もう30年は経っていると思うのですが、突然韓国からRさんが息子(次男)さんと一緒に我が家に訪ねてきてくれました。
Rさんは昔我が家のおばあさんが亡くなってから空いていた離れの家に住み、韓国からの留学生として大学に通っていました。
大学を卒業し、結婚し子どもが生まれ、一度だけ家族で訪れてきてくれたものの、それからは我が家もバタバタしていたこともありすっかり音信不通状態になっていたのですが、今日本当に突然目の前に現れびっくり!!
嬉しいやら、懐かしいやら。
母に会いたいということだったので、早速家にあがってもらいベッドの上で寝ている母にRさんが来てくれたよ、と呼びかけると目を開けジッとRさんを見つめていました。(帰られてから、母に覚えているかと確認したところ覚えているとのこと。よかったよかった)
久しぶりに会うRさんは相変わらず若々しく当時と変わらない感じを受けましたが、以前我が家に訪れてくれた息子(長男)さんを20歳でなくされたという話を聞いていろいろ辛い想いをされていたのだなと、悲しい気持ちにもなりました。
そしてもうひとつ複雑な思いが。
今回韓国にとっては義務である徴兵制があるため軍隊に2年間入らなければいけない息子(次男)さんと入隊前に父子で旅をしようということで、この思い出の地である日本を選んで訪れてくれたのことでした。嬉しい気持ち反面、やはり軍隊へ入隊することは昨今亡くなるひとが以前より多くなっていたり、いじめなどがあるということでRさんも不安を感じているとのこと。わたしもいち母親として、もし息子がそこへ行かなければならないとなれば同じような気持ちになって落ち着いてはいられないでしょう。
本当に勉強家だったRさん。当時夜遅くまで勉強をしているようで、目を真っ赤にしていたことが多くありました。一生懸命なRさんには夢があって卒業後はその夢に向かっていくものだとてっきり思ったのですが、途中自分自身の想いとは別の方向に進まざるを得ない状況になっていました。紆余曲折いろいろなことが起こっていたのではないかと思われますが、きょうの話を聞いていたら学生時代に抱いていた夢が少し叶ったのではないかと思いました。
次回11月に日本にまた訪れるということでしたので(自転車競技の役員をされているのでその関係で)時間があればもう少しゆっくりお話ししたいものです。