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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

゛瓢箪から駒゛にしてもあまりにも…

2007-02-04 | 仕事
ここしばらくの間に知人を通じて私に打診された仕事の案件が2つあり、どちらも以前なら到底考えることもできず、「ヒエーッ」とのけぞったと思います。

1つは「ビジネスホテルにあるカウンター10席ほどだけのおしゃれなbarを射抜きで使えるから数人で共同経営しないか、ついては普段は貴女が店主として腕をふるって欲しい」というもの。

共同出資ゆえ出資額としては普通の飲食店商売ではあり得ないほど安くて済みそうですが、それにしてもこのアタシに水商売のオーナー、早い話がママが務まるでしょうか!?(←我ながらびっくり仰天)

以前、別の知人が「東京なら色気をウリにしない(できない)アンタみたいなママが一人で経営するbarなんかもあり得るかもしれん。結構そういう仕事に向いてると思うで」と言ってくれたことがあります。

実際店を見に行き、ロマンチックな夜景や雰囲気の良い佇まいについウットリとなりかけたのですが(←結構その気になってるところが怖い…)、冷静に考えてみると真夜中の変則勤務が日常となるとかなりしんどそうなことに加えて、酒類のメニューがとんとわからん。

それは覚えたら何とかなるかもしれませんが、基本的に酔っ払い相手の、女の色香(私に何を感じるかは別にして)を前面に出した商売になるのはまず間違いないところでしょう。

自分がお酒をほとんど飲まず、従って呑み助の愉しみを理解できず、色事の冗談やY談をされてもうまくかわせるかどうか。
この辺は女としての頭の良さを試される場面でもありますが、正直全く自信がありません。

それでも少し「シニアのためにそういうたまり場があるのは良いことだ」と気が動きかけたのを完全に押しとどめたのは、大手飲食業界で20年間仕事をし、過去にFCで何千万円とかけた店の開店も閉店も沢山経験、億単位の仕事をしてきた知人の放った、「1階に元々人通りが少ないと2階以上のフロアへ客を連れていくのは至難の業だ。まず失敗するね」というひと言でした。

私も以前、建設会社の新規事業(物販)立上げに関わったことがあり、客のほとんど歩いていない通りに面した店に人を連れていくことの困難さを痛感しています。
よって、一見魅力的とも思えた共同経営の話でしたがキッパリお断りしました。

別の角度から言えば、自分が飲食店をやることに将来的な(私のやりたい仕事と関係あるという)意義が見出せないのに、自分だけが店主として店に縛られねばならない仕事は割に合いません。
そもそもこんなことを思ってしまう時点で既にオーナーの資格ナシ、です)

もう一つは、お世話になっている先生から持ち込まれた、「自分の知合いが現館長をしているから推薦を頼むことは可能だ」という、某県の女性センター兼生涯学習センターの館長に応募しないか?というもの。

これにもびっくり仰天。
仮に「中高年再チャレンジセンター」なんていう公共施設ができたら(←安倍首相、作ってよ!)、この私にも応募する資格がないこともない(←ややこしいナァ)でしょうが、女性センターは私の守備範囲ではありません。
生涯学習センターはかろうじて少ーしだけひっかかっているかもしれない、というところでしょうか。

案の定、応募用件を見ると結構いろいろ専門分野の条件があって今の私には到底無理なことがわかりました。
場所も遠すぎ、引っ越してしまうと私が現在取り組んでいる中高年起業やらのテーマはしばらくの間、放り出さざるを得ません。
よって、あまり悩むこともなく即NOという結論が出ました。

しかし、仮にもこういう話が持ち込まれたということに感謝したいです。
というのも可能性がゼロのところへ人はそういう話を持ち込まないからです。

願わくば今後はもし後者のような話が仮にあったとしたら、「わかりました。結果はわかりませんが、喜んで応募させていただきます!」と言えるようになること。
ホント、女性センターやらではなく、中高年再チャレンジセンターが欲しいところです。

独立ビルでなくてもどこかに共棲み可ですが、困るのはそこはハローワークやNPO支援センター、女性センター、生涯学習センターの機能をすべて合わせたような総合的・複合的な機能を必要とするだろうということ。

国民の半分を占める中高年層が健やかに能動的に暮らすために何ができるか、何をすべきか。
これは今の日本が直面している大きな課題です。