自転車に乗っていると、坂を走ることが度々あります。
当然、“道”はいろいろなので、それに合わせて走り方も変えるのですが。
平坦にみえても実はゆるい上り坂
壁のような急斜面
どこまで続くか、わからないような蛇行した上り坂・・・
急な坂を上っていく時、遠く前をみることもなく、回りの景色をみる余裕もなく、ただただ足のペダルを踏み続けることに一生懸命になってしまうことがあります。
苦しくて、心の余裕がまったくなかったり
次のカーブを曲がれば下りになる…そう思っていても、また上りが続き、裏切られたような、そんな気分になり、あとどれくらいなんだろう?と不安に感じることも。
終わりがみえず挫折しそうになったり
自転車で坂道の途中でペダルを回さないで足を止めるということは、急坂であれば自転車ごとずり落ちていくこともあるわけで、たとえちゃんと停止できたとしても、再び上がる時にかなりのエネルギーを使います。
一旦休んで自分を見つめて、次の一歩を踏み出すのに勇気がいったり
平坦にみえても緩く長い上り坂は、他の方のブログにも書かれていましたが結構ボディブローが効いたりします。
なんてことはないと思っていても知らぬまに心身の疲労は蓄積
でも、上り坂ばっかりじゃなく、下りはあるんです。
それに上り坂が悪い事じゃない…
大変だからこそ、下りの爽快感があるわけで。
頑張ったことは体が覚えていて、それがいつか“あのときは苦しかったけど”という過去形で笑って言えるときがきたり、歳に合わせて、というより体力に合わせてだんだんスローペースになって、休憩も遠慮なくするし、ひとにも助けてもらったり、前しか見てなかったものが、ずっと周りをよく見渡せるようになって気づかなかったことに気づくことができるのかなと思っています。
母の介護が始まって5年。
上ったり下ったり、と坂もいろいろ。
今は緩やかな坂を何度も休憩しながら上っている途中かな。