵ではなく通常の狩りの様だろう。
◎ 鹿になったアクタイオンは、ダイアナに狩り立てられて最期を遂げるという結末もある。
Tiziano
◎ 拾遺
Tiepolo Matteo Balducci
Hans Rottenhammer Bernaert de Ryckere
Jean-Leon Gerome こういう場面は話としては無いはずである。 Zygmunt Waliszewski
マイセン人形
The fountain of Caserta Royal Palace in Italy
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Henryk Siemiradzki Pietro Liberi Charles-Joseph Natoire
不詳 Louis Lagrenee
J.Heintz 同じ絵と思われるがモノクロの作品は角が無い。
不詳 Sebastien Leclerc
◎ このあたりの作品からアクタイオンが逃げ出していく場面になる。変身の状態はいろいろである。
Martin Johann Schmidt Michel_Dorigny
◎ 似通った作品ながら洞窟内と露天と異なっている。物語によってはこの洞窟は女神お気に入りの特別な場所としている。
Jan Frans van Orizzonte Carlo Maratta
Emilie Chaese
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昨日の続きでアクタイオンの出現に騒ぐダイアナ達。
Paolo Veronese
Louis Galoche Paolo Fiammingo
Hendrik van Bale Jacob Jordaens
◎ このあたりの絵からアクタイオンの頭に角が生えて来ている。、
Francesco Albani Francesco Albani
Maratta arlo
Hendrik van Bale Giuseppe Cesari
Joris Hoefnagel
Herbert F. Johnson
Andrea Schiavone
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異形の鹿男は、実は普通の人間の若い王子アクタイオンの変わり果てた姿である。
ある日彼は何人かで狩りに出て、その日の狩りの後一人で森の中を散歩していた。
そして、水浴をしているダイアナ一行をたまたま目撃することになる。ニンフ達は慌ててダイアナを隠そうとするが間に合わない。
人間に裸身を見られて怒ったダイアナは 「女神の裸を見たと触れ回るがいい」と言いながら、水を掬ってアクタイオンにあびせかける。
すると彼の頭から角が生えどんどん大きくなって、それとともに全身が鹿に変身してしまう。
昨日の絵の多くが、鹿男の出現に驚いた形になっているがそれは話には忠実ではなく、本日の絵の方が話に沿ったものである。
昨日の絵でも例えばクラナッハの絵は水を掛けられて鹿に変じているところなので話通りである。
コローとかドラクロアなどの大物も描いている。
Camille Corot Bernard Boutet de Monvel Eugene Ferdinand Victor Delacroix
Giacomo Ceruti
Denis van Alsloot & Hendrick de Clerck 左の絵の拡大部分 水をかけているのはニンフ
Tiziano Dirck Van Der Lisse
Joseph Heintz Gerard Hoet
Jules Joseph Lefebvre 人の気配に驚くダイアナ達 Alesandro Turchi
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◎ ダイアナと腰元のニンフ達が水浴をしているところへ、鹿の姿の人間 ? が現れてひと騒動が起きる。
Pauwels Franck
◎ 左は城の天井に描かれたフレスコ画の一部。 右はその模写を一枚の作品に纏めたものと思われる。
Parmigianino Felice Boselli
Giovanni Balducci 十六世紀ごろのタペストリー
Lucas Cranach 一派の三点
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◎ ルーベンスとその一派はダイアナの作品を残している。
ただ、ルーベンスのダイアナは弓ではなく槍である。
◎ 同じようでも違う絵である。
◎ このサティルス達は鳥獣と果物の交換を求めてきたのであろうか。
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Auger Lucas ニンフではなく介添えはチビ天使 Louis Devedeux
Hendrick van Balen 眠るダイアナ主従と覗き見するサティルス 二点
◎ 履物をとり痛めた足の手当て
Johannes Vermeer Gerrit van Honthorst
Francois Boucher 二点
◎ 水浴
F. Clouet Pietro Liberi
George Owen Wynne Apperley Marie Auguste Emile Rene Menard
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Paul De Vos
Louis de Boullogne
Hans Makart 習作
狩りの後の休息
Domenichino
Jan Brueghel the Elder
Jan Fyt
Jacob Jordaens
Francois Lemoyne
Sebastiano Ricci
Louis de Boulogne
Barent Graat
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Angelo Graf von Courten Sebastiano Ricci
◎ ダイアナは太陽神アポロの妹で、父はジュピター、母はラトナという。
Joseph Van Den Kerkhove 中央は母ラトナ Anton Raphael Mengs
Cranach Tiepolo Hendrick de Clerck
◎ ダイアナといたずら坊主クピド
或る時クピドのいたずらで怒ったダイアナは弓を取り上げ折ろうとする。因みにダイアナは叔母さんに当たる。
Louis Michel van Loo Pompeo Batoni
※ 最後の女神はダイアナではなく、母親ヴィーナスで母親にも叱られている。
Carle van Loo Guido Reni
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ダイアナは一般的には、銀の弓矢を持ち猟犬を連れた狩人の姿で描かれる。犬ではなく雄鹿の場合もあるがこれについては別に述べる。
多くは前髪に三日月の髪飾りを付けていて他のニンフなどと区別される。
レンブラントのアルテミスだけは、一般的なダイアナ像とは大きくかけ離れていて、これでは獲物を追って野山を駆けまわれない。
Lucas Cranach Guillaume Seignac
Matteo Rosselli Simon Vouet
Rembrandt Louis-Michel van Loo
Paul Jacques Aime Baudry
Jules Lous Machard Catherine La Rose
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ローマ神話の女神ダイアナ、ギリシャ神話ではアルテミスの特集である。
すでに取り上げてはいるが、もちろん内容は異なる。
Giampietrino Gaston Casimir Saint-Pierr Hans Makart
Pelagio Palagi George O.W.Apperley Luc-Olivier Merson
Ferdinand Wagner Paul Desire Trouillebert Orazio Gentileschi
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